ジオフェンスでプライバシーとセキュリティを守る方法|ドローン・Flickr・スマホ対策
デジタル技術を悪用したプライバシーへの脅威は年々増加しています。だからこそ、同じデジタル技術を使って対抗するのは理にかなった発想です。ジオフェンシング(Geofencing)はGPSなどを利用して地理的な境界線を定義する技術で、個人のセキュリティ管理に非常に役立ちます。
「自宅の上空にドローンを飛ばしてほしくない」とメーカーに伝えることから、Flickrで特定の場所の写真を信頼できる人だけに共有することまで、ジオフェンスを活用してプライバシーのコントロールを取り戻す方法は数多くあります。
ジオフェンシングとは?
ジオフェンシングは、全地球測位システム(GPS)やRFIDタグを利用して、仮想的なバリア(フェンス)やゾーンを作成できる技術です。企業がショッピングモールへの来店時に特別なオファーを通知するために使ったり(もちろん本人の同意が必要です)、法執行機関が自宅軟禁中の人物に装着された電子監視タグの位置を管理するために使ったりします。
職場でもジオフェンシングは見られます。オフィスの部屋や特定の建物に入る際に必要な社員証(パスカード)もその一例で、許可されていないエリアに誰かがアクセスしようとすると、組織のセキュリティ部門にアラートが届く仕組みになっています。
これらはいずれも、第三者がジオフェンシングを活用している例です。この技術を自分自身でも使えたら便利だと思いませんか?実は使えるのです。ジオフェンシングシステムでパラメータを指定することで、プライバシーやセキュリティが脅かされそうな状況を、より適切に管理できるようになります。
ドローンの飛行禁止区域を設定する
ジオフェンシングの最も興味深い活用例のひとつが、ドローンが飛行できる場所とできない場所の管理です。ドローンは現在最も注目されている新技術のひとつで、低価格の空撮からAmazonの荷物配達まで、幅広い用途が期待されています。
たとえば、こんな空撮映像もあります。撮影当時はまだ秘密だったものが写り込んでいるのです。
(画面の右側に注目してください)
こうした観察を防ぐには、「NoFlyZone」というサービスを利用しましょう。住所とメールアドレスを登録するだけで無料で利用でき、登録情報をもとにドローンがあなたの住所付近を避けて飛行するようになります。ウェブサイトでは次のように説明されています。
「私有地の位置情報は、参加しているドローン企業に提供されるNoFlyZoneの包括的な空域データベースに登録されます。このデータベースには、民間および軍事空域、空港、病院、学校、その他の機密性の高い場所が含まれています。」
正直に言うと、NoFlyZoneは完璧とは言えず、ドローンメーカーにとって完全に任意の取り組みです。また、自分でドローンを購入した場合は、トラブルを避けるためにリストから自分の住所を削除する必要があります。それでも、NoFlyZoneは正しい方向への一歩です。北米や欧州ではここ数年で飛行禁止区域が急増しており、政府による法規制が導入されるのが自然でしょう(英国ではすでに民間航空局(CAA)がガイドラインを発行し、ドローンの使用を管理しています)。規制が整備されるまでの間は、オプトイン方式のジオフェンシングが現時点で最良の選択肢と言えます。
さらに最近わかったことですが、ホビーショップなどで購入される家庭用ドローンは、第三者によってハッキングされ、乗っ取られる可能性があることが判明しています。ハッキングが非常に簡単に行えてしまう現状を考えると、ドローンメーカーはデバイスのセキュリティ強化に力を注ぎ、責任ある企業としての義務を果たすべきです。
Flickrで写真の公開範囲を守る
ジオフェンシングは、もっと目立たない形でもプライバシー保護に活用できます。写真共有サービスのFlickrは2011年から、ユーザーが写真のプライバシーを管理できるジオフェンシング機能を提供しています。仕組みはシンプルで、写真に位置情報(ジオタグ)を付けると画像が場所ごとにグループ化され、あとはその画像を誰に見せるかを設定するだけです。
たとえば、自宅の写真にジオタグを付ければ、閲覧権限を信頼できる人だけに限定できます。
Flickrを利用しているなら、この機能を積極的に活用するのがおすすめです。
ジオフェンスでスマートフォンを泥棒から守る
Android向けセキュリティアプリ「Avast Anti-Theft」は、マルチプラットフォームのデバイストラッキングアプリとして人気の「Prey」と同様の機能を備えています。しかしAvast Anti-Theftには、Preyにはない「ジオフェンス設定」機能があります。
これは外出先、たとえばバーで友人と過ごしたりカフェでお茶したりするときに便利です。スマホをポケットに入れずテーブルに置きっぱなしにしてしまう癖があるなら、Avast Anti-Theftのジオフェンス機能を設定しておくことで、盗難からデバイスを守れます。
やり方は簡単です。アクション(端末のロック、サイレンの作動、位置情報を友人へ送信など)と周辺範囲(ペリメーター)を指定すれば、あとはアプリが自動的に対応してくれます。誰かがあなたのスマホを指定した範囲の外へ持ち出した瞬間に、アラームが鳴ります。もちろん、常にスマホを身近に保管しておくことが大前提なので、こうしたツールはあくまで保険として使いましょう。
なお、Avast Anti-Theftは現在Android専用で、iOS向けの同等サービスはまだ見つかっていません。
プライバシーとセキュリティを守るためのジオフェンスの活用法を、他にもご存知ですか?ぜひコメント欄でアイデアや提案を共有してください。
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