C++で解く二分木の最長連続シーケンス II
この記事では、二分木が与えられたときに、その木の中で最長連続パス(Longest Consecutive Path)の長さを求めるアルゴリズムをC++で実装する方法を解説します。
問題の概要
二分木において、以下の条件を満たすパスのうち最も長いものの長さを見つけます。
- パスは増加方向でも減少方向でも構いません。つまり [1, 2, 3, 4] と [4, 3, 2, 1] はどちらも有効なパスですが、[1, 2, 4, 3] のように順序が混在したものは無効です。
- パスは子 → 親 → 子の順序であってもよく、必ずしも親から子への一方向である必要はありません。
例として、次のような二分木を考えます。

この場合、最長の連続パスは [1, 2, 3] または [3, 2, 1] となるため、出力は 3 になります。
解法のアプローチ
この問題は、各ノードを起点とした「増加連続パスの長さ」と「減少連続パスの長さ」を再帰的に計算することで解けます。手順は以下の通りです。
アルゴリズムの手順
- ノードを引数にとる関数
solveUtil()を定義します。 - ノードが null の場合は
{0, 0}を返します。 - 左部分木・右部分木それぞれに対して
solveUtil()を再帰呼び出しします。 - ペア
temp = {1, 1}を用意します。firstは増加連続の長さ、secondは減少連続の長さを表します。 - 左の子が存在し、その値が現在のノードの値 + 1 と等しい場合:
temp.firstをtemp.firstと1 + left.firstの最大値で更新ansをansとtemp.firstの最大値で更新
- 右の子が存在し、その値が現在のノードの値 + 1 と等しい場合も同様に処理します。
- 左の子が存在し、その値が現在のノードの値 − 1 と等しい場合:
temp.secondをtemp.secondと1 + left.secondの最大値で更新ansをansとtemp.secondの最大値で更新
- 右の子についても同様に処理します。
- 子→親→子のパスを考慮するため、
ansをtemp.first + temp.second − 1(自分自身を重複カウントしないため −1)とも比較して更新します。 tempを返します。
メインメソッドでの処理
ansを 0 で初期化します。solveUtil(root)を呼び出します。ansを返します。
C++による実装例
それでは、実際のコードを見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class TreeNode{
public:
int val;
TreeNode *left, *right;
TreeNode(int data){
val = data;
left = NULL;
right = NULL;
}
};
class Solution {
public:
int ans = 0;
pair<int, int> solveUtil(TreeNode* node){
if (!node) {
return { 0, 0 };
}
pair<int, int> left = solveUtil(node->left);
pair<int, int> right = solveUtil(node->right);
pair<int, int> temp = { 1, 1 };
if (node->left && node->left->val == node->val + 1) {
temp.first = max(temp.first, 1 + left.first);
ans = max(ans, temp.first);
}
if (node->right && node->right->val == node->val + 1) {
temp.first = max(temp.first, 1 + right.first);
ans = max(ans, temp.first);
}
if (node->left && node->left->val == node->val - 1) {
temp.second = max(temp.second, 1 + left.second);
ans = max(ans, temp.second);
}
if (node->right && node->right->val == node->val - 1) {
temp.second = max(temp.second, 1 + right.second);
ans = max(ans, temp.second);
}
ans = max({ ans, temp.first + temp.second - 1 });
return temp;
}
int longestConsecutive(TreeNode* root){
ans = 0;
solveUtil(root);
return ans;
}
};
main(){
Solution ob;
TreeNode *root = new TreeNode(2);
root->left = new TreeNode(1);
root->right = new TreeNode(3);
cout << (ob.longestConsecutive(root));
}入力
TreeNode *root = new TreeNode(2); root->left = new TreeNode(1); root->right = new TreeNode(3);
出力
3
計算量について
このアルゴリズムは各ノードを一度だけ訪問するため、時間計算量は O(N)(N はノード数)、空間計算量は再帰スタックの深さ分となり、最悪の場合(木が偏っているとき)O(N)、バランスの取れた木では O(log N) となります。
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