iPad Pro(2021)とiPad Pro(2020)徹底比較:どちらを購入すべきか判断するポイント
2021年モデルのiPad Proは、Appleの強力な「M1チップ」を初めて搭載したタブレットです。この事実だけを見れば「即買い」と思うかもしれません。しかし、2021年モデルと2020年モデルの比較は、プロセッサだけで判断できるほど単純な話ではありません。画面も異なりますが、本当に問われるのは「旧モデルで少しでもコストを抑えられるか」「それとも新モデルが絶対に必要か」という点です。本記事では、2つのハイエンドiPadのどちらが自分に合っているのか、判断のためのポイントを詳しく解説します。
共通している点
一見まったく異なるように見える2つのモデルですが、実は共通点が非常に多いのです。まずは、両方のiPad Proが備えている主な機能を確認してみましょう。
- Magic Keyboard、Smart Keyboard Folio、Apple Pencil(第2世代)への対応
- 約10時間のバッテリー駆動時間
- TrueDepthカメラによるFace ID
- フラットなエッジが特徴的な同一の工業デザイン
- 264ppiのLiquid Retinaディスプレイ、True Tone、反射防止コーティングなど
- 4Kビデオ撮影(24〜60fps)、1080p撮影(25〜60fps)、スローモーション、手ブレ補正付きタイムラプス対応
- Retina Flash搭載のTrueDepthインカメラ、ポートレートモード、1080pビデオ録画(25〜60fps)、Animoji・Memoji対応
- Wi-Fi 6およびBluetooth 5.0接続
以上は、2021年モデルと2020年モデルが共有している機能の一部です。もちろん、カラーバリエーションも両モデルともシルバーとスペースグレイの2色なので、色で迷うこともありません。また、キーボードやApple Pencilなどのサードパーティ製アクセサリについても、ほとんどの製品が両モデルで同じように動作します。互換性の面での心配はほぼ不要と言えるでしょう。
異なっている点
ディスプレイ
ディスプレイは、デバイスの中で最も触れ合う部分です。2021年の12.9インチiPad Proには、mini-LED技術を採用した「Liquid Retina XDRディスプレイ」が搭載されました。専門用語を抜きにして言えば、輝度とコントラストが大幅に向上したということです。Apple自身、「iPad史上最高のディスプレイ」と謳っており、HDRコンテンツを楽しみたいユーザーにとっては最良の選択肢となります。
一方、2021年の11インチiPad Proは、2020年モデルと同じLiquid Retinaディスプレイを搭載しています。つまり、XDRディスプレイの恩恵を受けられるのは12.9インチモデルのみという点に注意が必要です。
カメラ
iPad Pro 2021のカメラは大きな進化を遂げており、その違いは一般ユーザーにもすぐに体感できるレベルです。フロントカメラの解像度が700万画素から1200万画素へとアップグレードされ、122度の広視野角にも対応しました。
さらに注目すべきは「センターステージ」機能です。これはビデオ通話中にユーザーが移動しても、自動的に被写体を追いかけてズームし続ける機能で、オンライン会議やビデオチャットを頻繁に使う人にとって便利な機能となっています。
5G通信
iPad Pro 2021は5G通信に対応しています。Appleによると、理想的な環境下では最大3.5Gbpsの実効速度が得られるとのことですが、現実には環境や地域によって速度は大きく左右されます。お住まいの地域の5G整備状況も、購入判断の材料の一つになるでしょう。
処理性能
ここが最大の分かれ目となるポイントです。2020年モデルはA12Z Bionicチップ(2.49GHz)を搭載している一方、2021年モデルはM1チップ(3.2GHz)を搭載しています。M1 MacBook Airのユーザーからの評価を見ても、M1は前世代から飛躍的な性能向上を果たしていることがわかります。
M1チップがA12Zより高速であることは間違いありません。さらに、RAMの容量にも差があります。2020年モデルは6GBのみですが、2021年モデルは8GBまたは16GBを選択可能です。純粋なパフォーマンスを求めるなら、2021年型iPad Proは間違いなくモンスター級のマシンだと言えます。
価格
価格面では、12.9インチの2021年モデルはすべて2020年モデルより高価になっています。11インチについては、5G対応モデルのみが値上がりしており、Wi-Fiモデルは据え置きです。一方、依然として十分に高性能な2020年モデルは、生産終了に伴い値下がりしています。少しでもコストを抑えたいなら、家電量販店やAmazonなどで2020年モデルのお得なセール情報を待つのが賢い選択でしょう。
どちらのiPadが自分に合っているのか
Apple製品の最新世代を何としても手に入れたいという熱心なファンなら、答えは明白です。クレジットカードを取り出して、2021年型iPad Proを購入しましょう。
それ以外の場合、判断基準は大きく2つに絞られます。「処理性能」と「ディスプレイ」です。より高速でパワフルなiPad Proが必要ですか? より優れたディスプレイを求めていますか? もし両方とも「いいえ」なら、iPad Pro 2020の方がコストパフォーマンスに優れた選択となります。
「M1チップと5Gは必須では?」と思うかもしれません。しかし、M1チップについては、現時点でM1の性能を活かせるiPadアプリはまだ多くありません。今後は変わっていくでしょうが、今すぐ2021年モデルを選ぶ決め手としては不十分です。5Gについても、国や地域によって導入状況が大きく異なるため、あなたの住む地域ではまだ役に立たない可能性があります。現時点では5Gは「あれば良い」機能であり「必須」の機能とは言えません。技術が成熟し、料金も手頃になる1〜2年後に購入を検討するのも一つの手です。
まとめ
最終的にどちらを選ぶかはあなた次第です。少しでも費用を節約したいならiPad Pro 2020、最新かつ最高のものを求めるなら、iPad Pro 2021は間違いなく世界最高のタブレットです。すでに2020年モデルを持っている人は、今すぐアップグレードする理由はほとんどありません。デザインはほぼ同じで、カラーバリエーションも同じ、オーディオ性能もほぼ同等だからです。自分の用途と予算に合わせて、賢く選びましょう。
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