ワイヤレスアダプタカードとネットワークアダプタの種類を徹底解説
PCIとは「Peripheral Component Interconnect(ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト)」の略で、コンピュータの中央処理装置(CPU)に各種デバイスを接続するための業界標準規格です。PCIは「バス」と呼ばれる共通の相互接続経路を確立し、接続されたすべてのデバイスがこのバスを共有して通信を行います。デスクトップパソコンで最も広く採用されている接続方式であり、ワイヤレスネットワークアダプタでも今なお一般的に使われています。一方で、ノートパソコンやタブレットをはじめとする最近の多くのデバイスには、本体にワイヤレスネットワークモデムが内蔵されています。
ここでは、ワイヤレスアダプタカードとネットワークアダプタの主な種類を紹介します。
デスクトップパソコン用PCIワイヤレスアダプタカード
PCIワイヤレスアダプタカードは、デスクトップパソコンのPCIバスに接続するタイプです。PCIバスはコンピュータ内部にあるため、パソコンのケースを開けて、内部にワイヤレスネットワークアダプタを取り付ける必要があります。

ここに示しているのは、PCIワイヤレスアダプタカードの例である「Linksys WMP54G」です。バスと電気的に接続するための標準的なコネクタ部分を備えているため、全長は8インチ(約20cm)を超えます。本体はPCIスロットにしっかりと収まりますが、アンテナはコンピュータの背面から突き出す形になります。
ノートパソコン用ワイヤレスPCカードアダプタ
PCカードアダプタは、ノートパソコンをネットワークに接続するためのデバイスです。PCカードはクレジットカードとほぼ同じ幅と高さで、PCMCIAハードウェアインターフェース規格に準拠しています。
「Linksys WPC54G」は、ノートパソコン用PCカード型ネットワークアダプタの代表的な製品です。小型のWi-Fiアンテナが内蔵されており、ワイヤレス接続に対応しています。また、デバイスの状態を表示するLEDライトも搭載されています。

PCカードは、ノートパソコンの側面にあるスロットに挿入して使用します。上図のようなワイヤレスアダプタは、コンピュータの側面から少し突き出した状態になります。この設計により、Wi-Fiアンテナが干渉を受けずに電波を送受信できます。一方、有線EthernetのPCカードアダプタは、コンピュータ内部に完全に収まる形で挿入されます。
PCカードアダプタは、収まるスペースが小さいため、通常の使用中でもある程度熱を持ちます。ただし、アダプタは熱に耐えられるよう設計されているため、この温度が大きな問題になることはありません。とはいえ、ノートパソコンには使用しないときにPCカードを取り外すためのイジェクト機構が備わっており、これを活用することでアダプタを保護し、寿命を延ばすことができます。
ワイヤレスUSBネットワークアダプタ
下図の「Linksys WUSB54G」は、典型的なWi-FiワイヤレスUSBネットワークアダプタです。このタイプは、多くのデスクトップパソコンの背面にある標準的なUSBポートに接続します。サイズはPCカードアダプタとそれほど変わりません。アダプタには2つのLEDライトが搭載されており、電源とネットワークリンクの状態を確認できます。

ワイヤレスUSBアダプタの取り付けは非常に簡単です。短いUSBケーブル(通常は製品に付属)でアダプタをコンピュータに接続するだけです。同じUSBケーブルからホストコンピュータの電力を供給できるため、別途電源コードは不要です。USBアダプタのアンテナと回路は常にコンピュータの外部にあり、一部の製品では、Wi-Fi受信感度を高めるためにアンテナを手動で調整することもできます。付属のデバイスドライバソフトウェアの役割は、他の種類のネットワークアダプタと同様です。
メーカーによっては、ワイヤレスUSBアダプタを基本モデルと、旅行者向けのコンパクトモデルの2種類で販売しています。小型でセットアップが簡単なことから、ネットワーク環境を手軽に整えたい場合に魅力的な選択肢となります。
ワイヤレスEthernetブリッジ
ワイヤレスEthernetブリッジは、有線Ethernet接続のデバイスをワイヤレスネットワークで使えるように変換する機器です。ワイヤレスEthernetブリッジとUSBアダプタは、EthernetやUSBという物理メディアを通じてデバイスにWi-Fi機能を与えることから、「ワイヤレスメディアアダプタ」と呼ばれることもあります。ワイヤレスEthernetブリッジは、一般的なコンピュータのほか、ゲーム機、デジタルビデオレコーダーなど、Ethernetベースのさまざまな民生用デバイスに対応しています。
下図は「Linksys WET54GワイヤレスEthernetブリッジ」です。LinksysのワイヤレスUSBアダプタよりわずかに大きい程度のサイズです。

WET54Gのような本格的なネットワークブリッジデバイスは、動作にデバイスドライバのインストールを必要としないため、導入時の手順が大きく簡素化されます。代わりに、WET54Gのネットワーク設定は、ブラウザベースの管理画面から行うことができます。
USBアダプタと同様に、ワイヤレスEthernetブリッジもホストデバイスに接続されたケーブルから電力を供給できます。ただし、Ethernetブリッジの場合は「Power over Ethernet(PoE)」と呼ばれる専用の変換器が必要です。一方、USBではこの機能が自動的に提供されます。PoE変換器を使わない場合は、別途電源コードが必要になります。
ワイヤレスEthernetブリッジには通常、LEDライトが搭載されています。たとえばWET54Gでは、電源、Ethernet、Wi-Fiの状態をそれぞれのライトで確認できます。
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