C++でクッキーを子どもたちに割り当てる方法(貪欲法の解説)
いくつかのクッキーを子どもたちに配ることを考えてみましょう。ただし、各子どもに渡せるクッキーは最大1個までという制約があります。
ここで、各子ども i は「欲張り度(greed factor)」g[i] を持っています。これは、その子が満足するために必要なクッキーの最小サイズを表します。また、各クッキー j はサイズ s[j] を持ちます。s[j] >= g[i] が成り立つとき、クッキー j を子ども i に割り当てることができ、その子は満足します。
この問題のゴールは、満足した子どもの数を最大化し、その最大数を出力することです。
入力例と出力例
たとえば、入力が [1,2](子どもの欲張り度)と [1,2,3](クッキーのサイズ)だった場合、出力は 2 になります。子どもが2人いて、その欲張り度はそれぞれ 1 と 2 です。3つのクッキーはすべての子どもの欲張り度以上の大きさがあるため、全員を満足させることができ、答えは 2 となります。
解法のアプローチ
この問題は貪欲法(グリーディ法)を使うことで効率的に解けます。基本的な考え方は、「最も欲張り度の低い子から順に、対応できる最小のクッキーを割り当てていく」というものです。手順は以下の通りです。
- 配列
g(欲張り度)をソートする - 配列
s(クッキーサイズ)をソートする - ポインタ
i := 0、j := 0を初期化する i < g のサイズかつj < s のサイズの間、以下を繰り返すg[i] <= s[j]ならば、iを1増やす(子ども i が満足した)
- 毎回
jを1増やす(次のクッキーへ進む) - 最後に
iを返す(満足した子どもの数)
C++での実装例
それでは、実際のコードを見て理解を深めましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
int findContentChildren(vector<int>& g, vector<int>& s) {
sort(g.begin(), g.end());
sort(s.begin(), s.end());
int i = 0, j = 0;
while (i < g.size() && j < s.size()) {
if (g[i] <= s[j])
i++;
j++;
}
return i;
}
};
main(){
Solution ob;
vector<int> v = {1,2}, v1 = {1,2,3};
cout << (ob.findContentChildren(v, v1));
}入力
{1,2}, {1,2,3}出力
2
計算量について
このアルゴリズムの時間計算量は、両配列のソートが支配的となるため O(n log n + m log m) です(n は子どもの数、m はクッキーの数)。ソート後の処理は両配列を一度走査するだけなので O(n + m) となり、非常に効率的です。空間計算量も O(1)(入力配列をそのまま利用する場合)で済みます。
まとめ
この問題は、貪欲法の典型的な応用例の一つです。両方の配列を昇順にソートして小さい側から対応付けることで、無駄なくクッキーを配分でき、結果として満足できる子どもの数が最大化されます。「小さい要求から順に、ちょうど合う最小のリソースを割り当てる」という発想は、他のマッチング系の問題にも応用できるので、ぜひ覚えておきましょう。
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