AndroidのToastをLENGTH_LONGより長く表示する方法
Toast.LENGTH_LONGより長く表示したいとき
AndroidのToastは、標準ではToast.LENGTH_SHORT(約2秒)かToast.LENGTH_LONG(約3.5秒)のどちらかしか選べません。しかし開発を進めていると、もう少し長い時間メッセージを表示したいケースが出てきます。
この記事では、HandlerのpostDelayed()を組み合わせてToastの表示時間を自由にコントロールする方法を、サンプルコード付きでわかりやすく解説します。
実装手順
ステップ1:新規プロジェクトを作成する
Android Studioで「File」→「New Project」を選択し、必要な項目を入力して新しいプロジェクトを作成します。
ステップ2:レイアウトファイル(res/layout/activity_main.xml)
以下のコードをactivity_main.xmlに記述します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <LinearLayout xmlns:android="https://schemas.android.com/apk/res/android" android:id="@+id/parent" xmlns:tools="https://schemas.android.com/tools" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="match_parent" tools:context=".MainActivity" android:gravity="center" android:background="#33FFFF00" android:orientation="vertical"> <TextView android:id="@+id/text" android:textSize="18sp" android:textAlignment="center" android:text="click to show toast at top" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="wrap_content" /> </LinearLayout>
このレイアウトにはTextViewが1つ配置されています。ユーザーがこのテキストをタップすると、カスタムした時間だけToastが画面上部に表示される仕組みです。
ステップ3:MainActivity.java
続いて、src/MainActivity.javaに以下のコードを追加します。
package com.example.andy.myapplication;
import android.os.Build;
import android.os.Bundle;
import android.os.Handler;
import android.support.annotation.RequiresApi;
import android.support.v7.app.AppCompatActivity;
import android.view.Gravity;
import android.view.View;
import android.widget.TextView;
import android.widget.Toast;
public class MainActivity extends AppCompatActivity {
int view = R.layout.activity_main;
TextView text;
@RequiresApi(api = Build.VERSION_CODES.JELLY_BEAN)
@Override
protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
super.onCreate(savedInstanceState);
setContentView(view);
text = findViewById(R.id.text);
text.setOnClickListener(new View.OnClickListener() {
@Override
public void onClick(View v) {
final Toast toast = Toast.makeText(MainActivity.this, "Sample Toast", Toast.LENGTH_LONG);
toast.setGravity(Gravity.TOP, 0, 250);
toast.show();
Handler handler = new Handler();
handler.postDelayed(new Runnable() {
@Override
public void run() {
toast.cancel();
}
}, 5000);
}
});
}
}
ポイント解説:表示時間をコントロールする仕組み
今回の実装の核となるのは、次の部分です。
final Toast toast = Toast.makeText(MainActivity.this, "Sample Toast", Toast.LENGTH_LONG);
toast.setGravity(Gravity.TOP, 0, 250);
toast.show();
Handler handler = new Handler();
handler.postDelayed(new Runnable() {
@Override
public void run() {
toast.cancel();
}
}, 5000);
Toastを生成してshow()で表示した後、HandlerのpostDelayed()に「キャンセルまでのミリ秒」とcancel()の処理を渡しています。この例では5000ミリ秒(5秒)後にToastをキャンセルするため、通常のLENGTH_LONG(約3.5秒)よりも長く表示されます。この数値を変更すれば、10秒でも30秒でも、好きな時間だけ表示を継続できます。
動作確認
それではアプリを実行してみましょう。実機のAndroidスマートフォンをPCに接続しておいてください。Android Studioでプロジェクトのアクティビティファイルを開き、ツールバーの「Run」アイコンをクリックします。接続したデバイスを選択すると、端末に次のような初期画面が表示されます。

画面中央のテキストをタップすると、画面上部にToastが表示されます。postDelayed()で指定した時間(この例では5秒)が経過するまで、Toastは消えずに表示され続けます。

注意点・補足
- Android 11(API 30)以降の制限: targetSdkVersion 30以上のアプリでは、テキスト形式のToastに対するsetGravity()やsetMargin()は効果がなくなります。表示位置を細かく制御したい場合は、Snackbarやカスタムダイアログの利用を検討しましょう。
- 長時間の告知には別のUIも有効: 数十秒単位でユーザーへ情報を伝えたいケースでは、アクションボタンを持たせられるSnackbarやシステム通知の方が適していることもあります。
- Kotlinで実装する場合: コルーチンのdelay()を使えば、Handlerなしで同等の処理をより簡潔に書けます。
まとめ
Toastの標準表示時間はLENGTH_SHORT/LENGTH_LONGの2択ですが、Toastインスタンスへの参照を保持し、Handler#postDelayed()で任意のタイミングでcancel()を呼び出せば、実質的に好きな長さだけToastを表示できます。シンプルで応用範囲の広いテクニックなので、ぜひ覚えておきましょう。
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