macOSでSSDの健康状態を確認する方法を徹底解説
ストレージメディアは、種類を問わずすべて消耗品です。端的に言えば、いつか必ず故障します。故障に先手を打つためにも、MacにはSSDの健康状態を確認する手段がいくつか用意されています。この記事では、MacでSSDの状態をチェックする基本的な方法に加え、役立つサードパーティ製ツールについてもご紹介します。
ディスクの健康状態とは?
回転式のHDDには、「バスタブ(浴槽)曲線」と呼ばれる故障率カーブが存在します。HDDを手に入れた直後は、いわゆるDOA(Dead On Arrival:初期不良)品である可能性があるため、故障率が高くなります。ドライブが正常に動作し始めれば、摩耗による故障に至るまで何年も使い続けられるのが一般的です。
つまり、ドライブの寿命における初期と終盤(バスタブの壁に相当する部分)は故障率が高く、中盤(バスタブの底に相当する部分)は比較的故障率が低いというわけです。
一方、SSDは異なる故障カーブを描きます。初期故障率の高さはHDDと同じですが、SSDに搭載されているフラッシュメモリには書き込み可能なサイクル数に上限があります。この限界に達するとドライブは完全に故障し、データの復旧は不可能になります。そのため、前触れなく突然故障する可能性のあるドライブについては、日頃から健康状態に注意を払うことが重要です。
こうした両タイプの故障は、それぞれ特徴的なパターンに基づいて事前に予測し、対策を講じることが可能です。SMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)は、SSDや従来型HDD向けの自動セルフテストシステムです。macOSはデフォルトですべてのドライブのSMARTステータスを追跡しており、この情報を読み取るツールも、詳細度の違いこそあれ複数存在します。
システム情報でSMARTステータスを確認する
MacでSSDの健康状態を確認する手順はとてもシンプルで、所要時間は1分ほどです。
1. 画面左上のAppleアイコンをクリックし、Optionキーを押したままにします。「このMacについて」が「システム情報」に変化します。
※macOS Ventura以降では、「このMacについて」→「詳しい情報」→「システムレポート」から開くこともできます。
2. 画面が開いたら、左側のツリーから「ハードウェア」セクション内の「ストレージ」項目を探します。
3. 次に、右側のリストから調査したいドライブを選択します。
4. 右側パネルの下部、多くの場合リストの最終項目として「SMART状況」が表示されます。
ここで「検証済み」と表示されていれば、ドライブには問題が報告されていないことを意味します。「障害発生」と表示された場合は、まもなく「致命的」な状態へ進行するエラーが発生していることを示しています。SMARTの数値エラーコード体系はドライブ固有の不具合に関する詳細情報を提供しますが、macOSが表示する大まかな判定だけでも、ドライブがいつ頃故障しそうかを推測するには十分です。
smartmontoolsでSSDの健康状態を確認する
Homebrewがインストール済みであれば、smartmontoolsを導入することで、ターミナルからSSDのSMARTステータスを確認できます。
1. お好みのターミナルを開き、以下のコマンドを実行してsmartmontoolsをインストールします。
brew install smartmontools
2. 続いてdiskutil listを実行し、テストしたいボリュームのドライブ識別子を確認します。
ちなみに、ドライブ識別子は「システム情報」でBSD名(BSD Name)を探すことでも確認できます。
3. 以下のコマンドを実行して、指定したドライブのSMARTステータスを取得します。
smartctl -a disk1s2
コマンド内の「disk1s2」は、ご自身の環境のBSD名に置き換えてください。実行すると、標準出力に詳細なSMARTレポートが出力されます。
SMARTレポートをディスクに保存したい場合は、リダイレクト文字「>」を使ってテキストファイルに出力できます。
smartctl -a disk1s2 > diskhealthreport.txt
このレポートはドライブの健康状態を詳細に示してくれます。特に注目すべきは、レポートの中ほどに記載される総合判定です。さらに、レポート末尾のベンダー固有のSMARTステータスを確認すれば、ドライブのより深い内部状態をうかがい知ることができます。
DriveDxでSSDの健康状態を確認する
有料のソリューションでMacのSSD健康状態を管理したいなら、DriveDxが有力な選択肢です。
DriveDxはドライブ診断ツールで、SSDの健康状態を最も詳細に可視化できます。接続されているすべてのドライブをスキャンし、ストレージシステム全体の健全性を包括的に把握することが可能です。
アプリを起動している間は、SMARTステータスを常時監視し、故障や問題の兆候を自動的に検知してくれます。技術的なログを一つひとつ読み解くことなく、ディスクの健康状態を詳しく把握できる、最も手軽な方法といえるでしょう。
まとめ
MacのSSD健康状態を適度にチェックしておくのは良い習慣ですが、あまり神経質になる必要はありません。本記事で紹介した方法を使えば、MacでSSDの状態を素早く簡単に確認できます。
まだHDDを使用していてSSDへのアップグレードを検討している方は、交換手順を解説した記事もぜひ参考にしてみてください。
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