Windows 10で使えるおすすめ電子書籍リーダーアプリ徹底比較
電子書籍は紙の本にはない多くのメリットがありますが、その魅力を最大限に活かすには、使い勝手の良い電子書籍リーダーアプリが欠かせません。
Windows 10デバイスで読書を楽しむ場合、アプリの入手先は基本的にMicrosoft Store(旧Windowsストア)が中心になります。他のサイトからダウンロードすることも不可能ではありませんが、手軽さと安全性を考えると、Microsoft Storeからのインストールが一番のおすすめです。
では、Microsoft Storeにはどんな電子書籍リーダーアプリがあり、どれが自分に合っているのでしょうか?ここでは代表的なアプリのメリット・デメリットを詳しく見ていきます。
NOOK
Barnes & Nobleが展開する「NOOK」は、Amazon Kindleに対抗する最大級のメジャーブランドです。それだけに、選べる電子書籍のラインナップもかなり充実しています(とはいえ、Amazonには及ばないものの)。
アプリ自体はNOOKアカウントなしでも使用できますが、ストアから書籍をダウンロードするにはアカウント登録が必須です(無料書籍でも同様)。アカウントがなくても、手持ちのePubやPDFファイルを読み込んで閲覧することは可能です。書籍を読み込むには、ホーム画面を右クリックするか、画面上端から下へスワイプするとオプションが現れます。
読書画面の完成度は高く、段組みの数や行間、文字サイズなどを細かく調整できます。読書中は操作ボタンが自動的に消え、画面中央をタップすればいつでも呼び出せるのも快適です。注釈やしおりの作成も、もちろん可能です。
ただし、このアプリには少し変わった仕様があり、常にフルスクリーンで動作します。他の多くのWindows 10アプリのようにウィンドウサイズを変更できないのです。大画面デバイスではやや不便ですが、逆に小型のWindowsデバイスなら、読書に集中できる理想的な環境になるかもしれません。
ダウンロード:NOOK(無料)
Kobo
Koboは、NOOKに次いで人気のある電子書籍サービスです。蔵書数はNOOKより少なめですが、それでも十分なタイトル数を誇ります。フリーのePubファイルを持っていれば、自分で読み込むこともできます(ただしPDFは非対応)。
インターフェースはシンプルですが、やや簡素すぎるきらいがあります。Windowsアプリに共通しがちな弱点として、ボタンのアイコンが分かりにくい点が挙げられます。例えば、書籍の読み込みボタンは画面下部にありますが、更新マークと設定歯車の間にある「戻る矢印」という、直感では気づきにくいデザインになっています。
読書画面についてはまずまずの出来です。デイ・ナイト・セピアの3つのテーマに加え、テキストの配置、段組み、文字サイズの調整にも対応しています。ページのカスタマイズ項目は他のアプリほど細やかではありませんが、実用上は十分でしょう。
残念ながら、このアプリの利用にはKoboアカウントが必須です。そのため、Koboの電子書籍リーダー端末を持っている人の「お供」として使うのが最も向いていると言えるでしょう。
ダウンロード:Kobo(無料)
freda
fredaは、このリストの中で唯一、アカウント登録を一切求めてこないアプリです。基本スタンスは「書籍は自分で探して読み込むもの」。ePub、FB2、HTML、TXT形式の読み込みに対応しており、外部ソースから集めた電子書籍を気軽に楽しめます。ただし、なぜかPDFだけは非対応です。
一方で、ホーム画面はかなりゴチャゴチャしています。左側と下部にずらりと並ぶアイコンの役割は、一つひとつ試してみないと分かりません。また、下部には大きなバナー広告が表示されますが、約2ドルの課金で非表示にできます。
読書画面のカスタマイズ性は非常に高い——高すぎると言ってもいいくらいです。背景(紙)と文字の色を自由に設定できるなど、選択肢が豊富な反面、初心者にはやや扱いづらい印象です。アプリ全体の操作感も、他のアプリと比べるとややぎこちなく、滑らかさに欠けます。
総じて、fredaは大手電子書籍ストアのアカウントを作りたくない人や、特定のプラットフォームに縛られたくない自由派の読者に最適なアプリです。ただし、見た目の美しさは期待しない方がいいでしょう。
ダウンロード:freda(無料)
OverDrive
OverDriveは、図書館の貸出電子書籍に特化したアプリです。図書館カードや地元の図書館アカウントがないと、その真価を発揮できません。
ACSM、ODM、ePub、MP3形式(最後のはオーディオブック用と思われます)のファイルを読み込めますが、アプリの方向性はあくまで「図書館本の閲覧」です。世界中の図書館サイトの巨大なデータベースを備えており、アプリ内から直接図書館サイトへアクセスして電子書籍を借り、そのままOverDriveに取り込むことができます。
一度本を借りてしまえば、読書体験はしっかりしています。デイ・ナイト・セピアの切り替え、行間やフォントサイズの調整など、必要な機能は一通り揃っています。読書アプリとしては十分な品質ですが、やはり図書館の電子書籍を積極的に活用したい人向けと言えます。
ダウンロード:OverDrive(無料)
Amazon Kindleはどうなった?
残念ながら、Amazonは2016年10月にKindleアプリをWindowsストアから引き下げました。現在も「PC版Kindle」はダウンロードできますが、「Windows 8版Kindle」は正式にサポート終了となっています(他の多くのWindowsストアアプリと同じ運命です)。また、どのデスクトップOSでも使える「Kindle Cloud Reader」(ブラウザ版)という選択肢もあります。
PC版Kindleは決して悪いアプリではなく、Microsoft Storeのアプリよりも優れた部分すらあります。Amazonの電子書籍ライブラリは他社の追随を許さず、アプリの動作も滑らかで直感的です。唯一の難点は、ePubファイルを読み込めないことです(PDFは読み込み・閲覧可能)。
ダウンロード:PC版Kindle(無料)
結局どれが一番?
明確な優勝者はいません。どのアプリにも長所と短所があります。蔵書の充実度とシンプルさを重視するならNOOKアプリが有力候補です。特定のストアに縛られたくなければfredaが便利ですし、図書館の電子書籍をよく借りる人にはOverDriveが必須アイテムとなるでしょう。
そして、Microsoft Store以外からのダウンロードを気にしないのであれば、Kindleアプリが最良の選択肢になるかもしれません。Amazonの圧倒的な蔵書数は比類がなく、物理的なKindle端末との同期もスムーズです。
電子書籍の世界をもっと深く知りたい方は、電子書籍の作り方入門記事もぜひチェックしてみてください。
画像クレジット:mehmet dinler via Shutterstock.com
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