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詐欺師はATMでどうやってあなたの口座を空にするのか?知っておくべき危険な手口

はじめに

コンビニや銀行の壁に設置されたATMは、手軽に現金を手に入れられる便利な存在に見えます。しかし、カードを挿入する前に、その機械が詐欺師によって細工されていないかどうか、必ず確認する習慣をつけましょう。

ATMは日常的に使うものだからこそ危険

ATMの前を通れば、いつでも口座から現金を引き出せます。飲み会に向かうとき、クレジットカードや小切手を受け付けない業者への支払い、市場や農産物直売所での買い物、近所の子どもたちのチャリティーイベントへの協力など、現金が必要になる場面は意外と多いものです。

すべての資産を1つの銀行口座に預けるのは賢明ではないと言われることもありますが、それでもATMは今なお最も人気のある引き出し手段です。ほとんどの人は営業時間内に銀行窓口へ行く時間が取れませんし、仮に行けたとしても長い待ち時間は不便です。

結局のところ、ATMで現金を引き出すほうがはるかに簡単です。しかし残念ながら、ATMには私たちに不利に働くさまざまな抜け穴が存在します。口座管理はネットバンキングや電話バンキング、あるいは窓口訪問に任せるべきだとしても、現金の引き出しだけは避けて通れません。

買い物時のキャッシュバック(レジで現金を受け取れるサービス)も便利な選択肢ですが、こちらにも独自のリスクが伴います。いずれにしても、ATMを利用するときにどんな脅威に直面しうるのかを知っておくことが大切です。

忘れてはならないのは、ATMが本質的にはコンピュータだという点です。さらに言えば、銀行の外壁に設置されたATMでさえリスクになり得ます。

お気に入りのATMでは今もWindows XPが稼働している

2014年4月をもってMicrosoftによるWindows XPのサポートが終了したことは、ご存じの方も多いでしょう。この重大な変更は発表から約7年後に実施されたため、誰にとっても驚きではありませんでした。

ところが残念なことに、世界各地の多数のATMが、現在でもWindows XP(通常版のほか、組み込み版の「Windows XP Embedded」など)で稼働し続けています。組み込み版の場合、導入側が搭載するコンポーネントを自由に選択できる点が特徴です。

本来、すべてのATMはWindows 7(こちらにも組み込み版が存在します)や、よりセキュリティの高いWindows 8.1へとアップグレードされるべきものです。しかしそれが完了するまでの間、Windows XPで発見された脆弱性は、同OSを採用するATMにおいて悪用され続ける可能性があります。その結果、あなたの財産に深刻な被害が及ぶ恐れもあるのです。

偽ATMに注意

過去数年間で最大規模だったATM関連詐欺の一つが、「偽ATM」の設置です。音楽フェスティバルやショッピングモールなど、利用者がATMの存在を予期していない場所に、本物そっくりの偽物が置かれることがありました。

これらの偽ATMは、内部にノートパソコンの部品を流用して組み込んだ箱のようなもので、外観は本物と見分けがつきません。もちろん中に現金は入っていません。目的はカード情報の読み取りと暗証番号(PIN)の記録であり、その後「ただいま現金を引き出せません」というメッセージを表示して利用者を追い返します。

カード番号と暗証番号が記録された時点で、犯人はあとは自由にあなたの銀行口座へアクセスできるのです。

最善の防御策は、独立設置型(スタンドアロン)のATMを使わないことです。残念ながら近年こうした装置が増加しており、不審なATMを見分けるのは困難になっています。だからこそ、思い切って「一切使わない」というルールを設けるのが賢明です。

カード情報と暗証番号を盗むATMの改造手口

「ATMを完全に避けるのは無理」「そこまで脅威が大きいとは思えない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、次の事実は考えさせられます。2008年の1年間だけでも、ATMスキミングによる損失額は10億ドルに達しました。しかも世界中の銀行は、自行のATMから盗まれた資金の補償に対して非常に消極的です(クレジットカード不正利用の場合とは対照的です)。

スキミングとは、クレジットカード番号や暗証番号、カードに保存されたその他のセキュリティ情報を密かに記録し、犯罪者がオンライン決済やクローンカードの作成に利用できるようにする手口のことです。携帯型の読み取り装置を使う場合もあれば、既存のATMを直接改造する場合もあります。

過去数年間で発見された例としては、小型カメラでカード番号と暗証番号を撮影し、映像を近くのノートパソコンへ送信するタイプ、暗証番号を記録するための偽キーパッドを取り付けたタイプ(カメラと併用されることもあります)、そして最も大胆なのは、既存のATMに新しいキーパッドやカードリーダー、あるいはその両方を上乗せした「偽フロントパネル」型です。

このような偽装工作が出回っている以上、ATMの利用が銀行口座にとっていかに危険であり得るか、お分かりいただけるでしょう。

結論:それでもATMを使うべきか?

改めて問いたいのは、「世界中にこれほどの脅威があるのに、なぜATMを使い続けるのか」という点です。あらゆる大陸の犯罪組織が、こうした手口で無実の人々から資金を奪っています。次にATMで現金を引き出そうとするときは、この記事で学んだことをぜひ思い出してください。

現金を引き出す方法は他にもあります。まず、可能な限り銀行の窓口を利用しましょう。それが難しい場合は、スーパーなどでの買い物時にキャッシュバックを活用するのも有効です。国によっては郵便局や一部の店舗で口座から引き出せる場合もあり、銀行支店まで足を運ぶ手間を省けます。

どうしてもATMを使わざるを得ない場合は、使用前に必ず機体をチェックしましょう。キーパッドに違和感がないか、余計な部品が取り付けられていないかを確認し、表面を軽く叩いて中が空洞になっていないか確かめるのも効果的です。

さらに、事前に複数人が問題なく利用しているのを目撃した機械を選ぶのも一つの方法です。

皆さんのATM利用が安全であることを願います。とはいえ、ATMによる現金引き出しは、あくまで最終手段として考えてください。

画像クレジット:TaxCredits.net(ATMキーパッド写真:William Grootonk、HSBC ATM写真:Tim、現金自動預け払い機の3Dイラスト:Shutterstock)

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