Macを徹底的に守るために今すぐやりたい9つのセキュリティ対策
Macは初期状態でも比較的高いセキュリティを備えていますが、だからといって侵入不可能というわけではありません。ここで紹介する9つの対策を実践すれば、Macを必要十分なレベルで保護できます。
1. FileVaultを有効にする
FileVaultは、ディスク全体を暗号化する機能です。ディスク上のすべてのデータが暗号化の層で包まれるため、仮に攻撃者が物理的にハードディスクを入手しても、パスワードなしではデータを復号できません。

最近のMacではFileVaultはデフォルトで有効になっています。しかし、古いMacを使っている場合や、Time Machineのクローンから新機種へデータを移行した場合には、無効のままになっている可能性があります。「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」パネルで確認・設定しましょう。
2. 複雑なログインパスワードを設定し、必ず使用する
この対策は、持ち運ぶノート型Macのユーザーにとって特に重要ですが、すべてのユーザーに当てはまる基本です。パスワードが「password」のような単純なものであれば、FileVaultによる暗号化もほとんど意味を持ちません。この設定も「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」パネルから行えます。

もちろん、パスワードを実際に運用しなければ意味がありません。Macがスリープ状態に入った直後にパスワード入力を求めるよう設定しておきましょう。デスクトップ型Macを使っている場合は、離席するときに手動でスリープさせる習慣をつけるのがおすすめです。さらに、自動ログインを無効にし、一定時間操作がないと自動的にスリープするように設定しておけば、万一の際にも安心です。
3. パスワード管理ツールを活用する
現在、個人の機密データはMacのハードディスク内よりも、クラウドサービス、SNSアカウント、リモートバックアップなどに保存されているケースが大半です。こうしたデータが複雑で一意なパスワードで保護されていなければ、気づかないうちに遠隔から抜き出されてしまう危険があります。

Dashlaneのようなパスワード管理ツールを導入し、今すぐ活用を始めましょう。付属のパスワード生成機能を使えば、重複しているパスワードや単純なパスワードを、長く複雑なものへ置き換えられます。加えて、対応しているアカウントでは二要素認証(2FA)を有効にしておくことも忘れずに。
4. 機密性の高いファイルは個別に暗号化する

特に機密性の高い文書については、ディスク全体の暗号化とは別に、ファイル単位での暗号化を行うのが理想です。たとえば1Passwordには、パスワードと同じ方式で保護された最大1GBのファイルを保管できる機能があります。また、Encryptoのような専用の暗号化ソフトを利用するのも良い方法です。手軽さを重視するなら、macOS標準の「プレビュー」アプリでPDFにパスワードを設定するだけでも、シンプルながら効果的な防御になります。
5. 「Macを探す」でリモートワイプに備える
iCloudの設定画面で「Macを探す」をオンにしておきましょう。この機能はWi-Fi接続を利用してMacの所在地を追跡するため、紛失や盗難の際に現在地を把握できます。

さらに重要なのは、Macが第三者の手に渡った場合に、リモートからデータを消去できる点です。本体を取り戻せなかったとしても、大切な情報が悪用される事態は防げます。
6. ファイアウォールを有効にし、ステルスモードもオンにする
macOSのソフトウェアファイアウォールはデフォルトで有効になっているはずです。しかし、過去に無効化した覚えがあるなら、「セキュリティとプライバシー」パネルの「ファイアウォール」タブで必ず確認してください。より細かい制御が必要なら、Little Snitchのようなサードパーティ製ファイアウォールを検討するのも一案です。

追加の防御策として「ステルスモード」を有効にしましょう。この機能をオンにすると、Macはpingなどによる外部からのネットワーク調査(プローブ)に応答しなくなります。設定は「ファイアウォール」パネル下部の「ファイアウォールオプション…」ボタンから行えます。

7. 共有機能は必要なときだけオンにする
家庭内ネットワークで頻繁にMacを使っていると、ファイル共有が有効になったままになっていることがあります。自分が完全に管理していないネットワークでMacを使う場面では、必ずこれをオフにしてください。

理想的なのは、「共有」関連の設定(ファイル共有、プリンタ共有など)を、必要になった時点でのみオンにすることです。公共のネットワークに接続する際は、思わぬ侵入を許すリスクを避けるため、開いているポートを極力減らすのが鉄則です。
8. ネットワーク環境そのものを守る
Macのセキュリティは本体だけの話ではありません。Macが接続するネットワークの安全性も大きく影響します。セキュリティ対策が不十分なルーターは、攻撃の入口(侵攻経路)になりがちです。
ルーターのファームウェアを常に最新に保ち、複雑で推測困難な管理者パスワードを設定しましょう。ゲストにWi-Fiのパスワードを共有した場合は、使用後すぐに変更する習慣をつけてください。
さらに、VPNを利用すれば通信内容が暗号化され、第三者に通信を盗み見られるリスクを大幅に減らせます。
9. バックアップも必ず暗号化する

賢明なユーザーであれば、何らかのバックアップ体制を持っているはずです。しかし、バックアップの保護レベルがメインドライブより低ければ、それ自体がセキュリティホールになってしまいます。Time Machineの設定画面でバックアップの暗号化を有効にするとともに、クローンディスクやクラウド経由のバックアップなど、その他のバックアップについても必ず暗号化しましょう。
まとめ
紹介した対策の中から、自分のリスク度合いに応じて必要なものを実践してください。ほとんどの施策はMacの普段の使い勝手に影響を与えません。ストレスなく、確実にセキュリティレベルを高められるはずです。
※この記事は2010年8月に初公開され、2018年6月に更新された内容をもとにしています。
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