Linuxでパイプを使うCプログラムの作成方法を解説
この記事では、Linuxでパイプ(pipe)を使用するCプログラムの作成方法を解説します。作成するプログラムでは、入力ストリームからテキストを読み込み、それを出力画面に表示します。
まずは、Linuxにおけるパイプの基礎知識から確認していきましょう。
Linuxにおけるパイプとは
パイプ(pipe)はデータを転送するための仕組みで、LinuxやUnixベースのシステムにおいて、プロセス間・コマンド間・プログラム間で標準出力を受け渡すためのプロセス間通信(IPC)として利用されます。
パイプについて注意すべき重要な点として、パイプは単方向であるということが挙げられます。つまり、データはプログラム内で左から右、または右から左のいずれか一方向にのみ流れます。
プログラムの仕組み
ここでは、ユーザーからの入力を読み込み、それを出力画面に表示するパイプを作成します。実装では、サイズ2の配列を使用し、arr[0]が入力(読み込み)用、arr[1]が出力(書き込み)用として機能します。
パイプの動作の流れは以下のとおりです。
pipe()関数を呼び出してパイプを作成するwrite()関数でパイプの書き込み端にデータを書き込むread()関数でパイプの読み込み端からデータを読み取る
Linuxでパイプを使うCプログラムのサンプルコード
#include <errno.h>
#include <string.h>
#include <fcntl.h>
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <sys/wait.h>
#include <unistd.h>
int main(){
int Pipe[2];
char string[100];
if (pipe(Pipe) == -1){
perror("Filed to create pipe");
exit(1);
}
scanf("%s", string);
write(Pipe[1], string, strlen(string)+1);
printf("\n");
read(Pipe[0], string, 5);
printf("%s", string);
}実行結果
input: TutorialsPoint TutorialsPoint
コードの解説
pipe(Pipe):サイズ2の整数配列を渡してパイプを生成します。失敗した場合は-1を返すため、エラーハンドリングを行っています。write(Pipe[1], string, strlen(string)+1):標準入力から読み込んだ文字列を、パイプの書き込み端(Pipe[1])に書き込みます。read(Pipe[0], string, 5):パイプの読み込み端(Pipe[0])から最大5バイトのデータを読み取り、文字列バッファに格納します。
このように、パイプを使うことで同一プロセス内はもちろん、親子プロセス間でもデータのやり取りを簡単に実装できます。実際の開発では、fork()と組み合わせてプロセス間通信を行うケースが多くあります。
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