C++で二分木の垂直順走査におけるK番目のノードを求める方法
二分木と値Kが与えられたとき、垂直順走査(Vertical Order Traversal)におけるK番目のノードを出力するのが課題です。該当するノードが存在しない場合は-1を返します。例として、次のような二分木を考えてみましょう。

この二分木を垂直順に走査すると、結果は以下のようになります。
4 2 1 5 6 3 8 7 9
つまり、K = 3 の場合、答えは 1 となります。
アプローチの解説
考え方は非常にシンプルです。まず垂直順走査を実行し、走査中の現在のノードがK番目のノードかどうかを順番に確認していきます。K番目に到達した時点で、そのノードの値を返します。
垂直順走査では、各ノードに水平距離(horizontal distance)を割り当てるのがポイントです。ルートの水平距離を0とし、左の子は親より1小さい値、右の子は親より1大きい値とします。std::mapを使うことで、水平距離の昇順に自動的にソートされた状態でノードを管理できます。さらに、BFS(幅優先探索)をキューを用いて行い、同じ水平距離を持つノードの値をvectorに格納していきます。最後に、mapの先頭から順にノードを数えていき、K番目の値を返せば完成です。
C++での実装例
#include<iostream>
#include<map>
#include<vector>
#include<queue>
using namespace std;
class Node {
public:
int key;
Node *left, *right;
};
Node* getNode(int key){
Node* node = new Node;
node->key = key;
node->left = node->right = NULL;
return node;
}
int findKthNodeVertical(Node* root, int k) {
if (!root || k == 0)
return -1;
int n = 0;
int k_node = -1;
map<int, vector<int> > current_map;
int hd = 0;
queue<pair<Node*, int> > que;
que.push(make_pair(root, hd));
while (!que.empty()) {
pair<Node*, int> temp = que.front();
que.pop();
hd = temp.second;
Node* node = temp.first;
current_map[hd].push_back(node->key);
if (node->left != NULL)
que.push(make_pair(node->left, hd - 1));
if (node->right != NULL)
que.push(make_pair(node->right, hd + 1));
}
map<int, vector<int> >::iterator it;
for (it = current_map.begin(); it != current_map.end(); it++) {
for (int i = 0; i < it->second.size(); ++i) {
n++;
if (n == k)
return (it->second[i]);
}
}
if (k_node == -1)
return -1;
}
int main() {
Node* root = getNode(1);
root->left = getNode(2);
root->right = getNode(3);
root->left->left = getNode(4);
root->left->right = getNode(5);
root->right->left = getNode(6);
root->right->right = getNode(7);
root->right->left->right = getNode(8);
root->right->right->right = getNode(9);
int k = 3;
cout << "Kth node in vertical traversal: " << findKthNodeVertical(root, k);
}実行結果
Kth node in vertical traversal: 1
計算量について
このアルゴリズムの時間計算量はO(n log n)です。これは、mapへの挿入操作にlog nのコストがかかるためです。空間計算量はO(n)となり、すべてのノードを格納するために必要なメモリ量に相当します。ノード数が多い場合でも効率的に動作するため、面接や競技プログラミングでもよく使われる定番の手法です。
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