C++のconstメンバー関数とは?基本から使い方まで解説
C++におけるconstメンバー関数とは、クラス内でconstキーワードを付けて宣言されたメンバー関数のことです。この種の関数は、呼び出し元のオブジェクトの状態(メンバー変数)を一切変更できません。
オブジェクトに対する意図しない変更やバグを防ぐために、値を返すだけのゲッター関数などには積極的にconstを付けることが推奨されています。
constメンバー関数の重要なルール
- constメンバー関数:constオブジェクト・非constオブジェクトのどちらからでも呼び出せます。
- 非constメンバー関数:非constオブジェクトからのみ呼び出せます。constオブジェクトからは呼び出せません。
構文
戻り値の型 関数名() const;
関数の引数リストの後にconstを記述することで、その関数がconstメンバー関数であることをコンパイラに伝えます。
サンプルコード
以下は、C++におけるconstメンバー関数の使用例です。
#include<iostream>
using namespace std;
class Demo {
int val;
public:
Demo(int x = 0) {
val = x;
}
// constメンバー関数:メンバー変数valを変更しない
int getValue() const {
return val;
}
};
int main() {
// constオブジェクト
const Demo d(28);
// 非constオブジェクト
Demo d1(8);
cout << "オブジェクトdの値 : " << d.getValue();
cout << "\nオブジェクトd1の値 : " << d1.getValue();
return 0;
}実行結果
オブジェクトdの値 : 28 オブジェクトd1の値 : 8
コードの解説
上記の例では、Demoクラスにconstメンバー関数getValue()を定義しています。この関数はメンバー変数valの値を返すだけで、何も変更しません。
main関数内では、constオブジェクトdと非constオブジェクトd1を作成していますが、どちらのオブジェクトからもgetValue()を問題なく呼び出せています。これは、constメンバー関数があらゆるオブジェクトから呼び出し可能だからです。
もしgetValue()にconstを付けなかった場合、constオブジェクトdからの呼び出しはコンパイルエラーになります。これがconstメンバー関数を使う最大のメリットであり、constオブジェクトでも安全に利用できるAPIを設計できるのです。
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