Windows 11をタブレットで快適に使う方法——知っておきたい6つの設定とテクニック
Windowsは従来、マウスとキーボードの操作を前提に設計されてきましたが、Microsoftは近年この状況を変えようとしています。
Windows 8のタイル型インターフェースは、デザイン全体の評判こそ今ひとつでしたが、タッチスクリーンデバイスでは使いやすいものでした。その後Windows 10では、OS本体とは独立した専用の「タブレットモード」が導入されました。
このモードはWindows 11の登場とともに廃止されましたが、だからといってMicrosoftがタブレットやタッチ対応ノートPCを軽視しているわけではありません。むしろ逆で、いくつかの重要な機能や設定を把握しておけば、現在のWindowsは過去最高のタッチ体験を提供してくれます。
ここでは、Windows 11のタッチ操作体験を最大限に高めるための6つの方法を紹介します。
スクリーンキーボードをカスタマイズする
物理キーボードがない環境では、文字入力のたびにスクリーンキーボードに頼ることになります。見た目や操作性を自分好みに調整しておく価値は十分にあります。
[設定] > [個人用設定] > [テキスト入力] の順に開きます。最初に表示されるのはテーマの選択で、15種類のプリセットから選ぶか、独自のカスタムテーマを作成することも可能です。

Anyron Copeman / Foundry
ここからさらに、キーボード本体のサイズや、キーに表示される文字の大きさも変更できます。

Anyron Copeman / Foundry
こちらはカスタマイズできませんが、[テキスト入力]ページには、絵文字や音声入力用の専用キーがキーボードに用意されていることも表示されます。

Anyron Copeman / Foundry
キーボードとタッチパッドのワンタッチ起動ボタンを追加する
通常、入力できる場面ではスクリーンキーボードが自動的に表示されますが、完璧ではありません。タスクバーにボタンを配置しておけば、いつでもすぐに呼び出せて便利です。また、タッチ操作でのナビゲーションがうまくいかないときに備えて、仮想タッチパッドのボタンも追加しておくと安心です。
[設定] > [個人用設定] > [タスクバー] を開き、「システムトレイアイコン」の項目までスクロールします。「タッチキーボード」と「仮想タッチパッド」の横にあるトグルをオンにしてください。

Anyron Copeman / Foundry
タッチインジケーターを有効にする
マウスカーソルならクリック位置が一目瞭然ですが、タッチスクリーンデバイスでは必ずしもそうとは限りません。Microsoftはこれに対する解決策として「タッチインジケーター」を用意しています。これは、タップした場所に小さな円を表示する機能です。
以前は自動的に有効になっていましたが、Windows 11の22H2アップデート以降はデフォルトでオフになっています。再度有効にするには、[設定] > [アクセシビリティ] > [マウスポインターとタッチ] を開き、「タッチインジケーター」の横にあるトグルをオンにします。

Anyron Copeman / Foundry
さらに分かりやすくしたい場合は、「円を濃くして大きくする」にチェックを入れましょう。
タスクバーを自動的に隠す
一般的に、Windows 11タブレットはノートPCよりもディスプレイが小さめです。作業に使える画面領域が限られるため、タスクバーが大きなスペースを占有するのは避けたいところです。うっかりアプリや設定を起動してしまうトラブルも起こりえます。
こうした問題はどちらも、使用していないときにタスクバーを自動的に隠す設定で解決できます。必要になったら、普段タスクバーがある場所をタップすれば再表示されます。
設定するには、[設定] > [個人用設定] > [タスクバー] を開き、「タスクバーの動作」までスクロールして、「タスクバーを自動的に隠す」にチェックを入れます。

Anyron Copeman / Foundry
スナップレイアウトを活用する
スナップレイアウトはWindows 11の最も優れた機能のひとつで、2つ以上のウィンドウを画面上にきれいに配置できます。トラックパッドやマウスは必要ありません。
ウィンドウの上端にカーソルを合わせる代わりに、ウィンドウの上部を押し続けたまま画面の上端へドラッグします。するとスナップレイアウトの選択肢が表示されるので、好みのレイアウトを選び、あとは通常どおり別のウィンドウを追加するだけです。

Anyron Copeman / Foundry
ナビゲーションジェスチャーを覚える
AndroidやiOSがジェスチャー操作を積極的に取り入れてきたように、Windows 11もそれに続いています。
22H2アップデートでは、覚えておく価値のある5つの新しいジェスチャーが追加されました。タスクバー中央から1本指で上にスワイプするとスタートメニューが開き、右から左へのスワイプで「ピン留め済み」と「すべてのアプリ」、「おすすめ」と「その他」を切り替えられます。
同様に、タスクバー右下から1本指で上にスワイプするとクイック設定メニューが開きます。画面右端から内側へスワイプして通知センターを呼び出す操作も、以前よりスムーズになりました。
アプリやゲームを全画面表示で使用している場合、画面の端からスワイプするとグリッパー(つまみ)が表示され、誤ってアプリを終了してしまうのを防げます。実際に終了するには、もう一度スワイプが必要です。
ただし、これはWindows 11のジェスチャーのほんの一部にすぎません。[設定] > [Bluetoothとデバイス] > [タッチパッド] では、3本指および4本指のジェスチャーを自由にカスタマイズできます。

Anyron Copeman / Foundry
関連記事
- Windows 11でタスクバーとスタートメニューが消えたときの対処法
- Windows 11のスクリーンリーダーの使い方
- Windows 11でGoogle Playストアを利用する方法
-
Windows 10の「ファイル履歴」を使って安全なバックアップを作成する方法
Windows 10には「ファイル履歴(File History)」という便利な機能があり、誤ってファイルを削除してしまった場合などに備えて、ファイルやフォルダーのコピーを安全な場所へバックアップできます。デフォルトでは、ミュージック、ピクチャ、ドキュメント、ダウンロード、ビデオの各フォルダー内のファイルがバックアップ対象になりますが、既定のフォルダーを解除したり、独自のフォルダーを自由に追加したりすることも可能です。 最も安全な運用を実現するために、マイクロソフトはUSBメモリなどの外付けドライブ、またはネットワークドライブを使ったバックアップを推奨しています。他にもバックアップの保存先はあ
-
WindowsでiCloudを使う方法|iPhoneデータをPCと同期する手順を解説
iPhoneユーザーだからといって、必ずしもMacを持つ必要はありません。今でも多くの方がWindowsパソコンでの作業を好んでいます。しかし、iPhoneとWindowsの両方のデバイスを同期させるのは、少し面倒だと感じていませんか? 以前、AppleはWindows向けのiTunesをリリースすることで、音楽や動画ファイルの転送にかかる手間を大幅に軽減しました。そして現在では、Windows向けの「iCloud」アプリが登場し、iPhoneとWindowsパソコンの同期がさらに簡単になっています。 この記事では、WindowsでiCloudを使用する方法を詳しく解説します。 Windows