Windows 10でハードディスクのパーティションを作成する方法
現代のインターネット社会では、さまざまな脅威からファイルを守ることが何よりも重要になっています。長年にわたり、企業やハードウェアメーカーはユーザーのデータを保護するための多彩な手段を提供してきました。フラッシュドライブやポータブルハードディスクといったモバイルストレージデバイスはその代表例です。ソフトウェアの面でも、データを暗号化するツールや、重要なファイルを無料で保存できるクラウドサービスがあり、オンラインアカウントにログインすればすぐに保存済みのファイルへアクセスできます。しかし、これらの方法はいずれも手間と時間がかかります。ポータブルストレージからPCへファイルをコピーしたり、クラウドにログインしてダウンロードしたりする時間がない方には、ハードディスクにパーティションを作成して重要なファイルを保存・保護する方法が最適な選択肢となるでしょう。
ハードディスクは分割できる!
パソコンを長年使っている方なら、ハードディスクを複数の領域に分割し、OS用と重要ファイル保存用に分ける「パーティション」という考え方は馴染み深いはずです。
この機能はWindows XPの時代から存在し、Vista、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1を経て、最新のWindows 10にも引き継がれています。では、Windows 10では手順がどのように変わったのでしょうか?本記事ではその方法を詳しく解説します。重要なファイルを別の場所に保管するためにポータブルストレージの購入を考えているなら、まずはパーティションの作成方法を覚えて、余計な出費を抑えましょう。
メリットとデメリットを比較しよう
パーティションを作成してそこに重要なファイルを保存することに不安を感じる方もいるでしょう。ポータブルストレージの購入やクラウド保存と、PCのハードディスク上の独立したパーティションへの保存、どれが自分に合っているのか賢く判断できるよう、ここではそれぞれのメリットとデメリットを整理しました。ぜひ比較検討の参考にしてください。
ポータブルストレージデバイス
ファイルを保存できるデバイスにはさまざまな容量のものがあります。保存するファイルが少なければUSBフラッシュドライブで十分ですが、大容量のファイルを扱うなら60GB〜2TB級のポータブルハードディスクが必要になります。以下に、ポータブルストレージを使用するメリットとデメリットをまとめました。
メリット
- 必要な記憶容量を自由に選べる
- ノートPCとは別に持ち運べる
- 容量次第で大量のファイルを保存できる
- 暗号化に対応しており、ファイルのセキュリティを強化できる
- USB接続で他のPCやデバイスでも使用できる
デメリット
- 持ち運ぶ性質上、紛失しやすい
- 暗号化していないと他人にファイルを見られる恐れがある
- PCと別に管理するため、物理的な破損リスクが高い
- PCへの接続に手間がかかり、USBケーブルがないと接続できない場合もある
クラウドストレージ
Microsoftには「OneDrive」、Googleには「Google Drive」があり、その他にも「Dropbox」や「Box」など多数のサービスが存在します。クラウドストレージは、保存容量が限られるモバイルデバイスの時代において大きなトレンドとなっています。こうしたサービスは数GBの無料ストレージを提供していますが、有名人や一般ユーザーがアカウント乗っ取りなどのプライバシー被害に遭う事例も後を絶ちません。自分の大切なデータすべてを企業に預けることを想像してみてください。
数百万人のユーザーが膨大なコンテンツをクラウドに保存している状況ですべてを守るのは容易ではなく、だからこそ情報漏洩やセキュリティ問題が発生しています。ただし、他の保存方法と同様に、クラウドストレージにもメリットがあります。
メリット
- 物理的に紛失することがない
- 破損や災害からファイルを守れる
- アカウントにログインすればさまざまなデバイスからアクセスできる
- 必要に応じてストレージ容量を拡張できる
デメリット
- 利用規約の変更により使い勝手が変わる可能性がある
- ハッキングのリスクがある
- 追加容量には課金される
- PCやスマホの画面に表示される通知やポップアップが煩わしいことがある
ハードディスクパーティション
さて、本題であるハードディスクパーティションについて解説しましょう。確かにハードディスクは分割でき、OSがインストールされた領域とは別に重要なファイル用のスペースを確保できます。ただし、パーティションを作成するかどうかは、ハードディスクの空き容量次第です。
一般的に、空き容量が20GB未満の場合は、ストレージが限界に近いため新たなパーティションを作成しない方が賢明です。ハードディスクパーティションのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- PC内蔵のため、USBケーブルやアカウントのID・パスワードが不要
- PCを持っている限り常に一緒に使える
- ファイルの保存が素早く簡単
- ハードディスクに空きがあれば、いつでも領域を拡張できる
デメリット
- 使用できる容量はPCのハードディスク空き容量に大きく依存する
- ハードディスクの一部であるため、ウイルスなどのマルウェアの影響を受ける可能性がある
- PCを紛失するとファイルも失われる
- ハードディスクが故障すると、保存していたファイルも失われる
ハードディスクパーティションの作成手順
代表的なファイル・データ保存方法のメリットとデメリットがわかったところで、3つ目の方法であるパーティションの作成手順を学びましょう。ここではデモとして、Windows 10搭載PCに10GBのパーティションを作成します。ファイルを安全に保管したい方は、以下の手順に従ってください。
ディスクの管理ツールを開く
まずはコントロールパネルにある「ディスクの管理」ツールを開きます。「Windows + X」キーを押すか、スタートボタンを右クリックして、下のスクリーンショットのようなWinXメニューを表示します。
メニューが表示されたら「コントロールパネル」をクリックし、ウィンドウが開くのを待ちます。コントロールパネルのメイン画面で「システムとセキュリティ」カテゴリをクリックすると、その下に「管理ツール」という項目があります。
「管理ツール」には、PCのさまざまな設定を管理できる高度なオプションへのリンクが並んでいます。ここで、下の画像のようにハイライトされている「ハードディスク パーティションの作成とフォーマット」をクリックします。
このリンクをクリックすると「ディスクの管理」ツールが開き、以降の作業は主にこのツール上で行います。
ディスクの管理ツールでの操作
ツールを開けたら、次は実際にディスクを分割して重要なファイル用の領域を確保しましょう。まず、ツール画面の下部セクションに注目して自分のハードディスクを見つけます。メインパーティションを右クリックし、表示されるメニューから「ボリュームの縮小...」を選択します。
「ボリュームの縮小...」を選択すると、ディスクの管理ツールが新しいパーティションに使用できる容量を自動的に確認します。確認が完了したら、「縮小する領域のサイズ(MB)」欄に、新しいパーティションに割り当てたい容量を入力します。単位はMBなので、10GBのパーティションを作りたい場合は(1GB=1000MB)10000と入力します。
希望の容量を入力したら、ウィンドウ右下にある「縮小」ボタンをクリックしてパーティション作成を開始します。
1〜2分ほど待つと、指定したサイズの新しい空のパーティションが作成されます。10000MBを指定した場合は、システムが一部を使用するため9.77GB前後として表示されます。
新しいパーティションを作成する!
ハードディスクの空き容量から領域を確保できたら、次はそれを正式なパーティションとして設定します。下のスクリーンショットの通り、先ほどメインパーティションから切り取った領域はまだ「空き領域」と表示されています。これを設定するには、該当する領域を右クリックしてメニューを表示します。
右クリックメニューから「新しいシンプル ボリューム...」を選択すると、「新しいシンプル ボリューム ウィザード」が起動し、新しいパーティションの作成をガイドしてくれます。ウィザードの画面で「次へ >」ボタンをクリックします。
「次へ >」を押すと、ボリュームサイズの指定画面が表示されます。既定の容量がすでに入力されているので、変更せずにそのまま「次へ >」をクリックします。
次に、新しいパーティションに割り当てるドライブ文字を指定します。既定はドライブ「D」で、PCのハードディスクはドライブ「C」です。特にこだわりがなければ「次へ >」をクリックすれば、ドライブ「D」が自動的に割り当てられます。
続く画面でも「次へ >」をクリックして、新しいパーティションをフォーマットします。フォーマットを行うことで、作成されたばかりのドライブがすぐに使える状態になります。もちろん細かいオプションもありますが、ここではウィザードの既定値のまま進めて問題ありません。
最後に、フォーマット設定を終えると、新しいハードディスクパーティション作成の最終画面に移ります。画面下部の「完了」ボタンをクリックしてください。
作成された新しいハードディスクは、エクスプローラーの「PC」セクションに表示されます。エクスプローラーを開き、左側のナビゲーションペインで「PC」をクリックすると、下の画像のように新しく作成されたパーティションが表示されます。
なお、フォーマット時にシステムが一部を使用するため、実際の表示容量は指定したサイズより少し小さくなります。
次回のチュートリアルでは、サードパーティ製ソフトを使ってパーティションの作成や結合を簡単に行う方法をご紹介します。Windows 10をさらに便利に活用できる最新のヒントやテクニックをお見逃しなく!
-
Windows 10でパーティションを誤って削除してしまった!失われたパーティションの復元方法を徹底解説
どれほど慎重にパソコンを扱っていても、思わぬトラブルは起こるものです。大切なファイルやフォルダがいつもの場所に見当たらず、青ざめた経験は誰にでもあるでしょう。たとえば作業中にうっかりパーティションを削除してしまい、そこに保存していた大事なデータへアクセスできなくなった――そんなとき、どうすればよいのでしょうか。 パーティションとは?その役割について まず基本からおさらいしましょう。パーティションとは、1台のハードディスク(ドライブ)を論理的に複数の領域に分割する仕組みのことです。分割した領域には、システムファイルや各種データをそれぞれ割り当てることができます。 一般的なPCでは、少なくとも2つ
-
Windows 8.1でハードドライブのパーティションを管理する方法【初心者向け完全ガイド】
ハードドライブは、すべてのパソコンに搭載されている最も重要なハードウェアの一つです。あなたのファイルはすべてここに保存され、オペレーティングシステムもここにインストールされています。だからこそ、この大切なパーツを適切に管理することは最優先事項ですが、基礎知識しかない一般ユーザーには難しく感じられるかもしれません。この記事では、そのような方のために、Windows 8.1でハードドライブのパーティションを操作する方法を初心者にもわかりやすく解説します。 パーティション管理というと専門家だけができる作業のように思われがちですが、実際には手順さえ守れば初心者でも十分に対応できます。必要なのは、パソコ