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サポート対象外のMacでContinuity(Handoff・Instant Hotspot)を使う方法

Continuity(コンティニュイティ)は、macOSが誇る隠れた逸品とも言える機能です。2014年のMac OS X 10.10 YosemiteとiOS 8の登場とともに提供が始まり、iPhone・iPad・Macをより緊密に連携させることを目的として設計されました。Continuityを活用すれば、Macで電話の発着信ができたり、ワイヤレスでファイルを共有したり、Instant Hotspotを作成したり、Handoffを使ってMacとiOSアプリの間をシームレスに行き来しながら作業を中断なく続けたりすることができます。

多くのユーザーにとって便利な機能ですが、2011年以前に発売されたMacを使っている場合、これらの新機能を利用できない点に注意が必要です。確かに、iPhone 4s、iPad(第4世代)、iPad mini以降のデバイスがあれば、どのMacでも電話の発着信は可能です。しかし、より高度な機能に関しては、Appleが対応対象から外しています。

とはいえ、希望はあります。ある程度技術的な知識があり、少しの手間を惜しまなければ、こうした制限を回避することは可能なのです。

なぜ古いAppleデバイスはHandoffやInstant Hotspotを使えないのか?

2012年以前に販売されたMacやiOSデバイスは、旧式のBluetoothを採用しています。一方、新しいデバイスにはBluetooth 4.0 LEチップ(LEはLow Energy=低消費電力の略)が搭載されています。

旧式のチップは接続中、常時バッテリーを消耗します。それに対してBluetooth 4.0 LEは、ファイル共有や通話など、実際に使用する場面でのみ大きな電力を消費する仕組みです。

HandoffにはMacとiPhone・iPad間の比較的安定した接続が求められるため、旧式デバイスでこの機能を使うとバッテリーが急速に減ってしまうのです。まだ十分に使えるMacなのに対応外というのは残念ですが、幸いにも、この制限を「ごまかす」方法が存在します。

MacにContinuityを追加するために必要なもの

まず必要なのは、お使いのMacにBluetooth Low Energy対応を追加することです。方法は2つあります。USB接続のBluetoothドングルを取り付けるか、Mac内蔵のAirPort Extremeカードを交換・アップグレードするかです。断然おすすめなのは前者です。作業が格段に簡単で、費用もわずかで済みます。

サポート対象外のMacでContinuity(Handoff・Instant Hotspot)を使う方法

Continuityとの相性が良いことで知られるAsus BT400などのBluetooth 4.0ドングルは、Amazonで英国なら12.95ポンド、米国なら14.99ドル程度で入手できます。過去に検証済みの互換ドングルとしては、GMYLE Bluetooth Adapter(英13.98ポンド/米13.48ドル)やIOGEAR GBU521(英20ポンド/米14.33ドル)などもあります。

次に必要なのが、「Continuity Activation Tool(CAT)」と呼ばれるソフトウェアパッチをシステムに適用することです。すべての旧型Macが対応しているわけではありませんが、大多数のモデルがUSB Bluetoothドングルの追加によってCATに対応します。執筆時点でパッチが動作するのは、CAT開発者によるチャートに示されたモデル、および以下のリストの通りです。

サポート対象外のMacでContinuity(Handoff・Instant Hotspot)を使う方法

  • MacBook Air:2010年後期(Late 2010)以降のモデル
  • Mac mini:2009年後期(Late 2009)以降のモデル
  • MacBook:2008年後期(Late 2008)モデル
  • MacBook Pro 13インチ:2009年中期(Mid 2009)以降のモデル
  • MacBook Pro 15インチ:2008年後期(Late 2008)以降のモデル
  • MacBook Pro 17インチ:2009年前期(Early 2009)以降のモデル
  • Mac Pro:2009年前期(Early 2009)以降のモデル
  • iMac:2009年後期(Late 2009)以降のモデル

自分のMacのモデルや製造時期がわからない場合は、事前に確認しておきましょう。

2008年前期(Early 2008)のMac Proと2007年中期(Mid 2007)のiMacでもContinuityの有効化は可能ですが、これらはUSB Bluetoothドングルが使えず、AirPort Extremeカードのアップグレードが必要になります。

一方、2011年中期(Mid 2011)のMacBook AirまたはMac miniをお持ちの方には朗報です。この2機種はパッチを適用すればそのままContinuityが動作し、USB Bluetoothドングルも新しいAirPort Extremeカードも追加不要です。

CATが対応しているOSは、macOS 10.10(Yosemite)、10.11(El Capitan)、10.12(Sierra)です。10.13(High Sierra)で成功したというユーザーの報告もありますが、10.14(Mojave)にすると動作が不安定になるため、現時点では試さないことをおすすめします。

作業を始める前に知っておきたい注意点

Continuity Activation Toolが動作する仕組みは、一部のシステムファイルに手を加え、ドライバー署名を無効化することにあります。つまり、Mac全体のセキュリティレベルが一段下がるということです。得られる機能向上を考えれば許容範囲であり、払う価値のある代償だと言えますが、リスクはきちんと認識しておきましょう。

また、macOSをアップデートするたびに、このハックを再適用する必要があります。さらに、必ず最新版のContinuity Activation Toolを使うようにしてください。とはいえ、このソフトウェアの最終更新は2016年なので、バージョン管理自体はそれほど難しくありません。

Continuity Activation Toolのインストール手順

まず、可能であればTime Machineでバックアップを作成しておきましょう。そのうえで、Continuity Activation Toolの公式サイトからパッチをダウンロードします。

ダウンロードしたアーカイブを解凍し、Continuity Activation Toolのアイコン(オレンジ色の円)を右クリックして、表示されたメニューから「開く」を選択します。続いて表示されるダイアログで「開く」をクリックすると、ログインパスワードの入力を求められます。

すると2つのコマンドラインウィンドウが開き、片方が一連のチェックとバックグラウンド処理を実行します。慌てる必要はありません。もう一方のウィンドウにインストールオプションが表示されるので、そちらを選択してキーボードの「1」を押せば、Continuityの有効化が始まります。

サポート対象外のMacでContinuity(Handoff・Instant Hotspot)を使う方法

指示が表示されたらUSB Bluetoothドングルを挿入します。すでに挿入済みの場合は、一度抜いてから差し込み直してください。再びバックグラウンドでのチェックと処理が実行され、数分後にウィンドウを選択して任意のキーを押し、Macを再起動するよう促されます。問題が発生した場合は、その内容と対処法が画面に表示されます。

Continuity Activation Toolの初期設定

Macの再起動が完了したら、「システム環境設定」を開き、「一般」をクリックして「このMacとお使いのiCloudデバイス間でHandoffを許可」にチェックを入れます。

続いて、各iOSデバイスで「設定」アプリを開き、「一般」>「Handoffとアプリの候補」をタップして、Handoffのスイッチをオンにします。

サポート対象外のMacでContinuity(Handoff・Instant Hotspot)を使う方法

忘れてはいけないのが、Continuityを機能させるには、MacとすべてのiOSデバイスで同じiCloudアカウントにサインインしている必要があるという点です。

うまくいけば、すべてが即座に動作し始めます。アプリのHandoffをテストするには、iOSデバイスのSafariでページを開いてみましょう。ほぼ瞬時に、Dockの左端にそのページが表示されるはずです。逆方向も試してみてください。MacのSafariでWebページを開くと、iOSデバイスのロック画面の左下にアイコンとして現れ(上にドラッグして開けます)、ホームボタンをダブルクリックした際に表示されるAppスイッチャーの左側にも表示されるはずです。

もし動作しない場合は、MacとiOSデバイスの両方でiCloudから一度サインアウトし、再度サインインしてみてください。すべてのデバイスを再起動するのも有効です。

筆者のテストでは、iOSからMacへのHandoffはすぐに動作しましたが、MacからiOSへのHandoffが機能し始めるまで数時間かかりました。焦らず気長に待ちましょう。なお、iWorkアプリ(Pages、Numbers、Keynote)でHandoffが安定して動作しないケースを経験しましたが、Continuityに正式対応しているMacでも同様のトラブルが報告されているため、CATのせいとは限りません。

重要な注意点として、Continuityを使い続ける間、USB Bluetoothドングルは常にMacに接続しておく必要があります。

CATをアンインストールする方法

Continuity Activation Toolはハードディスクに残しておき、ツールがユーザーフォルダ内に作成する「KextsBackupAfterPatch」「KextsBackupBeforePatch」というフォルダは削除しないでください。

万が一、Wi-Fiアダプターが認識されなくなるなどの問題が発生した場合は、パッチを解除することもできます。

Macを元の状態に戻したいときは、ツールを再度実行し、今度は「Uninstall(アンインストール)」オプションを選択します。あとは指示に従って再起動すれば完了です。

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