C++で二分木の子ノード合計プロパティを検証する方法
二分木が与えられたとき、次のプロパティ(性質)を満たしていれば、その二分木は有効とみなされます。
- 各ノードのデータ値は、左の子ノードと右の子ノードの値の合計と一致していなければなりません。どちらかの側に子ノードが存在しない場合は、その値は0として扱われます。
例えば、以下のような木が与えられた場合、このプロパティを満たしていることになります。

この性質を確認するための特別なトリックは存在せず、木を再帰的に走査する必要があります。ノードとその両方の子がプロパティを満たしていればtrueを返し、そうでなければfalseを返します。
アルゴリズムの流れ
検証は以下の手順で行われます。
- ノードがNULL、または葉ノード(子を持たないノード)であれば、trueを返します。
- 左の子が存在すればその値を取得し、存在しなければ0とします。
- 右の子についても同様に処理します。
- 現在のノードの値が左右の子の値の合計と一致し、かつ左右の部分木も再帰的にプロパティを満たしていればtrueを返します。
実装例
#include <iostream>
using namespace std;
class node {
public:
int data;
node* left;
node* right;
};
bool isValidBinaryTree(node* nd) {
int left_data = 0, right_data = 0;
if(nd == NULL || (nd->left == NULL && nd->right == NULL))
return 1;
else{
if(nd->left != NULL)
left_data = nd->left->data;
if(nd->right != NULL)
right_data = nd->right->data;
if((nd->data == left_data + right_data)&& isValidBinaryTree(nd->left) && isValidBinaryTree(nd->right))
return true;
else
return false;
}
}
node* getNode(int data) {
node* newNode = new node();
newNode->data = data;
newNode->left = NULL;
newNode->right = NULL;
return newNode;
}
int main() {
node *root = getNode(10);
root->left = getNode(8);
root->right = getNode(2);
root->left->left = getNode(3);
root->left->right = getNode(5);
root->right->right = getNode(2);
if(isValidBinaryTree(root))
cout << "The tree satisfies the children sum property ";
else
cout << "The tree does not satisfy the children sum property ";
}出力
The tree satisfies the children sum property
計算量について
このアルゴリズムの時間計算量はO(n)です(nは木のノード数)。すべてのノードを一度だけ訪問するため、効率的に検証できます。また、再帰呼び出しの深さは木の高さに依存するため、バランスの取れていない木ではスタック領域に注意が必要です。
-
C++で二分木がSumTree(総和木)かどうかを判定する方法
ここでは、与えられた二分木が「SumTree(総和木)」であるかどうかを判定する方法を解説します。まずは、SumTreeとはどのような木なのかを確認しておきましょう。 SumTreeとは SumTreeとは、すべての内部ノードが「左の子と右の子の値の合計」を保持する特殊な二分木です。木の根(ルート)には、それより下位に存在する全要素の合計値が格納されます。なお、葉ノードのみからなる木や空の木も、定義上はSumTreeとみなされます。以下はSumTreeの一例です。 例えば上図の木では、根の値26が左部分木(10 + 4 + 6 = 20)と右部分木(3 + 3 = 6)の合計と一致しており
-
C++で二分木が別の二分木の部分木(サブツリー)であるかを判定する方法
はじめに二つの二分木が与えられたとき、小さい方の木がもう一方の二分木の部分木(サブツリー)として含まれているかどうかを判定する方法を解説します。例として、以下のような二つの木を考えてみましょう。この場合、2番目の木は1番目の木の部分木となっています。判定アルゴリズムの考え方この性質を確認するためには、大きい方の木を後順走査(post-order traversal)でたどり、各ノードを根とする部分木が2番目の木と完全に一致するかどうかを順番に調べます。一致する部分木が一つでも見つかれば、2番目の木は1番目の木の部分木であると判定できます。判定の流れは以下の通りです。1. 部分木側がNULLであ