MacのFinderクイックアクション活用ガイド:ワンクリックでタスクを完了
Macで写真の回転や注釈(マークアップ)をしたいとき、わざわざ「プレビュー」などの画像編集アプリを開く必要はありません。Finderのクイックアクション機能を使えば、こうした単純な作業を効率的に、一瞬で片付けることができます。
この記事では、Finderにあらかじめ用意されているクイックアクションで何ができるのか、さらにAutomatorを使ったオリジナルのクイックアクションの作り方まで、詳しく解説します。
クイックアクションとは?基本の使い方
クイックアクションは、macOS Mojaveで導入された最も便利な新機能のひとつです。Finderでファイルやフォルダを選択したときに、よく使う操作をワンクリックで実行できるシンプルなボタンとして機能します。
クイックアクションボタンが表示されるのは、Finderでプレビューサイドバーが有効になっている場合のみです。サイドバーは「ギャラリー」表示では自動的に現れますが、ほかの表示モードでは手動で有効化が必要なことがあります。方法は簡単で、メニューバーから表示 > プレビューを表示をクリックするだけです。
設定できたら、Finderで任意のファイルを選択してみましょう。サイドバーにクイックアクションが表示されます。画像ファイルを選んだ場合は、ファイルプレビューの下に回転とマークアップというボタンが現れます。
回転とマークアップの使い方
回転をクリックすると、選択した画像がその場で左方向に90度回転します。アプリを開くことなく、Finder上で直接処理が完了するのが魅力です。
マークアップをクリックすると、画像のポップアウトプレビューが表示され、上部にプレビューアプリでおなじみのマークアップツールバーが現れます。このウィンドウ内で図形やテキストの追加などの編集を行い、完了ボタンを押せば変更が保存されます。
編集後、同じ場所にプレビューで開くという新しいボタンが表示されます。さらに細かい編集をしたい場合は、これをクリックしてプレビューアプリで画像を開きましょう。特に操作が不要なら、Escキーを押せば、クイックルックのプレビューと同じようにポップアウトウィンドウが閉じます。
ファイルの種類によって変わるクイックアクション
サイドバーに表示されるクイックアクションは、選択したファイルの種類によって変化します。たとえば、一部の動画ファイルにはトリムオプションが表示され、画像ファイルではPDFを作成オプションも利用できます。もし「PDFを作成」が見当たらない場合は、回転とマークアップの横にあるその他ボタンをクリックしてください。
なお、クイックアクションは、ファイルを右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューからも呼び出せます。状況に応じて使い分けると便利です。
Automatorでカスタムクイックアクションを作る方法
初期状態のFinderに用意されているクイックアクションはごくわずかですが、ここからが本領発揮です。macOSに標準搭載されている自動化アプリ「Automator(オートメータ)」を使えば、オリジナルのクイックアクションを自由に作成できます。
Automatorの基本はサンプルワークフローで手軽に学べますが、まずは以下の実践例を通じて感覚をつかむのがおすすめです。
実例:画像をJPGに変換するクイックアクション
ファイルサイズを抑えるために画像をJPG形式へ変換する機会が多いなら、「JPGに変換」クイックアクションを作っておくと大幅な時短になります。実際に作ってみましょう。
まず、Automatorアプリを起動し、書類の種類としてクイックアクションを選択して選択ボタンをクリックします(Mojaveより前のシステムではクイックアクション自体が存在しないため、この書類タイプは表示されません)。
続いて、Automatorの標準的な3列ビューが表示されます。それぞれの列の役割は以下のとおりです。
- 1列目: アクションをカテゴリ別に分類
- 2列目: 選択可能なアクションのライブラリ
- 3列目: 実際にワークフローを組み立てるエリア
各アクションの説明は、1列目と2列目の下にある小さなパネルに表示されるので、迷ったらそちらを確認しましょう。
今回のゴールは、Finderで選択した画像をどんな形式からでもJPGに一発変換できる、ワンクリックのワークフローを作ることです。
ワークフロー作成の手順
まず3列目の上部にある「ワークフローが受け取る現在の入力」のドロップダウンメニューからイメージファイルを選択します。次に、2列目上部の検索ボックスで「イメージの種類を変更」というアクションを探し、3列目へドラッグ&ドロップします。
するとAutomatorが、元の画像を残すために「Finder項目をコピー」アクションも追加するかどうか尋ねてきます。追加ボタンをクリックして同意しましょう。
次に、3列目に配置したアクションの「次の種類に変更」ドロップダウンメニューでJPEGを選択します。これで、入力された画像がJPG形式に変換されるよう指定できました。
最後にワークフローを保存します。ファイル > 保存をクリックし、クイックアクションにわかりやすい名前を付けて保存ボタンを押しましょう。これで、Finderのクイックアクションのその他メニューの中に、作成したアクションが登録されているはずです。
動作確認をするには、FinderでPNG画像を選択し、JPGに変換クイックアクションを実行します。画像が即座にJPGファイルへ変換され、元のPNGファイルのコピーがデスクトップに残れば成功です。
どんなクイックアクションを作ると便利?
カスタムクイックアクションの作り方がわかったら、次は「何を作るか」です。日常業務で役立ちそうなアイデアをいくつか紹介します。
- 画像を定番サイズにまとめてリサイズする
- ZIPなどのアーカイブをワンクリックで作成する
- 書類に透かし(ウォーターマーク)を入れる
- カスタマイズ済みのフォルダ表示に切り替える
- PDFを分割する
- 写真を特定のアルバムに追加する
- ファイルを独自のルールで整理する
また、サードパーティ製アプリの中にも独自のクイックアクションを提供しているものがあります。インストール済みのクイックアクションの表示・非表示は、システム環境設定 > 機能拡張 > Finderから自由に切り替えられるので、不要なものはオフにしておくとスッキリします。
Finderにはまだまだ便利な機能がいっぱい
クイックアクションやクイックルックだけでなく、タグやスマートフォルダなど、Finderにはあらゆる場所に便利な機能が隠れています。少しずつ使いこなせるようになると、Macでの作業効率が格段に向上しますよ。
次のステップとしては、Finderのショートカットキーを覚えてみてはいかがでしょうか。また、最近使ったファイルを素早く見つける検索テクニックも実用的です。
さらに、Macのトラブルシューティングにも挑戦してみましょう。たとえば、消えてしまったファイルや項目を復元する方法も知っておくと安心です。
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