C++で解く「ボックスから入手できるキャンディーの最大数」問題 ― BFSによる効率的なアプローチ
問題概要
n個の箱があり、各箱は [status, candies, keys, containedBoxes] の形式で以下の情報を持つものとします。
- status[i]:box[i] が開いていれば 1、閉じていれば 0
- candies[i]:box[i] に入っているキャンディーの数
- keys[i]:box[i] 内の鍵で開けられる箱のインデックスの配列
- containedBoxes[i]:box[i] の中に入っている箱のインデックスの配列
まず initialBoxes 配列で指定された箱からスタートします。開いている箱からはすべてのキャンディーを取り出せ、その中の鍵を使って新しい箱を開けることや、見つけた箱を入手することができます。
これらのルールに従って取得できるキャンディーの総数の最大値を求めるのがこの問題です。
入力例
status = [1,0,1,0] candies = [8,6,5,101] keys = [[], [], [1], []] containedBoxes = [[1,2],[3],[],[]] initialBoxes = [0]
出力例
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考え方
最初に箱0が与えられます。箱0には8個のキャンディーと、箱1・箱2が入っています。箱1は閉まっていて鍵も持っていないため、まず箱2を開けます。箱2には5個のキャンディーと「箱1の鍵」が入っています。この鍵で箱1を開けると、6個のキャンディーと箱3が見つかりますが、箱3の鍵は存在しないため箱3は閉じたままです。
よって収集できるキャンディーの合計は 8 + 5 + 6 = 19個 となります。
アルゴリズム(幅優先探索)
この問題はキュー(queue)を用いた幅優先探索(BFS)で効率的に解けます。ポイントは「鍵だけ持っていて箱がまだ手元にない状態」「箱はあるが鍵がない状態」を管理することです。以下の手順で進めます。
ans := 0と初期化する- キュー
qを用意する - 集合
visited(手元にある箱)、opened(開封済みの箱)、hasKey(鍵を所持している箱)を定義する - 初期箱
ibの各要素 x について:
x をvisitedに追加し、st[x] == 1(最初から開いている)なら、ans += cnt[x]として x をopenedとqに登録する qが空になるまで以下を繰り返す:
先頭要素currを取り出し、次の処理を行う。- 鍵の処理:
k[curr]内の各 x をhasKeyに追加し、x が未開封かつvisitedに存在するなら、ans += cnt[x]として x を開けてqに追加する - 箱の処理:
cb[curr]内の各 x をvisitedに追加し、x が未開封かつ(hasKeyに存在する またはst[x] == 1)なら、x を開けてans += cnt[x]としqに追加する
- 鍵の処理:
- 最後に
ansを返す
C++実装例
それでは、理解を深めるために実際の実装を見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
int maxCandies(vector<int>& st, vector<int>& cnt,
vector<vector<int>>& k, vector<vector<int>>& cb, vector<int>& ib) {
int ans = 0;
queue<int> q;
set<int> visited;
set<int> opened;
set<int> hasKey;
for (int i = 0; i < ib.size(); i++) {
int x = ib[i];
visited.insert(x);
if (st[x] == 1) {
ans += cnt[x];
opened.insert(x);
q.push(x);
}
}
while (!q.empty()) {
int curr = q.front();
q.pop();
for (int i = 0; i < k[curr].size(); i++) {
int x = k[curr][i];
hasKey.insert(x);
if (!opened.count(x) && visited.count(x)) {
ans += cnt[x];
q.push(x);
opened.insert(x);
}
}
for (int i = 0; i < cb[curr].size(); i++) {
int x = cb[curr][i];
visited.insert(x);
if (!opened.count(x) && (hasKey.count(x) || st[x] == 1)) {
opened.insert(x);
ans += cnt[x];
q.push(x);
}
}
}
return ans;
}
};
main(){
Solution ob;
vector<int> v = {1,0,1,0}, v1 = {8,6,5,101}, v2 = {0};
vector<vector<int>> v3 = {{},{},{1},{}}, v4 = {{1,2},{3},{0},{}};
cout << (ob.maxCandies(v, v1, v3, v4, v2));
}
入力
{1,0,1,0}, {8,6,5,101}, {{},{},{1},{}}, {{1,2},{3},{0},{}}, {0}
出力
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まとめ
この問題の本質は、「鍵を先に手に入れて後から箱を得るケース」と「箱を先に手に入れて後から鍵を得るケース」の両方を正しく扱う点にあります。visited・opened・hasKey の3つの集合で状態を管理し、BFSで開封可能な箱を順次処理することで、O(N)程度の計算量で最大キャンディー数を求められます。
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