DirectXのダウンロード・インストール・更新方法を徹底解説
Windows 10は多くのユーザーに支持されていますが、特にゲーマーにとって魅力的なOSです。Xboxアプリ、Game DVR、コントローラーの標準対応など、従来バージョンから大きく進化した機能が満載です。
しかし、Windows 10でのゲーミング体験を支える最も重要な要素のひとつは、実は見えないところにあります。それが「DirectX」です。本記事では、DirectXの基本を解説し、PCでの確認・更新方法をご紹介します。
DirectXとは?
DirectXは、Windowsに組み込まれたAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)の集合体で、ゲーム内のグラフィック処理を担当しています。ゲーミングPCは機種ごとに搭載パーツが異なるため、ゲーム開発者はDirectXライブラリを活用することで、幅広い環境のPCで動作するゲームを作れるのです。
かつてDirectXは単体のダウンロードファイルとして配布されており、ゲームのインストール時に「最新版への更新を確認してください」という表示を目にしたことも多いでしょう。しかしWindows 8以降、MicrosoftはDirectXをWindows本体に統合しました。そのため、Windows Updateから直接アップデートできます。
最新バージョンは「DirectX 12」で、Windows 10でのみ利用可能です。Windows 7および8はDirectX 11が上限となります。
なお、DirectXだけがグラフィックスAPIというわけではありません。より新しい競合として「Vulkan Run Time Libraries」があり、一部の環境では高いパフォーマンスを発揮します。
自分のPCのDirectXバージョンを確認する方法
PCにインストールされているDirectXのバージョンは、専用ツールで簡単に確認できます。Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「dxdiag」と入力してください。しばらくすると「DirectX診断ツール」のウィンドウが表示されます。
このシステム情報パネルの下部にある「DirectX バージョン」欄で、インストール済みのバージョンを確認できます。Windows 10をお使いなら、ここに「DirectX 12」と表示されるはずです。表示されない場合は、Windows Updateを実行してみてください。
ついでに「ディスプレイ」タブ(マルチモニター環境では複数表示されます)を開き、PCがDirectXのすべての機能に対応しているかもチェックしておきましょう。DirectDrawアクセラレーション、Direct3Dアクセラレーション、AGPテクスチャアクセラレーションがすべて「有効」になっていることを確認してください。
もし無効になっている場合は、これらの機能を活用するためにPCハードウェアのアップグレードが必要になることがあります。
DirectXをダウンロード・更新する方法
DirectXの最新版を入手する方法は、使用しているWindowsのバージョンによって異なります。
Windows 10: DirectXのスタンドアロン型パッケージは配布されていません。MicrosoftはWindows Update経由でDirectXの更新を提供しているため、新しいゲームをインストールする際にDirectXを個別に更新する必要すらありません。[設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update]を開き、[更新プログラムのチェック]をクリックして、DirectXの更新があるか確認しましょう。
Windows 8.1: Windows 10と同様に、DirectXの手動更新リンクはありません。Windows 8.1にはDirectX 11.2が含まれており、これがWindows 8系で利用できる最新バージョンです。[設定] > [更新と回復] > [Windows Update]で更新がないかチェックしてください。
Windows 7: Windows 7で利用できる最新バージョンはDirectX 11.1です。これはWindows 7 Service Pack 1とともに提供されます。入手するには、Windows Update KB2670838を手動で、またはWindows Update経由でインストールする必要があります。
さらに古いWindows: Windows XPとVistaはすでにMicrosoftのサポートが終了しています。非常に古いため、現代のゲームをプレイしているケースはほぼないでしょうが、参考までに、Vistaの最新DirectXはService Pack 2適用時の「11.0」です。Windows XPではDirectX 9.0cが上限で、MicrosoftのWebインストーラーから更新可能でした。
DirectXのバージョンが複数インストールされているのはなぜ?
使用中のWindowsのバージョンによって、PCで実行できるDirectXの最新バージョンが決まりますが、それが唯一インストールされているわけではありません。
現在DirectXはWindowsに組み込まれていますが、C:\Windows\System32(64ビット版WindowsではC:\Windows\SysWOW64にも)には、さまざまなDirectXファイルが格納されています。
その理由は何でしょうか?
MicrosoftのC++ランタイムと同じように、ゲームごとに依存するDirectXのバージョンが異なるからです。たとえば、開発者が「DirectX 11 アップデート40」向けにゲームを作成した場合、正しく動作するのはバージョン40のみで、それより新しいバージョンとの互換性はありません。
そのため、新しいゲームをインストールするたびに、固有のDirectXファイル群が追加されることがあります。結果として、システム上に数十種類のコピーが存在することもあるのです。
DirectXをアンインストールすべき?
DirectXをアンインストールする公式な方法はありません。Windows 10の設定アプリの[アプリ]一覧から削除することもできません。しかし、そもそも削除する必要はありません。DirectXは通常のプログラムではなく、Windowsがグラフィックを描画する仕組みの中核を担っているからです。
また、複数のバージョンが共存していても心配いりません。余分なライブラリが害を及ぼすことはなく、特定のゲームを導入した際に必要だったからインストールされたものです。
前述のフォルダ内の個別のDirectXファイルを手動で削除するのは避けてください。ゲームや他のプログラムが正常に動作しなくなる恐れがあります。特定のバージョンのDirectXに問題が発生した場合は、そのバージョンを利用しているゲームを再インストールするのがおすすめです。
まとめ:DirectXの基本をマスターしよう
本記事では、DirectXの概要、インストール済みバージョンの確認方法、最新アップデートの入手方法を解説しました。この強力なグラフィックスツール群こそ、Windowsが人気のゲーミングプラットフォームであり続ける理由のひとつです。ゲームをプレイするならDirectXはPCに欠かせない存在であり、ほとんどの場合、特別な管理を行う必要はありません。
さらに快適な環境を目指す方は、「Windows 10をゲーム向けに最適化する方法」もあわせてチェックしてみてください。
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