Windowsコマンドプロンプトを使いこなす7つのクイックヒント
コマンドプロンプトを使ったことがないなら、そろそろ試してみる絶好のタイミングです。マウスで何度もクリックしていた作業が、コマンドラインなら一瞬で済むことに驚くはず。最初はとっつきにくく見えますが、思っているよりずっと簡単に習得できます。
まずは誰もが知っておくべき基本コマンドから始めて、コマンドプロンプトに慣れ親しみ、抵抗感をなくしていきましょう。使い込んでいくうちに、コマンドラインの方が好きになる――いや、むしろこちらを選ぶようになるかもしれません。
初心者でもベテランでも、コマンドラインでの作業を快適にしてくれる便利な小技はたくさんあります。これらを使い始めれば、もう元には戻れなくなるでしょう。
1. 任意の場所から「コマンドウィンドウをここで開く」
コマンドプロンプトの不便な点のひとつは、起動すると必ず現在ログインしているユーザーのホームディレクトリで開いてしまうことです。通常それは C:\Users\<ユーザー名> です。
しかし実際には、ホームディレクトリで作業することはほとんどありません。そのため、起動のたびにまず目的のディレクトリへ移動する必要があり、これが地味にストレスになります。

幸い、Windowsの簡単なトリックを使えば、任意の場所からコマンドプロンプトを即座に起動できます。Shiftキーを押しながら右クリックし、「コマンドウィンドウをここで開く」を選択するだけです。
2. 管理者としてコマンドプロンプトを起動する
もうひとつの設計上の課題は、コマンドがログイン中のユーザーアカウントと同じシステム権限でしか実行できないことです。理論上は安全な仕組みですが、必要なときに権限を昇格させる簡単な方法がないのがネックです。
たとえばLinuxのコマンドラインにも同じ権限制限がありますが、スーパーユーザー権限で実行したいコマンドの先頭に sudo を付けるだけで済みます。

Windowsでは、管理者用のコマンドプロンプトを別途起動する必要があります。とはいえ難しくはありません。Windowsキー + X のショートカットで拡張スタートメニューを開き、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択しましょう。
Windows 10では別の方法もあります。「スタートメニュー」から「コマンドプロンプト」アプリを見つけて、Ctrl + Shift + Enter を押せば管理者として起動できます(この操作は他のプログラムでも使えます)。
3. Tabキーで入力補完
コマンドラインをしばらく使っていると、タイプ量の多さにうんざりしてきます。そこで役立つのが、タイピングの手間を半分にできる小技です。

Tabキーを押すだけ。Tabキーは現在のディレクトリ内のファイルやフォルダを順番に切り替えて表示しますが、数文字入力してからTabを押せば、入力した文字に一致するファイル・フォルダだけを順に補完してくれます。
4. ファイルやフォルダのドラッグ&ドロップ
ファイルやフォルダのフルパスを手入力する場面は多く、これがかなり面倒です。でも、一瞬で済ませる方法があります。

ファイルやフォルダをコマンドプロンプトのウィンドウへドラッグ&ドロップするだけで、そのフルパスが自動的に入力されます。本当に、どんなファイルでもどんなフォルダでも機能します。
5. コマンド履歴をすべて表示する
コマンドプロンプトで作業していると、同じコマンドを何度も打ち直すことがよくあります。特に機能のテストやトラブルシューティング中は顕著です。
ひとつの方法は↑(上矢印)キーを押すこと。過去に入力したコマンドを1件ずつさかのぼって表示できます。直前や最近のコマンドを繰り返すだけなら十分ですが、ずっと前のコマンドを探すには不向きです。

もうひとつの方法はF7キー。プロンプト画面内にオーバーレイウィンドウが表示され、コマンドプロンプトを開いてから使ったすべてのコマンドが一覧で確認できます。過去のコマンドをひと目で見渡すのに最適です。
6. 出力結果を直接クリップボードへコピーする
コマンドプロンプトには、情報の出力が主な目的のコマンドがあります。たとえば ipconfig はシステムのIPアドレス情報を、driverquery はドライバー情報を出力します。
こうした出力結果を共有したい場合――たとえばオンラインフォーラムで問題解決を手伝ってくれる人に見せる場合――全部を選択してコピーするのは少し面倒です。難しくはないけれど、手間には変わりません。

どんなコマンドでも末尾に | clip を付けると、出力が自動的にクリップボードへリダイレクトされます。中間ステップを省略でき、そのまま必要な場所にすぐ貼り付けられます。
7. フルスクリーンモードで実行する
残念ながら、Windows VistaとWindows 7ではコマンドプロンプトのフルスクリーン表示は使えませんが、Windows XPとWindows 10では Alt + Enter というショートカットが有効です。これだけ!
Windows 8.1では少し厄介です。フルスクリーンモードで開いたコマンドプロンプトは画面の半分程度しか埋まらず、実用性も見た目も今ひとつ。ただし回避策はあります――真のフルスクリーンではなく、最大化ウィンドウとして表示する方法です。

「スタートメニュー」を開き、「コマンドプロンプト」アプリを右クリックして「ファイルの場所を開く」を選択します。表示された「エクスプローラー」ウィンドウで「コマンドプロンプト」のショートカットを右クリックし、「プロパティ」を開きます。「レイアウト」タブに移動し、「ウィンドウのサイズ」セクションにある幅と高さの両方に 800 を設定しましょう。次回からコマンドプロンプトは最大化された状態で起動します。
Windows 10での新機能とは?
Windows 10へのアップグレードには多くの魅力的な理由がありますが、小さな理由のひとつがコマンドプロンプトの改善です。待ち望まれていた機能がようやく搭載され、コマンドライン体験がぐっと快適になりました。
透明度の変更。コマンドプロンプトを開いた状態で Ctrl + Shift + マイナスキー を押すとウィンドウの不透明度が下がり(より透過)、逆に Ctrl + Shift + プラスキー で不透明度が上がります。

コピー&ペースト。コマンドプロンプトが標準でコピー&ペーストに対応するまでにこんなに時間がかかったのは不思議ですが、遅いよりはましですね。ショートカットは Ctrl + C(コピー)と Ctrl + V(貼り付け)です。
テキスト検索。コマンドライン内の検索は重要です。特に前述のような大量の出力を行うコマンドを使うときには欠かせません。コマンドプロンプトが対応したことで、Ctrl + F で検索ウィンドウを呼び出せるようになりました。
あなたはコマンドプロンプトをどう使っていますか?
ここまで読んで「コマンドプロンプトは物足りない」と感じたら、より高機能なPowerShellを試してみるのもよいでしょう。PowerShellはWindows 10に同梱されており、旧バージョンのWindows向けには個別ダウンロードも提供されています。
たとえば、役立つPowerShellの便利技や、PowerShellで何ができるのかをつかめる基本コマンドをチェックしてみてください。
それ以外の方も、コマンドプロンプトの活用法や、あなただけの小技・テクニックがあればぜひ教えてください。下のコメント欄でシェアをお待ちしています!
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