XcodeのダウンロードからMacへのインストール・アップデートまで完全解説【iOS開発入門】
Xcodeは、macOSやiOSなどAppleエコシステム向けアプリを開発するために欠かせない公式ツールです。
この記事では、XcodeをMacにインストールする手順を、初心者の方にもわかるよう最初から最後まで丁寧に解説します。
作業前に確認しておきたいポイント
インストールを始める前に、以下の点をあらかじめチェックしておきましょう。
- XcodeはMac専用です。Windows PCでは利用できないため注意してください。
- 安定したインターネット接続が必要です。最新版のファイルサイズは約8GBあります。
- 30GB以上の空き容量を確保しましょう。最新の
.xipファイル(執筆時点ではv11.4.1)は圧縮状態で約8GB。展開するとさらに約17GBが必要になり、加えてコマンドラインツールにも約1.5GB必要です。
Xcodeインストールの手順一覧
全体の流れは以下の4ステップです。
- Xcodeをダウンロードする
- コマンドラインツール(CLT)をインストールする
- 新しいバージョンを開く
- 不要なファイルを削除する
なお、この記事ではいくつかのターミナルコマンドを紹介します。これらのコマンドは現在の作業ディレクトリでそのまま実行できるため、特定のフォルダへ移動する必要はありません。
どうしても気になる場合は、コマンドを入力する前にcdとだけ打ってEnterキーを押せば、ホームフォルダに戻った状態で作業できます。
ステップ1:Xcodeをダウンロードする
ダウンロード方法は主に2つあります。最新版を「手軽に」入手できるApp Storeを使う方法と、開発者サイトから任意のバージョンを取得する方法です。筆者のおすすめは後者の開発者サイト経由です。
方法1:App Storeから最新版をダウンロード(非推奨)
理論上、App Storeからのインストールはスムーズで手間のかからないプロセスのはずです。しかし、最終段階で何らかの理由によりインストールに失敗すると、トラブルシューティングが非常に困難になります。
失敗の原因はいくつも考えられますが、どれが根本原因なのかを簡単に突き止める手段がありません。しかも失敗するたびに、8GBもの巨大ファイルを最初から再ダウンロードし直す必要があります。この手間を考えると、筆者はこの方法をおすすめしません。
それでも試したい方は、以下の手順で進めてください。
- MacでApp Storeを開く
- Apple IDでサインインする
- 「Xcode」を検索する
- 「インストール」または「アップデート」をクリックする
方法2:開発者サイトから特定のバージョンをダウンロード(推奨)

- Apple開発者サイトの「More Downloads(その他のダウンロード)」ページにアクセスします。
- iTunesアカウントのIDでサインインします。
- 必要なバージョンを指定して、
Xcode_x_x_x.xipファイルをダウンロードします。Xcode 11.4.1は約8GBあるため、回線速度によっては時間がかかる点に注意してください。 - ダウンロードが完了したら、
.xipファイルをクリックして展開します。ファイルはダウンロード先と同じフォルダに自動的に展開され、クリック後は特別な操作は一切不要です。展開には数分かかります。 - (任意)複数のバージョンを併用する場合は、展開後にアプリ名を「Xcode11.x.x」のようにリネームしておくと管理しやすくなります。
- アプリケーションを「アプリケーション」フォルダへドラッグ&ドロップします。
- (任意)新しいバージョンをデフォルトに設定する場合は、ターミナルを開いて以下のコマンドを実行します。
sudo xcode-select -switch /Applications/Xcodex.x.x.appx.x.xの部分は実際のバージョン番号(例:Xcode11.4.1.app)に置き換えてください。管理者パスワードの入力を求められます。この設定はPC上のすべてのユーザーに影響する可能性があるため、他のユーザーがいる場合は事前に確認しておくのが安心です。
ステップ2:コマンドラインツール(CLT)をインストールする
Macを複数人で共有している場合は、ユーザーごとにCLTを更新する必要があります。
.dmgファイルをダウンロードする

CLTを更新するには、開発者サイトにアクセスしてコマンドラインツールの.dmgファイルをダウンロードします。
過去にXcodeをインストールしたことがない場合は、開発者サイトを訪れる代わりに、ターミナルで次のコマンドを実行するだけで済む場合もあります。xcode-select --install
ただし、すでに古いバージョンのXcodeがインストールされている環境では、以下のようなエラーが表示されることがあります。
xcode-select: error: command line tools are already installed, use "Software Update" to install updatesこのエラーが出た場合は、開発者サイトからダウンロードする必要があります。
CLTのインストール手順
.dmgファイルのダウンロードが完了したら、ファイルをダブルクリックして開きます。すると、次のような小さなウィンドウが表示されます。

ウィンドウ内のアイコンをダブルクリックし、画面の指示に従ってCLTをインストールしてください。完了まで数分かかります。
インストールの最後に「ゴミ箱に移動しますか?」と尋ねられることがあります。これは.dmgファイル自体を削除するかどうかの確認であり、インストール後は不要になるファイルなので、「はい」を選んで問題ありません。
ステップ3:Xcodeを起動する
「アプリケーション」フォルダを開き、新しくインストールしたバージョンのXcodeを起動します。複数バージョンをリネームして管理している場合は、開くアプリを間違えないよう注意してください。
初回起動時に追加コンポーネントのインストールを求められることがあります。「Install(インストール)」をクリックして、数分待ちましょう。

インストール中に、デフォルトのXcodeバージョンが正しく切り替わっているか確認しておきましょう。
- ターミナルを開く
brew configと入力して実行- 「CLT」と「Xcode」のバージョン情報が表示されます。ここに、先ほどダウンロードしたバージョンが反映されていればOKです(筆者の環境ではXcode 11.4.1でした)。
CLT: 11.4.1.0.1.1586360307
Xcode: 11.4.1 => /Applications/Xcode11.4.1.app/Contents/Developerコンポーネントのインストールが完了するとXcodeが起動します。これまでのプロジェクトも、そのままシームレスに続きから作業できるはずです*。
*注意:Charlesなどのプロキシツールを使用している場合は、証明書をシミュレータに再インストールする必要があります。
ビルドや実行時にエラーが発生した場合は、起動しようとしているデバイス(シミュレータ)を確認してみてください。新しいバージョンでは、以前使用していたデバイスが記憶されていないことがあります。その場合は、デバイス選択メニューから「Add Additional Simulators(シミュレータを追加)」を選択し、目的のデバイスを追加しましょう。

ステップ4:不要なファイルを削除する
古いバージョンのXcodeが不要になったら、アンインストールしてディスク容量を取り戻しましょう。
また、今回ダウンロードした.xipファイルやCLT.dmgファイルも、役目を終えたら削除して問題ありません。
以上でインストール作業は完了です。このガイドが、Xcodeの導入にお役立ていただければ幸いです。快適なiOS開発ライフをお楽しみください!
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