Macでアプリウィンドウを常に最前面に表示する方法|Split View・Rectangle・Afloat徹底解説

多くのLinuxディストリビューションには、アプリケーションのウィンドウを「常に手前に表示」として画面に固定する機能が標準で備わっています。ところが、同じ系譜をくむmacOSでは、この操作が意外と難しくなっています。とはいえ、ひと工夫加えれば実現は十分可能です。
本記事では、Macの標準機能とサードパーティ製ウィンドウマネージャーを使って、アプリウィンドウを常に手前に表示しておく方法をご紹介します。あわせて、Macで定番とされてきた手法である「Afloat」についても、その注意点とともに触れていきます。
Afloatを使ってウィンドウを「常に最前面」に表示する
Macでアプリウィンドウを常に最前面に表示する伝統的な方法、そしておそらく唯一の直接的手段が「Afloat」の利用です。長年にわたり、多くのユーザーに支持されてきた定番ソリューションでした。
しかしながら、2021年時点においてAfloatには以下のような懸念点があります。
- 約6年間更新されておらず、最新のMacモデルやApple Siliconチップでは動作しない可能性がある
- SIMBLなどの依存コンポーネントが必要で、入手元も複数存在し、OSのバージョンや互換性によって使えるものが入れ替わる
- セットアップに手間がかかり、複数のアプリが正常に連携することを前提とする
- Macの一部セキュリティ設定を無効化する必要があり、一般ユーザーにとってはハードルが高いうえ、セキュリティ面でもリスクを伴う
それでも試してみたい方は挑戦してみる価値はありますが、「Afloatは時代遅れで、導入も複雑なソフトウェアである」という点は十分に理解したうえで自己責任で行ってください。
標準機能で代用する:Split View(分割表示)の活用
macOS Catalina以降を使用している場合、ウィンドウを厳密に「最前面固定」するわけではありませんが、常に視界に入れておける代替策があります。
それが「Split View(分割表示)」です。ウィンドウを画面上に並べて表示し、必要に応じて切り替えて作業できます。まずは「システム環境設定」を開き、「Mission Control」を選択しましょう。

設定画面で「ディスプレイごとに個別のSpaces」にチェックが入っていることを確認したら、任意のアプリを開きます。アプリのウィンドウ左上にある緑色のボタンにカーソルを合わせると、タイル表示の形式を選択するポップアップが現れます。

形式を選択すると、そのレイアウトがSpaces(作業スペース)として登録され、いつでも呼び出せるようになります。

この方法は万能とは言えず、用途によっては物足りなく感じるかもしれません。その場合は、次に紹介する専用ウィンドウマネージャーの検討をおすすめします。
専用ウィンドウマネージャーでウィンドウを整理する
残念ながら、Afloatのように要素を画面にピン留めできる純正機能はmacOSには存在しません。これは惜しいところですが、「常に見えている状態」を維持するための優れた代替ツールはいくつも登場しています。
注意すべきは、ウィンドウを画面の特定の位置に保ち続けるには、ある程度の「運用の規律」が必要だという点です。その代わり、Apple純正機能よりもはるかに柔軟なレイアウト自由度を得られます。
有料アプリとしては「BetterSnapTool」や「Magnet」が人気です。

一方、これらの有料アプリのほぼすべての機能を網羅した無料のオープンソースソフトが「Rectangle」です。

Rectangleはメニューバーに常駐し、ウィンドウを画面上のさまざまな領域へ素早く配置できます。用意された配置パターンは非常に豊富です。

さらに各配置にはショートカットキーが割り当てられており、パワーユーザーはキー操作だけでウィンドウを瞬時に整列できます。画面を4分割・6分割といった細かい単位でウィンドウを配置することも可能なので、自分のワークスタイルに合わせた独自レイアウトを構築できます。

もちろん、このアプローチでも規律は必要です。ウィンドウを常に目に入る状態に保つには、他のウィンドウと重ならない専用エリアに配置し続ける必要があります。正確に言えば、この方法は「ウィンドウを画面に固定する」というより「常に可視状態に保つ」ためのものだと言えます。
まとめ
Linuxと同じコアアーキテクチャを持ちながら、macOSに「常に最前面表示」の機能が用意されていないのは不思議に感じられます。それでも、ウィンドウを常に視界に収める方法は複数あり、少しの工夫と規律をもってすれば、まるで最前面固定されているかのように快適に作業できます。
勇気のある方はAfloatの導入に挑戦してみるのもよいでしょう。ただし、動作させるのが難しく、ベストな状態でも不安定さが残る点には留意してください。
Macでのウィンドウ管理には、ほかにも便利な方法がたくさんあります。あなたはアプリウィンドウをどうやって最前面に表示していますか?本記事の提案は役立ちそうでしょうか。ぜひコメント欄でお聞かせください!
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