OpenCart・Magentoで多発するマルウェア感染、最多の3パターンとは
先週はセキュリティ対応チームにとって非常に忙しい一週間となりました。多数のWebサイトへの不正アクセス(ハッキング)案件に対応し、その中にはマルウェア感染、Googleによるブラックリスト登録、さらにはハッカーによるサイト改ざんといった事例も含まれていました。統計的に見ると、これらのケースの大半はOpenCartが占め、次いでMagentoが多いという結果でした。
OpenCart・Magentoで最も多いマルウェア感染の3パターン
1. Base64エンコード型マルウェア
これはOpenCartおよびMagentoで最も頻繁に見られるマルウェア感染のタイプです。ハッカーは、ストア運営者に内容を解読されないよう、マルウェアのコードを何重にもエンコードします。さらに、運営者やITチームを欺くため、マルウェアを含むファイルには「payments.php」や「shipping.php」など、OpenCart/Magentoの正規ファイルシステムの一部に見える名前が付けられます。このタイプのマルウェアは、決済ゲートウェイのキーを書き換え、顧客からの支払いをハッカー自身の決済システムへ不正に誘導するのが特徴です。

2. データベース感染型マルウェア
自動化されたハッキングスクリプトは、Webサイトの脆弱性を探し出し、データベースへの侵入を試みます。こうした抜け穴が見つかると、悪意のあるスクリプトがサイトのデータベースに注入されます。このタイプのマルウェアの目的は、多くの場合、ECストアの商品説明やカテゴリ説明の中に、ハッカーが運営するWebサイトへのリンクを挿入することです。これはSEOスパムやアドウェアの注入に利用される手法です。今年のWordPressでも同様の事例が確認されており、深刻な脆弱性により多数のWordPressサイトがSEOスパムの被害を受けていました。

3. 致命的なバックドア型マルウェア
これはOpenCartおよびMagentoのマルウェア感染の中でも最も危険度の高いものの一つです。先週だけでも複数の事例に遭遇しました。このマルウェアはバックドアとして機能し、「root」というユーザー名とパスワード(またはハッカーが指定した任意の認証情報)で管理者ユーザーをシステムに自動的に追加します。

実際の被害事例:ロシアからの不正ログイン
先週、ストアがマルウェアに感染したある顧客が、当社のマルウェア駆除サービスを利用することになりました。感染の拡大を最小限に抑えるため、駆除作業を開始する前にAstraを導入しました。すると駆除作業中、Astraがロシアからのあるログインを検知しました。
これは、誰かが「root」というユーザー名とパスワードを使ってロシアからシステムにログインしたことを意味します。しかし、当社のクライアントはヨーロッパの事業者であり、ロシアとは無関係でした。チームは迅速に原因を特定しました。定期的に実行されるスクリプトが存在し、それがWebサイトに追加の管理者ユーザーを登録し続けていたのです。この不正ユーザーが追加された後、ハッカーがサイトにログインし、決済情報を書き換えていました。
中小規模ECサイトこそ事前対策が必要
OpenCartおよびMagentoのマルウェア感染は増加傾向にあるとみられます。ハッカーは、セキュリティ対策が限定的、あるいはほとんど施されていない中小規模のビジネスを標的にしがちです。被害に遭ってから対処するのではなく、Webサイトにセキュリティソリューションをあらかじめ導入しておくことが重要です。Astraはこちらからいつでもお試しいただけます。
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