Macのターミナルでアプリを更新する方法|macOSとApp Storeアプリをコマンドラインで管理

複数台のMacを管理している場合、定型的なメンテナンス作業をコマンドラインで実行できると、作業負荷を大幅に軽減できます。macOS標準のコマンドとオープンソースのツールを組み合わせれば、macOS本体のソフトウェアもMac App Storeのアプリも、すべてターミナルから更新可能です。
本記事では、それぞれの更新手順をわかりやすく解説します。
ターミナルでmacOSのソフトウェアを更新する
macOSに標準搭載されているソフトウェアは、ターミナルのsoftwareupdateコマンドで更新できます。
1. ターミナルを開きます(アプリケーション/ユーティリティ/Terminal.app)。

2. 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
softwareupdate -l

このコマンドを実行すると、現在お使いのシステムに適用可能なmacOSのアップデート一覧が取得されます。
3. macOSサーバーへの問い合わせが完了するまで少し待ちます。

4. アップデートが存在する場合は、softwareupdateが利用可能なアップデートの内容を表示します。アップデートがない場合は、そのままコマンドプロンプトに戻ります。

5. 利用可能なすべてのアップデートをインストールするには、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
sudo softwareupdate -ia --verbose

6. パスワードの入力を求められたら、管理者パスワードを入力してEnterキーを押します。
7. 更新処理が開始され、各プログラムの進行状況が随時表示されます。

8. すべての更新が完了すると、コマンドプロンプトに戻ります。

softwareupdateコマンドの主なオプション
--verbose:省略可能なオプションですが、指定するとアップデートのインストール状況をリアルタイムで確認できます。大量のアップデートを処理する際に特に便利です。-i:「install(インストール)」の略で、対象アプリのインストール処理を開始します。-a:「all(すべて)」の略で、利用可能な全アップデートをインストールします。-r:「recommended(推奨)」の略です。例えばsoftwareupdate -irと入力すると、「推奨」アップデートのみをインストールします。-h:「help(ヘルプ)」の略で、使用できるコマンドの一覧を表示します。
特定のアップデートだけをインストールしたい場合は、以下のようにパッケージ名を指定します。
softwareupdate -i [パッケージ名]
例えばsoftwareupdate -i RemoteDesktopClient-3.9.2と入力すれば、RemoteDesktopClient 3.9.2のみがインストールされます。
また、特定のアップデートを非表示にしたい場合は--ignoreオプションを使用します。
softwareupdate --ignore RemoteDesktopClient-3.9.2
これによりRemoteDesktopClient 3.9.2のアップデートが非表示になり、新しいアップデートが配信されたときに改めて通知されるようになります。
ターミナルでMac App Storeのアプリを更新する
標準のmacOSには、Mac App Storeのアプリをコマンドラインで更新するユーティリティは用意されていません。しかし、Dmitry Rodionov氏が開発したオープンソースツール「mas(mas-cli)」を導入すれば、この機能をコマンドラインに追加できます。
1. ターミナルを開きます(アプリケーション/ユーティリティ/Terminal.app)。

2. まだパッケージマネージャーの「Homebrew」をインストールしていない場合は、先に導入が必要です。以下のコマンドでインストールできます。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

※インストールスクリプトのURLは変更される場合があります。最新のコマンドはHomebrew公式サイトで確認することをおすすめします。
3. 以下のコマンドで、Homebrew経由でmas-cliをインストールします。
brew install mas

4. インストールが完了してコマンドプロンプトに戻ったら、masと入力してみましょう。利用可能なmasコマンドの一覧が表示されます。

5. 次のコマンドで、インストール済みのApp Storeアプリの一覧を確認します。アプリが多い場合は表示まで時間がかかることがあります。
mas list

6. 次のコマンドで、アップデートが存在するアプリを一覧表示します。
mas outdated

7. 次のコマンドで、アップデートのあるすべてのアプリを一括更新します。
mas upgrade

8. masが各アプリのアップグレード処理を順番に実行していきます。

9. すべての更新が完了すると、コマンドプロンプトに戻ります。

まとめ
macOS標準のソフトウェアやmacOS本体の更新はsoftwareupdateコマンドで、App Storeアプリの更新はmasを使えば、どちらもターミナルだけで完結できます。GUIを開かずに済むため、複数台のMacを運用している方や、シェルスクリプトで更新作業を自動化したい方にとって強力な手段となるでしょう。日常のメンテナンス業務にぜひ取り入れてみてください。
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