使わなくなったルーターをWi-Fiエクステンダー(中継機)として再利用する方法
要点
- 古いルーターをイーサネットケーブルでメインルーターに接続し、APモードに設定すれば、Wi-Fiエクステンダーとして使えます。
- 予備のルーターをリピーターモードに切り替えれば、ケーブル不要でWi-Fi中継器として利用できます。
- 具体的な手順や設定項目の名称は、ルーターのメーカーや機種によって異なります。
この記事では、使わなくなったルーターをWi-Fiエクステンダー(Wi-Fiリピーター、無線中継機とも呼ばれます)として設定する手順を詳しく解説します。自宅やオフィスで電波が届きにくいエリアの通信環境を改善したい方に役立つ内容です。
ヒント: 快適な通信速度を得るには、転用するルーターが少なくともWi-Fi規格「IEEE 802.11n」に対応していることが望ましいです。それより古いモデルでは、エクステンダーとして十分な速度が得られない場合があります。
2台目のルーターをエクステンダーとして使う方法(APモード)
予備のルーターをエクステンダーとして活用する最も簡単な方法は、イーサネットケーブルでメインルーターと有線接続することです。設定画面のデザインや用語は機種ごとにかなり異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。
ポイント: お使いの機種の詳細な手順は、メーカーまたはインターネットプロバイダーの公式サイトで確認できます。
- 古いルーターのファームウェアを更新する
長期間使用していなかったルーターは、通信の安定性やセキュリティを高めるためにアップデートが必要な場合があります。 - イーサネットケーブルをメインルーターのLANポートに接続する

- ケーブルのもう一方をサブルーターのWANポートに差し込む
Wi-Fiリピーターとして使いたい2台目のルーターのWANポートに接続します。
- サブルーターの管理画面にログインする
ルーターのIPアドレスとログイン情報を入力して管理画面にアクセスします。ログイン情報は本体のラベル、取扱説明書、または梱包箱に記載されていることが多いです。これはモデムやルーターのパスワードを変更するときに使う管理設定と同じものです。 - ワイヤレス設定で「APモード」を選択する
ログイン後、無線設定の項目を探してAPモード(アクセスポイントモード)を選びます。これによりルーターがアクセスポイントとして動作し、メインルーターの電波が届く範囲を実質的に拡張できます。
変更を反映するには、「適用」「確認」「保存」などのボタンをクリックする必要がある場合があります。
ルーターをリピーターとして設定する方法(無線接続)
APモードの代わりに、予備のルーターをリピーターモードに設定する方法もあります。手頃なイーサネットケーブルがない場合に便利な方法です。手順は以下の通りです。
- メインルーターの動作を確認する
メインルーターの電源が入り、Wi-Fi信号を発信していることを確認します。 - 古いルーターのファームウェアを更新する
最新のセキュリティ修正や機能改善を適用しておきましょう。 - 古いルーターの管理画面にログインする
Webブラウザまたはメーカー公式アプリからアクセスします。ログイン情報はルーター底面のラベルで確認できます。 - ワイヤレス設定で「リピーターモード」を選択する
名称や操作手順は機種によって大きく異なります。「リピーターモード」は「ワイヤレスブリッジモード」「エクステンダーモード」「中継モード」などと表記されることもあります。 - メインルーターのWi-Fiネットワークに接続する
メインルーターが発信しているSSIDを選択し、パスワード(必要に応じてユーザー名も)を入力して接続します。機種によっては、Wi-Fiの認証情報に加えて、または代わりに、メインルーターのIPアドレスやMACアドレス、管理者情報の入力を求められることがあります。 - 変更を確定する
ケーブルなしで古いルーターをWi-Fiエクステンダーとして使うには?
イーサネットケーブルを使わずに古いルーターをWi-Fiエクステンダーとして利用する最も簡単な方法は、前述のとおりリピーターモードに設定することです。リピーターモードでは、ルーターがメインルーターのWi-Fiに無線で接続し、その周辺へ電波を再送信することでネットワーク範囲を広げます。
注意: リピーターとして使う場合、古いルーターはメインルーターと無線でつながるため、壁や家具などの障害物によって接続が不安定になったり、速度が低下したりすることがあります。壁や大型家具から離れた場所に設置するのがおすすめです。
ルーターはWi-Fiエクステンダーとして使える?
近年のほとんどのルーターやモデム一体型ルーターは、Wi-Fi拡張機能に対応しています。古いルーターでも利用できるケースは多いですが、少なくとも802.11n規格への対応が推奨されます。それ以前のWi-Fi技術を採用したルーターでも動作する可能性はありますが、求める速度や安定性は期待できないでしょう。
また、ASUSの「AiMesh」シリーズのように、独自のメッシュネットワークシステムでWi-Fi拡張を強化した製品もあります。さらに、各メーカーや販売店からは専用のWi-Fiエクステンダーも多数発売されており、こうした専用機は他の方法に比べて安価で、設置も簡単なことが多いです。
関連記事:既存のルーターにメッシュネットワークを追加する方法
よくある質問(FAQ)
Q. LinksysルーターをWi-Fiエクステンダーとして使うには?
ワイヤレスリピーターモードに対応したLinksys Smart Wi-Fiルーターが必要です。まずメインルーターの無線設定を控えておきましょう。次に、ブラウザのアドレスバーにLinksysの初期アドレス「https://192.168.1.1」(変更済みの場合はそのアドレス)を入力してLinksys Smart Wi-Fiルーターにログインします。「接続設定(Connectivity)」>「インターネット設定(Internet Settings)」>「編集(Edit)」>「ワイヤレスリピーター(Wireless Repeater)」の順に選択し、メインルーターの情報を入力してください。
Q. Wi-Fiエクステンダーは本当に効果がある?
Wi-Fiエクステンダーは、無線ネットワークのカバー範囲を広げて不安定な接続を補強できる、効果的で便利な手段です。ただし、いくつか注意点もあります。インターネット回線の速度、Wi-Fiの利用状況、ルーターの設置場所などが、エクステンダーの効果に影響します。また、エクステンダーはメインルーターと同じ周波数帯を使用するため、通信速度が低下する場合がある点にも留意してください。
Q. Wi-FiエクステンダーでWi-Fiは速くなる?
有線接続されたWi-Fiエクステンダーは、特に高速なインターネットプランを契約している場合、安定した専用回線のような強力な接続を提供します。速度を最大限に引き出すには、デュアルバンド対応のWi-Fiエクステンダーを選ぶことが重要です。古いシングルバンド製のエクステンダーを使うと、広範囲に信号を配信する負荷によって、かえって全体の通信速度が低下することがあります。
-
iPhoneのWi-Fi通話とは?設定方法とメリット・対応機種を徹底解説
スマホの電波が届かない場所にいるとき、電話がかけられないのはストレスですし、場合によっては深刻な支障にもなりかねません。しかし、Wi-Fiにつながっている環境さえあれば、「Wi-Fi通話」機能を使って通話やSMSの送受信が可能です。 Wi-Fi通話は「設定」アプリを開き、「電話」>「Wi-Fi通話」と進み、スイッチを緑色にするだけで有効化できます。この記事では、Wi-Fi通話の設定方法や使い方をより詳しく解説するとともに、この機能のメリットや注意点についても紹介します。 Wi-Fi通話とは? 従来、自宅や外出先で電波状況が悪い場合は、あきらめて我慢するしかありませんでした。しかしWi-Fi通話
-
Wi-Fiに接続せずにChromecastを使う方法|ゲストモードやモバイルルーターの活用術
Chromecastは、Wi-Fi経由でストリーミングコンテンツの操作指示を受け取る仕組みです。では、Wi-Fiがダウンした場合はどうなるのでしょうか。また、ゲストがキャストしたいのに、Wi-Fiネットワークへのアクセスを許可したくないという場面も厄介です。 幸いなことに、自分のWi-Fiに接続しなくてもChromecastを使用する方法はいくつかあります。この記事では、その具体的な手順をわかりやすく解説します。 Wi-Fiが使えないときの対処法 インターネットがダウンしていても、Chromecastでの視聴を諦める必要はありません。以下の方法で楽しい時間を続けられます。 ポータブルルー