iPhoneとiPadでSiriを使いこなす完全ガイド|基本操作から便利な活用術まで
Appleの音声アシスタント「Siri」を使えば、iPhoneやiPad(MacやApple Watchなども含む)に話しかけるだけで、さまざまな操作をしてもらうことができます。この記事では、Siriにできることの全体像をわかりやすく解説し、さらにSiriをより快適に使うためのコツもご紹介します。
プライバシーが気になる方は、まず「Siriは会話を聞いているのか?」といった関連記事をチェックしてから読み進めるのもおすすめです。
iPhone・iPadでSiriを使う方法
iPhone 4s以降、第3世代以降のiPad、すべてのiPad Pro/mini、第5〜6世代のiPod touchをお使いなら、以下のいずれかの方法でSiriを呼び出せます。
- ホームボタンを長押し(ホームボタンのない機種ではサイドボタン)
- イヤホンのコントロールボタンを長押し
- 「Hey Siri(ヘイSiri)」と話しかける(設定が必要です。「設定」>「Siriと検索」>「'Hey Siri'を聞き取る」で有効化)
なお、Siriを使うにはデータ通信が必要です。また、iPhone 6sより前の古いモデルでは、電源に接続している状態でなければ「Hey Siri」を使用できません。
Siriを呼び出すと画面がぼかし表示になり、「ピロン」という効果音とともに「何をお手伝いしましょうか?」というメッセージが表示されます。画面下部には波打つ白いラインが現れます。
その状態でリクエストを話しかけましょう。話し終えると白いラインが丸いマイクのアイコンに変わり、Siriが回答を返してくれます(少し時間がかかる場合もあります)。
iPhone XSシリーズ・2018年iPad ProでのSiriの使い方
iPhone Xシリーズ(X/XS/XS Max/XR)にはホームボタンがないため、Siriの呼び出し方が少し異なります。2018年のiPad Proでも同様です。
- サイドボタン(スリープ/スリープ解除/電源ボタン)を長押し
- イヤホンのコントロールボタンを長押し
- 「Hey Siri」と話しかける
Apple WatchでSiriを使う方法
- デジタルクラウンを長押し
- 「Hey Siri」と話しかける
Siriにできること
SiriはiPhone、iPad、Apple TV、Apple Watch、Macに標準搭載されているデジタルアシスタントです。複数のメニューをたどったり、画面を何度もタップしたりする代わりに、Siriにお願いするだけでデバイスが操作を完了してくれます。
Siriはバージョンアップのたびに高速化・高精度化が進み、できることも拡大しています。iOS 8では音楽認識機能と「Hey Siri」が追加され、iOS 9では文脈を理解する能力が向上。iOS 10でサードパーティ製アプリの操作に対応しMacにも登場、iOS 11ではフレーズの翻訳が可能になり、iOS 12では「Siriショートカット」が導入されました。
ちなみに、Siriを呼び出した後に何も話さずにいると、利用可能な操作の一覧画面が表示されます。ここにはデバイス内のサードパーティアプリのアクションも含まれています。
Siriでできることの例
- スケジュール(予定)の登録
- マップでの場所検索や経路案内
- タイマーの設定
- 天気の確認
- Facebookへの投稿
- ツイートの送信
- 計算
- 音楽の再生
- アプリの起動
- メールの送信
- メッセージの送信
Siriに聞いてみたい質問の例
- 「Bluetoothをオフにして」
- 「〇〇アプリを開いて」
- 「Facebookに投稿して」「ツイートして」
- 「20度って華氏で何度?」
- 「ビッグマックのカロリーは?」
- 「3,890円の会計で1割のチップはいくら?」
- 「81の平方根は?」
- 「コイン投げして」(「はいかいいえ?」「サイコロを振って」も試してみてください)
- 「サンフランシスコは今何時?」
- 「写真を撮って」
Siriはあなた専属のDJにもなる
音楽関連では、次のようなお願いもできます。
- 「1982年のヒット曲を再生して」
- 「この曲に似た曲をもっと再生して」
- 「新しいBlurのアルバムをライブラリに追加して」
- 「この曲のあとにThey Want My Soulを再生して」
この機能を最大限に活用するには、Apple Musicへの登録が必要です。
Siriは文脈を理解して先回りしてくれる
Siriは位置情報、時間帯、繰り返しの行動パターン、使用状況、開いているアプリ、接続中の他デバイスなどを考慮して、こちらが質問する前に適切なアクションや情報を提案してくれます。たとえば、こんな使い方ができます。
- 気になるWebページを見ながら「家に着いたらこれについてリマインドして」とお願いする
- 「イヴァの誕生日会で撮った動画を見せて」「去年の8月のユタ州の写真を見せて」「車に乗ったらこれをリマインドして」と頼む
冗談目的なら「Siriに聞くと面白いこと」のまとめ記事もおすすめです。
「Hey Siri」の設定方法
「Hey Siri」を設定すれば、ホームボタン(iPhone X以降はサイドボタン)を押さなくても声だけでSiriを呼び出せます。手がふさがっているときや、料理中に汚れた手でタイマーをかけたいときなどにとても便利です。
ただし、誰の声にも反応してしまったら困りますよね。ご安心ください。初期設定では自分の声を登録して、Siriに認識させることができます。
設定手順は以下の通りです。
- 「設定」>「Siriと検索」を開きます(旧OSでは「設定」>「一般」>「Siri」)。
- Siriがオンになっていることを確認します(「ホームボタンを押してSiriを使用」のスイッチが緑色)。
- 「'Hey Siri'を聞き取る」のスライダーをオンにします。
- セットアップ画面が表示されます。
- 画面の指示に従って、自分の声をSiriに登録します。普段どおり自然に話すのがポイントです。今後はこの声を基準に認識されるためです。
- 「Hey Siri」と数回、続いて「Hey Siri、今日の天気は?」「Hey Siri、私だよ」などのフレーズを読み上げます。
文字入力でSiriに指示する方法
Siriとのやり取りは、必ずしも音声である必要はありません。テキスト入力で質問することもできます。設定方法は以下の通りです。
- 「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」を開きます。
- 下にスクロールして「Siri」をタップします。
- 「Siriにタイプ入力」をオンにします(スイッチが緑色になります)。
- これで、Siriを呼び出したときにテキストでリクエストを入力できるようになります。
Siriをもっと賢く使うためのコツ
Siriが思うように動かない、言葉をうまく認識してくれない——そんなときは、以下のテクニックを試してみてください。
データ通信環境を確保する
Siriは録音した音声をサーバーへ送信し、そこで解析された結果をテキストとして受け取る仕組みです。インターネットに接続されていないと、Siriは動作しません。
Siriの listening 時間を手動でコントロールする
話し終えたことを自動的に検知するのを待つのではなく、リスニング時間を手動で制御することもできます。ホームボタンを押しながら命令や質問を話し、話し終えてからボタンを離すだけです。
Siriの言語を変更する
Siriの認識精度が低いと感じたら、言語設定が正しいか確認しましょう。日本語で使うなら「日本語」を選択しておくと、認識率が大きく向上します。
- 「設定」>「Siriと検索」を開く
- 「言語」をタップ
- Siriに使わせたい言語を選択
注意点として、流暢に話せない言語ではSiriが正しく理解できないことがあります。また、地域によっては方言や訛りのある発音が苦手な場合もあります。
Siriで音声入力(ディクテーション)をするコツ
Siriでメッセージやメールを口述筆記するときは、句読点を「言葉で」伝える意識を持つときれいに仕上がります。たとえば、こう話します。
「田中さん。コンマ。改行。iOS 12のレビュー記事を書くのはどう思いますか。疑問符。改行。ご意見をお聞かせください。感嘆符。」
Siriに聞き間違えられたときの直し方
Siriは完璧ではなく、ときに誤変換したり、連絡先から違う人を引っ張ってきたりすることがあります。
最も簡単な修正方法は、Siriが表示した認識結果の部分をタップすることです。
- 認識された文章の下にある「タップして編集」をタップ
- 内容を修正する
- 「完了」をタップ
Siriの声の性別を変更する方法
Siriの声は男性・女性を切り替えることもできます。
- 「設定」>「Siriと検索」を開く
- 「Siriの声」をタップ
- 次の画面で好みの声を選択
選択した音声によっては、ダウンロードが発生する場合があります。
Siriに頼めることカタログ
ここからは、実用的なSiriの活用例を具体的なフレーズとともに紹介します。
設定の変更をSiriにお願いする
SiriはiPhoneやiPadの設定画面にアクセスできるので、素早く変更を加えるのに便利です。メニューを掘るよりも、はるかに速いのです。
- 「Bluetoothをオフにして」
- 「壁紙を変更して」(設定アプリを開いて壁紙を探す必要なし)
メッセージやメールの読み上げ・返信をSiriに任せる
メッセージを受信したら、Siriに読み上げを依頼できます。
- そのまま返信の指示を出し、内容を口述すれば、Siriが読み戻して確認してから送信してくれます
- メールも同様に読み上げてもらえます。差出人や件名も教えてくれます
リマインダーやアラームをSiriで設定する
タブレットのロックを解除して時計アプリを探してタップする……そんな手順を踏むより、Siriに頼む方がずっと簡単です。
- 「3分のタイマーをセットして」→お茶が淹わるまでカウントダウンしてくれます
- 「朝5時にアラームをセットして」
- 「スーツをクリーニングに出すことをリマインドして」
拾ったiPhone/iPadの持ち主をSiriに聞く
ロックがかかっていて持ち主不明のiPhoneやiPadを拾ったら、Siriに聞いてみましょう。
- 「Siri、この電話の持ち主は誰?」と尋ねると、名前と(登録されていれば)代替電話番号が表示されます
マップに関する質問
- 「家までの経路を教えて」
- 「職場を見せて」
- 「渋谷を検索して」
- 「周辺の交通状況を見せて」
- 「自由の女神像を見せて」
- 「近くのピザ屋を探して」
- 「今どこにいる?」
- 「東京駅から大阪駅への経路を教えて」
- 「もう着く?」
- 「近くのガソリンスタンドを探して」
- 「経路沿いのスーパーを探して」
- 「職場の近くのカフェを探して」
- 「家の近くのバーを探して」
- 「東京の映画館を探して」
- 「近くで一番のおすすめレストランは?」
- 「ハワイの日の入りは何時?」
株価に関する質問
- 「Appleの株価は?」
- 「AppleのPERは?」
- 「Googleの52週最高値は?」
- 「Microsoftの時価総額は?」
- 「AppleとGoogleを比較して」
場所に関する質問
- 「渋谷スクランブル交差点を探して」
- 「ニューヨークはどこ?」
- 「近くのレストランを探して」
- 「一番いいバーはどこ?」
- 「お腹すいた」
SNSへの投稿
- 「ツイートして」
- 「Facebookに伝えて…」
※現在表示中のWebページをそのまま共有する機能は利用できません。
Safari(検索)に関する質問
- 「NHKニュースを検索して」
- 「ゾウをBingで検索して」
- 「猫の画像をGoogleで検索して」
天気に関する質問
- 「今日の天気は?」
- 「バルセロナの天気は?」
- 「今週日曜日の天気はどうなる?」
- 「週末は雨が降る?」
- 「ベルリン明日の天気予報は?」
映画に関する質問
- 「上映中の映画は?」
- 「一番評判の新作映画は?」
- 「ダークナイト ライジングのレビューを見せて」
- 「007 スカイフォールはどこで観られる?」
- 「去年のアカデミー作品賞はどの映画?」
- 「〇〇って人気ある?」
アプリに関する質問
- 「Angry Birdsをプレイして」
- 「〇〇を開いて」
- 「Forever Lost 3というアプリを入手して」
(できないこと:アプリの削除、移動、ホーム画面への移動)
メッセージに関する質問
- 「ジェーンにテキストを送って」
- 「カレンとアシュリーにメッセージを送って」
- 「妻に遅くなると伝えて」
- 「返信して、Siriをテスト中だって」
- 「新着メッセージを読んで」
- 「ルイスから新しいメッセージある?」
メールに関する質問
- 「ジェーンにメールを送って」
- 「母に『元気?』ってメールして」(この場合「元気?」が件名になります)
- 「返信して、クリスマスは何する? って」
- 「ケイトにメールして、『週末は行けそうにない、ごめん』って言って」
- 「母にメールして、『クリスマスに会えるのを楽しみにしています』って書いて、件名は『クリスマス』」(「件名は〇〇」と話せばOK。「件名で〇〇と言う」と言うと「と言う」まで件名に入ってしまうので注意)
- 「サイモンから今日メール来てる?」
- 「サッカー関係のメール来てた?」(件名を検索します)
- 「『今週末会える?』って返信して」
FaceTimeに関する質問
- 「スティーブンにFaceTimeして」
- 「父さんのiPhoneにFaceTimeして」
友達を探す(Find My Friends)に関する質問
- 「デイブはどこ?」
音楽に関する質問
- 「次の曲にスキップして」
- 「ABBAの曲を再生して」
- 「First Cut Is The Deepestを再生して」
- 「Back to Blackのアルバムを再生して」
- 「次の曲を再生して」または単に「次」
- 「ランダムに音楽をかけて」
- 「音楽を止めて」
- 「Genius」と言うと似たような曲を再生してくれます
曲名をSiriに聞いてみる
音楽といえば、流れている曲をSiriに識別させられるのはご存じでしたか?
過去にSiriが識別した曲を後から見返したい場合は、iTunes Storeアプリを開き、右上の三本線アイコンをタップして「Siri」を選択しましょう。
スポーツに関する質問
以前のSiriはサッカー中心(少なくとも英国では)でしたが、最近ではクリケットのスコアや「F1世界選手権は誰が優勝してる?」といった質問にも答えられます。ラグビーやスヌーカーにはまだ対応が弱い印象ですが、Siriは継続的に改善されている分野なので、正式名称で質問すると反応が良い傾向があります。
- 「トッテナムの次の試合はいつ?」
- 「トッテナムの次の試合日程を教えて」
- 「マンチェスター・ユナイテッドのメンバーは誰?」
時計とアラームに関する質問
- 「7時のアラームをセットして」
- 「7時のアラームを7時半に変更して」
- 「8時間後に起こして」
- 「7時のアラームをオフにして」
- 「全部のアラームをオフにして」
- 「朝6時のアラームを削除して」
- 「全アラームをキャンセルして」
- 「朝のアラームを切って」
- 「5分のタイマーをセットして」
- 「タイマーをキャンセルして」
- 「ベルリンは今何時?」
- 「今度の土曜日は何日?」
- 「今月は何日まである?」
- 「クリスマスまであと何日?」
連絡先に関する質問
- 「サイモン・ジャリーって誰?」
- 「ジョンという名前の人を探して」
- 「デイブ・スミスは私の父です」
- 「ケイト・スミスは私の母です」
- 「ルイーズ・スミスは私の姉です」
電話に関する質問
- 「父さんに自宅へ電話して」
- 「ケイトに電話して」
- 「03-5555-5555に発信して」
カレンダーに関する質問
- 「2時にサイモンと会う予定を入れて」
- 「正午にケイトと会う予定を入れて」
- 「3時の会議を2時に変更して」
- 「2時の会議をキャンセルして」
- 「デイビッドとのミーティングをキャンセルして」
- 「4時の会議を明日に移動して」
- 「〇〇の予定を作成して…」
- 「クリスマスに両親と会う予定を入れて」
- 「イースターに両親とイベントを作成して」
一般知識に関する質問
SiriはWolfram Alphaというサービスを利用して統計や事実を提供しています。Wolfram Alphaは数学、地理、化学、言語学、単位や計量など、幅広い分野の質問に答えられます。
多くの一般知識の質問に対しては、Siriが自動的にWolframの情報を提示してくれます。もし反応がない場合は、質問の頭に「Wolframに聞いて…」と付けてみてください。
- 「バナナのカロリーは?」
- 「20かける13を計算して」
- 「金の性質は?」
- 「日本の人口は何人?」
- 「火星と金星の距離は?」
Siriショートカットでさらに便利に
iOS 12以降、Siriには「ショートカット」という機能があります。これは、ユーザーやサードパーティが独自の、複数ステップに及ぶ可能性もあるSiriコマンドを作成できるものです。
アプリやWebサイトが提供するショートカットの中には、ワンタップで「インストール」してトリガーとなる言葉を登録できるものもあります。さらに「ショートカット」アプリ本体をインストールすれば、HomeKitの暖房とラジオをつけ、交通状況をチェックし、特定の連絡先にメールを送る——といった一連の動作を「おはよう」という一言だけで実行させる、なんてことも可能です。
これはかなり奥深いテーマなので、詳しく知りたい方は「Siriショートカットの作り方」の専用チュートリアルをご覧ください。
-
【初心者向け】iPhoneからiPhone/iPadへ動画をAirDropで転送する方法
目次iPhoneからiPhone/iPadへの動画AirDropは可能?AirDropで動画を転送する手順AirDrop以外の簡単な動画転送方法iPhoneからiPhone/iPadへ動画をAirDropできる?AirDropは、iPhoneやiPadの間で動画・写真・連絡先・Webサイト・位置情報などを手軽に共有できる便利な機能です。BluetoothとWi-Fiをオンにするだけで利用でき、ファイルサイズの制限もなく、追加アプリのダウンロードも不要。転送は一瞬で完了します。では、iPhoneからiPhoneやiPadへ動画をAirDropすることはできるのでしょうか?答えは「状況によります」
-
SiriでiPhone・iPadを探す方法|紛失したデバイスを簡単に見つける3つのテクニック
スマートフォンは小さく、どこへ行くにも持ち歩くものだから、意外と簡単に紛失してしまいます。朝起きたときに布団の中でスマホを探す「布団ダンス」、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。実は、iPhoneやiPadを見つけるもっと簡単な方法があり、それにはSiriを活用します。iPhoneやiPadを最後に使った場所を忘れてしまったときは、Siriに頼めばデバイスを大きな音で鳴らすことができ、友人に電話をかけてもらう必要もありません。このコマンドはAppleのiCloudの「探す」機能とは異なり、デバイスを紛失する前に事前設定をしておく必要がないのがポイントです。同じApple IDでサイ