ChromeOSをマスターするために知っておきたいCroshコマンド20選
多くのオペレーティングシステムと同様に、ChromeOSにも専用のターミナルが搭載されています。その名はChromium OS Developer Shell、通称Crosh(クロッシュ)。デバッグやハードウェアチェック、隠されたハードウェア設定の調整など、幅広い機能をこなせる非常に万能なツールです。
Croshの仕組みとは?
Croshの使い方は比較的シンプルですが、操作に関する基礎知識があると安心です。他のターミナルと同じく、Croshはユーザーが入力したコマンドに反応して動作します。各コマンドには対応する機能が割り当てられており、入力するとシステムがその処理を実行します。
そのため、どのコマンドがどんな働きをするのかを事前に把握しておくことが重要です。このガイドでは、使用頻度が高く役立つコマンドと、それぞれの機能をわかりやすく紹介します。
Croshの起動方法
Croshを起動するのは簡単です。ChromebookやChromeOSデバイスのキーボードでCtrl+Alt+Tを押すだけでOK。Google Chromeのタブ上にCroshが立ち上がります。
Croshコマンド一覧とその機能
ここからは、デバイスを最大限に活用するためのさまざまなCroshコマンドをご紹介します。以下の表では各コマンドの説明を併記しているので、気になるものがあればすぐに試してみてください。
| コマンド | 機能 |
|---|---|
| help | シンプルで必須のコマンドの一覧を表示する |
| help [コマンド] | 指定したコマンドの機能を説明する |
| help_advanced | 利用可能なすべてのコマンドの一覧を表示する |
| battery_test [テスト時間(秒)] | バッテリーの放電率を測定するテストを実行する。デバイスのバッテリー情報もあわせて表示される。 |
| connectivity | 接続状態やその他の関連情報を表示する |
| Ctrl+C | これはコマンドではない。実行中のコマンドが長時間終わらない場合に押すと、プロセスを安全に中断できる。 |
| exit | Croshを終了する |
| memory_test | 利用可能なメモリのテストを実行する |
| modem help | 接続されたモデムを設定する |
| network_diag | ネットワーク診断テストを実行し、結果をテキストファイルに保存する |
| ping [ウェブサイト] | デバイスから目的のウェブサイトへの通信速度を確認し、パケットロスを監視する。ネットワーク障害の診断やトラブルシューティングに欠かせない。 |
| rollback | デバイスを以前のChromeOSアップデートの状態へ戻す。注意:この操作を行うとデバイスはパワーワッシュ(初期化)されるため要注意。 |
| set_time | デバイスの時刻を手動で設定する |
| shell | シェルを起動する。開発者向けの機能で、より高度なコマンドが多数用意されているため、細心の注意を払って使用すること。 |
| shell_history | Croshで過去に実行したコマンドの一覧を表示する |
| storage_status | ストレージの健康状態、ベンダー属性、エラーログを表示する |
| storage_test_1 | 短時間のオフラインSMARTテストを実行する |
| storage_test_2 | 大規模な読み取りテストを実行する |
| sudo dump_vpd_log –full –stdout | デバイスのUUID、タイムゾーン、IMEI、言語、地域、モデル、キーボードレイアウト、シリアル番号などを表示する。 |
| top | Windowsのタスクマネージャーに似た機能。バックグラウンドで動作中のプロセスやアプリケーションと、それぞれのメモリ使用量を表示する。 |
| uptime | システムの稼働時間と、その間にログインしたユーザー数を表示する |
Croshを安全に使いこなそう
これらのコマンドは基本中の基本であり、Croshの世界へ足を踏み入れるための第一歩です。しかし「備えあれば憂いなし」の精神で、Croshでいろいろ試す前には必ずバックアップを取っておきましょう。また、意味がよくわからないコマンドを実行する前に、インターネットで情報を確認しておくことも大切です。それでは、Croshを使ったChromebookのカスタマイズやトラブルシューティングを楽しんでください。
著者について

Kamil Anwar
KamilはMCITP、CCNA(W)、CCNA(S)の認定資格を持つエンジニアで、元British Computer Society会員。スイッチ、ファイアウォール、ドメインコントローラーの構築・導入・管理において9年以上の経験を持ち、FreeNodeでも今なお活動を続けるベテランです。
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