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顔認識検索があなたのプライバシーを破壊する仕組みとは?

顔認識技術は、SFの世界から現実へと急速に移行しました。ここ数年、各企業は顔認識製品の開発競争を繰り広げています。今ではスマートフォンのロック解除から飛行機への搭乗、さらには自宅への入室まで、指一本動かさずに行える時代になりました。

政府もまた、この流れに乗る動きは非常に早く、世界中の法執行機関が侵襲的で物議を醸す監視製品の導入を進めています。しかし、これほどの技術発展に対して規制がほとんど整備されていない現状で、顔認識技術は個人のプライバシーの終焉をもたらすのでしょうか?

顔認識はどのように機能するのか?

1990年代半ばに都市部でCCTV(閉回路テレビ)カメラの導入が始まって以来、防犯カメラやビデオ監視はますます身近な存在になっています。これらのカメラは出来事を記録し、犯罪の検出や起訴に役立つ一方、多くの人々に安心感を与えてきました。

その後の数十年間で、コンピューターのハードウェアとソフトウェアは急速に進化しました。加えてスマートフォンが爆発的に普及し、私たちは毎日何百万もの写真や動画を撮影・投稿しています。

顔認識システムは、こうした膨大な視覚データを活用します。写真や動画は、機械学習やAI(人工知能)の要素を含むソフトウェアによって分析され、アルゴリズムが個人を特定できる顔情報を探し出し、分析し、保存します。

ウェブブラウザーがあなたを識別できるように、顔データもまたあなたを特定する手がかりとなります。この情報は顔認識データベースに保存され、新たな画像や動画との照合に使用されます。問題は、これらのデータベースから自分の情報を削除する手段がないことです。データベースは民間企業や政府機関、法執行機関によって運営されている場合があります。

監視国家の到来

法執行機関による顔認識システムの利用は、少なくとも2001年には始まっていました。第35回スーパーボウル向けに設置されたシステムにより、19人が前科者として暫定的に特定されました。

しかし、コストの低下と入手性の向上に伴い、顔認識は瞬く間に日常的なものとなりました。空港で顔をスキャンされるのはもはや珍しいことではなく、米国国土安全保障省は2023年までに旅行者の97%に顔認識を適用する計画を発表しています。

この取り組みは、ビザの滞在期間を超過した約7,000人の乗客を特定するうえで有効でしたが、政府が数百万人分の乗客の顔データベースを構築することへの懸念も高まっています。このデータベースは他省庁や外国政府と容易に共有できてしまうためです。

NSA(国家安全保障局)へのデータ提供など、多くの政府プログラムと同様に、その導入について市民が意見を述べる機会はほとんどありません。誤って要注意人物としてフラグを立てられ、あなたの顔が世界中での識別に使われ、それを訂正する手段がない——そんな不穏な可能性も考えられるのです。

2017年3月、米下院監視委員会は、成人アメリカ人の半数以上の写真がFBIがアクセス可能な顔認識データベースに保存されていると報告を受けました。そのうち80%以上は、パスポートや運転免許証といった犯罪とは無関係な情報源からのものです。さらに憂慮すべきは、使用されているアルゴリズムが15%の確率で誤認識を起こし、特に黒人を誤って識別する傾向があるという点です。

英国でも、ロンドン警視庁が2018年から2019年にかけて顔認識の試験運用を実施しました。2019年6月に公表された結果は、このシステムがいかに侵襲的でありながら非効率であるかを浮き彫りにしました。試験の結果停止された42人のうち、指名手配対象として正しく特定できたのはわずか8人だったのです。

写真とタグ付けの問題

Facebookは、写真に人物をタグ付けするという概念を広めた先駆け的存在です。初期の頃は手作業で、写真を一つずつ確認しながら友人の名前を入力する必要がありました。

やがて同社は、この作業を自動化できることに気づきます。すでに特定の個人としてタグ付けされた膨大な顔データベースを保有していたためです。現在では、Facebookに写真をアップロードすると、顔認識検索によって写っている人物が自動的に提案されます。

この機能に同意なく自動登録されていたことから、プライバシー侵害だという批判も起こりました。EUは加盟国内でこの機能を無効化するようFacebookに命じましたが、2018年のGDPR(EU一般データ保護規則)施行後に、同社は機能を再び有効化しました。企業に自分の顔を識別されたくなければ、Facebookの写真プライバシー設定を確認しておくことをおすすめします。

写真内の顔認識を導入している大手テクノロジー企業はFacebookだけではありません。AppleとGoogleもクラウド写真サービスで類似の機能を提供しています。大きな違いは、Facebookが写真の人物を直接特定するのに対し、GoogleとAppleは似た顔をグループ化し、名前の割り当てはユーザー自身が行う点です。

ビジネスの世界に浸透する顔認識

近年では、顔認識はオフラインの生活にも浸透しています。世界最大の小売業者であるAmazonは、Whole Foodsの買収や無人レジ店舗「Amazon Go」の展開により実店舗事業を拡大しています。Amazon Goはレジのない店舗でカメラに大きく依存していますが、顔認識は使用していないと報じられています。

ただし、同社は「Amazon Rekognition」という顔認識製品を開発し、米国の法執行機関にライセンス供与しています。注目すべきは、これらの契約が議会がまさに顔認識の規制策定を検討していた時期に結ばれたという点です。

市民自由団体はこうしたシステムの導入に強く反対するキャンペーンを展開しましたが、その声は届かなかったようです。執筆時点で議会は顔認識の規制を見送り、Amazonの取締役会もソフトウェア販売の継続を決議しました。このような不透明性から、同社はユーザーのセキュリティを真剣に考えていない企業の一つと評価されています。

驚くべきことに、顔認識はライブ音楽会場でも活用されています。2018年5月のテイラー・スウィフトのローズボウル・コンサートでは、Rolling Stone誌の報道によると、リハーサル映像を視聴できるよう設置されたキオスクの中に顔認識カメラが隠されていました。

来場者の顔はナッシュビルのコマンドポストに送信され、過去にスウィフトをつけ回したストーカーのデータベースと照合されました。技術の使用を事前に公表していれば有用性は低下したかもしれませんが、顔をスキャンされた大多数の善良な音楽ファンに告知せずに実施することの倫理性は、厳しく問われるべきでしょう。

顔認識から自分を守ることはできるのか?

単体で見れば、顔認識システムは便利な技術です。理論上、犯罪者の特定を支援し、デバイスへのシームレスなログインを可能にし、写真コレクションの自動整理にも役立ちます。しかし、適切な規制がないままでは、あなたのプライバシーを静かに蝕む一因となりかねません。技術の進化があまりに速く、規制当局が追いつけていないのが実情です。

さらに厄介なのは、これらのシステムを運用する大企業が議論に強い影響力を持っていることです。顔認識の導入は「セキュリティのため」という名目で推進されますが、プライバシー権を犠牲にしてまで受け入れるべきトレードオフなのか、一度立ち止まって考える価値があります。

顔をあらゆる機会にスキャンされたくなければ、顔認識を回避するための具体的なテクニックを活用することを検討してみてください。

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