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Teclast X98 Plus 実機レビュー|AndroidとWindows 10をデュアルブートできる200ドルタブレットの実力

はじめに

Androidはタッチ操作が楽しいOSですが、仕事をこなすにはあまり向いていません。一方のWindows 10はその正反対——遊ぶためというより、作業のためのOSと言えるでしょう。

では、両方の長所を一度に手に入れられたらどうでしょうか? 中国Teclast(台電)が提案するのが、Android 5.1 LollipopとWindows 10の両方を起動できるタブレット「Teclast X98 Plus」です。しかも価格はわずか200ドル。この無名の中国製タブレットは、果たして買う価値があるのか? 早速見ていきましょう。

総合評価:6.0 / 10

主なスペック

  • 価格:AliExpressで200ドル
  • サイズ:240mm × 169mm × 7.8mm
  • 重量:521g
  • ディスプレイ:9.7インチIPS液晶(2048 × 1536px)
  • CPU:Intel Cherry Trail X5 Z8300(64bit クアッドコア 1.44GHz)
  • RAM:4GB
  • ストレージ:64GB
  • バッテリー:8,000mAh
  • カメラ:リア500万画素/フロント200万画素
  • OS:Android 5.1 Lollipop & Windows 10
  • その他:microSDカードスロット、micro-HDMIポート搭載

ハードウェア

アルミ製の背面を採用しているものの、X98 Plusは一見した以上に「廉価モデル」の印象を受けます。ボタンやフロントパネルには安っぽい白いプラスチックが使われており、高級感のある背面とはややミスマッチです。

とはいえ、この価格帯としては造りはしっかりしています。軋むようなプラスチックではなく、ひんやりとしたアルミ素材。角ばったデザインのため、同じサイズでもエッジが斜めに加工されたタブレットより大きく感じられる点には注意が必要です。

縦持ちにしたとき、フロントカメラは左上、電源ボタンと音量ボタンは左側面に配置されています。左側面の下部にはTFカードスロットがあり、microSDカードによる容量拡張に対応。本体最下部にはmicro-USBポート、micro-HDMIポート、ヘッドフォンジャックを備えます。

ディスプレイ

9.7インチの画面は、この価格帯とは思えない高い解像度を誇り、フルHD(1080p)を超える2048 × 1536pxを実現しています。このサイズのタブレットにとって特にありがたい仕様で、画像がくっきりシャープに表示されます。

パネルはIPS方式なので視野角は非常に広いのですが、最大の弱点は輝度の低さです。室内では問題ありませんが、屋外の日差しの中では操作が極めて困難になります。これはあらゆる画面に共通する課題ではありますが、X98 Plusでは特に顕著に感じられました。

カメラ

リアの500万画素カメラは、タブレットで写真を撮ろうという気にさせる性能ではありません。撮影姿勢も不自然になりますし、画質も決して良くありません。

フロントの200万画素カメラも同様ですが、Skypeなどの基本的なビデオ通話であれば十分実用になります。

スピーカー

本体背面下部に2つのスピーカーを搭載しているので、そこそこの音質が期待できるかもしれません——しかし、それは間違いです。筆者はタブレットのスピーカーには概ね寛容な方ですが、これほど酷いものは珍しいでしょう。音量不足なのはまだしも、何より金属的で貧弱な音が出て、耳に心地よくありません。

音質を重視するなら、良質なヘッドフォンをX98 Plusに接続して使うことをおすすめします。

Android側の使用感

本機最大のセールスポイントは、AndroidとWindows 10のデュアルブート対応です。まずはAndroid側から見ていきましょう。

X98 Plusには、ほぼストックに近いAndroid 5.1 Lollipopが搭載されています。最新版(当時は6.0 Marshmallow)ではありませんが、まだ古すぎるということもありません。最大のカスタマイズポイントはナビゲーションバーで、通常の「戻る」「ホーム」「最近使ったアプリ」に加えて、スクリーンショットボタン、音量ボタン、オプションボタンが追加されています。

また、プリインストールされた中国製アプリがかなり多いのですが、このブロートウェアはある程度削除可能です。幸い、標準のGoogle Playストアが最初から入っているため、Chrome、Gmail、YouTubeなど普段使い慣れたアプリを自由にダウンロードできます(サードパーティ製ストアを導入するのも簡単です)。

実際に使ってみると、起動直後に強制終了してしまうゲームがかなりありました。FIFA 15やWorld of Tanksなどです。一方で、StacksやZombie Highwayなどは正常に動作しました。原因はおそらくIntel Atomプロセッサとの相性問題でしょう。IntelはモバイルCPU分野では比較的新参者ですから。

YouTubeも一度強制終了しましたが、日常的に使うアプリの大半は問題なく動作しました。

一番の不満は、全体的にもっさりした動作感です。スマートデバイスに期待される、なめらかでキビキビしたアニメーションやスクロールが味わえません。RAMは4GB積んでいるので、それが原因とは思えませんが、すべての操作がどこかギクシャクしています。

それでも、目的を果たすことはできます。Androidを心ゆくまで使うことは可能です。では、もう片方のOSはどうでしょうか?

Windows 10側の使用感

Windowsを起動するには、Android側の「Boot to Windows」アプリを選択するか、単純にタブレットを再起動します。起動するたびに、AndroidかWindowsを選択できる画面が表示されます。

Windows 10の起動は驚くほど速く、すぐに本格的なデスクトップ向けOSが使えるようになります。比較的小さなタッチスクリーンデバイス向けに調整されており、アプリは常にフルスクリーンモードで開きますが、2つのアプリを左右に並べて表示することも可能です。

実際に使ってみると、Windows側の方がAndroid側よりも速く、レスポンスも良好でした。マルチタスクやアプリの切り替えは素早く、複数のタブを開いてもMicrosoftの新ブラウザ「Edge」で快適にウェブページをスクロールできました。

ただし、ソフトウェア体験に難点がないわけではありません。一部のウェブサイトでは挙動がおかしく、たとえばYouTubeで動画の一時停止、字幕の切り替え、広告のスキップをタップしてから、実際に反応するまで数秒の遅延が発生しました。

しかし、Android側と同様に、確かに「使えます」。ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスを組み合わせれば(micro-USBやmicro-HDMIポートに多くの機器を接続することはできないため無線が便利です)、普通にパソコンとして活用できます。

バッテリー持続時間

この端末のバッテリー持続時間を測定するのは、正直かなり難しかったです。多くのAndroid端末では、どのアプリがバッテリーを消費したかの内訳を確認できますが、X98 Plusの「バッテリー使用状況」メニューでは「このデータは利用できません」と表示されるだけでした。全体のバッテリー残量のグラフや、端末が起きていた(awake)時間は確認できますが、OSを切り替えて使っていたため、データに欠落(Windows側で使用していた時間分)が生じていました。

それでも、ひとつはっきりしたことがあります。この端末は未使用時でもかなりの速度で放電します。画面をオフにしているのに「起動中」の時間が多く記録され、一晩で約20%も失われることがありました。ヘビーに使えば、もちろん1日はもちません。

軽度〜中程度の使用(たいていの人はタブレットをこう使うはずです)であれば1日持つ可能性はありますが、バッテリー持ちの優秀さを謳うことはできません。さらに充電にも非常に長い時間がかかり、通常5時間以上必要です。

買うべきか?

Teclast X98 Plusは完璧な端末ではありません……しかし200ドルなら、完璧である必要もありません。特定の分野で突出してはいませんが、いくつかの面で「十分に良い」仕上がりです。AndroidとWindowsの両方が動く安価な端末が必要なら、まさにそれを叶えてくれるでしょう。

ただし、より高級感のある作り、まともなスピーカー、あるいは将来のAndroidアップデートへの期待があるなら、別の選択肢を探すのが賢明です。

結論:予算重視で、仕事にも遊びにも使える1台を求めるならTeclast X98 Plusはアリです。しかし、堅実なAndroidタブレットだけを求めるなら、もっと良い選択肢が市場にはたくさんあります。

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