Windows 10で消えた「スリープ」オプションを復元する5つの方法
Windows 10の電源メニューを開くと、通常は「シャットダウン」「再起動」「スリープ」の3つのオプションが表示されます。しかし、Windowsのアップグレード直後や新しいPCのセットアップ直後には、電源メニューから「スリープ」が消えてしまうことがあります。
特にノートPCユーザーにとって、スリープオプションがないのは大きな不便です。スリープできなければ、バッテリーを節約しながら作業を一時中断することができません。幸い、いくつかの設定変更でWindows 10のスリープオプションを復元できます。
Windows 10の電源メニューからスリープが消える原因
多くの場合、スリープオプションが消えるのは、アップグレードやWindowsの機能更新プログラムのインストール後です。クリーンインストール後に発生した場合は、ドライバー関連の問題である可能性もあります。原因にかかわらず、ここでは簡単なものからやや複雑なものまで、いくつかの対処法を紹介します。
1. コントロールパネルでスリープオプションを有効にする
一部のPCでは、ドライバーの対応状況やシステム構成によって、Windows 10が既定でスリープオプションを無効にしていることがあります。まずはコントロールパネルの電源オプションの設定を確認しましょう。
Windows 10でスリープモードを有効にする手順:
- Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「control」と入力してOKをクリックし、コントロールパネルを開きます。
- コントロールパネルで「システムとセキュリティ > 電源オプション」に移動します。
- 右側のペインにある「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
- 「シャットダウン設定」の項目で「スリープ」にチェックを入れ、「変更の保存」をクリックします。
- コントロールパネルを閉じて電源メニューを開くと、他の電源モードと一緒に「スリープ」が表示されているはずです。
コントロールパネルの電源オプションにスリープが見つからない場合は、後述の別の方法を試してください。スリープがグレーアウト(選択不可)している場合は、ディスプレイドライバーの更新が必要です。
2. コマンドプロンプトで電源オプションを初期状態に戻す
Windows 10では、ニーズに合わせて電源プランをカスタマイズできます。ただし、誤って構成された電源スキームは、電源オプションの不具合の原因になることがあります。コマンドプロンプトからコマンドを実行して、既定の電源スキームを復元できます。
既定の電源スキームを復元する手順:
- スタートボタンをクリックして「cmd」と入力します。検索結果に表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトウィンドウで以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行します。
powercfg -restoredefaultschemes - 正常に実行されても、成功メッセージは表示されません。
- コマンドプロンプトを閉じ、電源メニューを開いてスリープモードが利用できるか確認します。
3. ローカルグループポリシーエディターでスリープモードを有効にする
グループポリシーを使うと、ローカルコンピューターのコンピューター設定やユーザー設定を柔軟に構成できます。たとえば、グループポリシーエディターで「[電源オプション] メニューにスリープを表示する」ポリシーを編集すれば、システムのスリープモードを有効にできます。
なお、グループポリシーエディターはWindows 10 Pro以上のエディションでのみ利用可能です。Homeエディションをお使いの場合は、専用ガイドに従ってエディターを有効化してから進めてください。
電源メニューのスリープオプションを有効にする手順:
- Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力してOKをクリックし、グループポリシーエディターを起動します。
- 次の場所に移動します。
コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > エクスプローラー - 右側のペインで「[電源オプション] メニューにスリープを表示する」ポリシーを見つけて右クリックし、「編集」を選択します。
- 「有効」を選択し、「適用」「OK」をクリックして変更を保存します。
これでWindows 10の電源メニューにスリープオプションが復元されるはずです。すぐに変更が反映されない場合は、PCを再起動してからもう一度確認してください。
それでも解決しない場合は、グループポリシーエディターで「スリープの設定」ポリシーを調整してみてください。「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > システム > 電源管理 > スリープの設定」に移動します。
右側のペインで「スリープ状態 (S1-S3) を許可する (電源接続)」を見つけて右クリックし、「編集」を選択します。「有効」または「未構成」に設定して変更を保存します。
再度電源メニューを開き、スリープボタンが戻っているか確認してください。
4. 電源のトラブルシューティングツールを実行する
Windows 10には、システム関連のハードウェアや設定の問題を検出・修復できるトラブルシューティングツールが組み込まれています。そのひとつである「電源」トラブルシューティングツールを使えば、電源設定の問題を自動的に診断・修復できます。
- Win + Iキーを押して「設定」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」に移動し、左側のペインで「トラブルシューティング」をクリックします。
- トラブルシューティングのオプションが表示されない場合は、「追加のトラブルシューティングツール」をクリックします。
- 「その他の問題の検出と解決」までスクロールし、「電源」をクリックします。
- 「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。システムをスキャンして電源スキーム関連の問題を検出し、自動的に修復します。
- ツールを閉じて電源オプションを開き、スリープオプションが利用可能になっているか確認します。
「ファイル名を指定して実行」ダイアログからも電源のトラブルシューティングツールを実行できます。Windowsキー + Rを押し、「msdt.exe /id PowerDiagnostic」と入力してEnterキーを押します。表示されたウィンドウで「次へ」をクリックすると実行されます。
5. コントロールパネルでグレーアウトしたスリープオプションを有効にする
場合によっては、スリープオプション自体は表示されているのに、グレーアウトしていてクリックできないことがあります。この場合も、比較的簡単に修正できます。
購入したばかりのWindows 10ノートPCでスリープがグレーアウトしている場合、出荷時にインストールされた古いドライバーが使われている可能性が高いです。新しいPCをセットアップしたら、まず保留中のドライバーおよびWindowsアップデートをすべてインストールするのがおすすめです。
そのためには、「設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update」に移動し、利用可能な更新プログラムを確認してください。
また、ノートPCメーカーやGPUベンダーの公式サイト、Windowsのデバイスマネージャーから最新のディスプレイドライバーを手動でインストールすることもできます。外付けGPUを搭載している場合は、GeForce ExperienceやAMD Radeon Softwareといった専用ツールの利用も有効です。
Windows 10でのグラフィックスドライバーの更新方法については、詳しいガイド記事を参考にしてください。
まとめ:電源メニューにスリープオプションが戻れば完了
スリープや休止状態などの追加の電源モードを使えば、システムを完全にシャットダウンせずに省電力化できます。アップグレード後にスリープオプションが見つからない場合は、まず保留中の更新プログラムをすべてインストールしましょう。Windowsは既定でMicrosoft製の汎用ディスプレイドライバーをインストールするため、高度なシステム設定へのアクセスに支障が出ることがあります。
さらに、カスタム電源プランを活用すれば、バッテリー駆動時間の延長やアイドル時の省電力にも役立ちます。まだカスタム電源プランを設定していないなら、この機会に作成しておくのがおすすめです。
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