C++でマトリックス内の連続する1の最長ラインを求める方法(動的計画法)
問題概要
0と1だけで構成されたバイナリ行列 M が与えられます。この行列の中から、連続した1が並ぶ最長のラインの長さを求めてください。ラインの向きは、水平方向・垂直方向・斜め(対角線)方向・反斜め(逆対角線)方向のいずれかです。
例として、次のような入力を考えてみましょう。
| 0 | 1 | 1 | 0 |
| 0 | 1 | 1 | 0 |
| 0 | 0 | 0 | 1 |
この場合の出力は 3 です。(0,1) → (1,2) → (2,3) と、左上から右下へ向かう対角線上に1が3つ連続して並んでいるためです。
解法アプローチ:動的計画法(DP)
この問題は、4つの方向それぞれについて「そのセルを終点とする連続する1の長さ」を記録する動的計画法で効率的に解くことができます。手順は以下の通りです。
- 答えを格納する変数
retを 0 で初期化します。 nに行列の行数、mに列数を設定します。- n × m × 4 のサイズを持つ3次元配列
dpを定義します。dp[i][j][k]は、セル (i, j) を終点とする方向 k の連続する1の長さを表します。
インデックス k と方向の対応は次の通りです。
- k = 0: 垂直方向(上から下)
- k = 1: 水平方向(左から右)
- k = 2: 斜め方向(左上から右下)
- k = 3: 反斜め方向(右上から左下)
初期化(0行目の処理)
- i = 0 から m 未満までループし、すべての方向 j(0〜3)に対して
dp[0][i][j] = M[0][i]と設定し、retを最大値で更新します。 - 続けて0行目の水平方向を処理します。M[0][j] が1かつ j > 0 のとき、
dp[0][j][1] = 1 + dp[0][j-1][1]としてretを更新します。
遷移(1行目以降の処理)
i = 1 から n 未満まで、j = 0 から m 未満までループしながら、次の遷移を行います。
- 垂直方向: M[i][j] が1なら
dp[i][j][0] = 1 + dp[i-1][j][0]、それ以外は 0。 - 水平方向・斜め方向(j > 0 のとき):
- M[i][j] が1なら
dp[i][j][1] = dp[i][j-1][1] + 1(水平方向)、それ以外は 0。 - M[i][j] が1なら
dp[i][j][2] = dp[i-1][j-1][2] + 1(斜め方向)、それ以外は 0。
- M[i][j] が1なら
- j = 0 のときは、
dp[i][j][1]とdp[i][j][2]を M[i][j] の値そのもので初期化します。 - 反斜め方向(j + 1 < m のとき): M[i][j] が1なら
dp[i][j][3] = dp[i-1][j+1][3] + 1、それ以外は 0。j + 1 = m の場合は M[i][j] で初期化します。 - 各セルで4方向の値を確認し、最大値を
retに反映させます。
すべてのセルを走査し終えたら ret を返します。計算量は時間・空間ともに O(n × m) であり、全探索(O(n × m × min(n, m)))よりも大幅に効率的です。
C++実装例
理解を深めるために、実際の実装を見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
int longestLine(vector<vector<int>>& M) {
int ret = 0;
int n = M.size();
int m = !n ? 0 : M[0].size();
// dp[i][j][k]: セル(i,j)を終点とする方向kの連続する1の長さ
vector<vector<vector<int> > > dp(n, vector<vector<int> >(m, vector<int>(4)));
// 0行目の初期化
for (int i = 0; i < m; i++) {
for (int j = 0; j < 4; j++) {
dp[0][i][j] = M[0][i];
ret = max(ret, dp[0][i][j]);
}
}
// 0行目の水平方向を処理
for (int j = 0; j < m; j++) {
if (M[0][j] && j > 0) {
dp[0][j][1] = 1 + dp[0][j - 1][1];
ret = max(ret, dp[0][j][1]);
}
}
// 1行目以降の遷移
for (int i = 1; i < n; i++) {
for (int j = 0; j < m; j++) {
dp[i][j][0] = M[i][j] ? 1 + dp[i - 1][j][0] : 0;
if (j > 0) {
dp[i][j][1] = M[i][j] ? dp[i][j - 1][1] + 1 : 0;
dp[i][j][2] = M[i][j] ? dp[i - 1][j - 1][2] + 1 : 0;
}
else {
dp[i][j][1] = M[i][j];
dp[i][j][2] = M[i][j];
}
if (j + 1 < m) {
dp[i][j][3] = M[i][j] ? dp[i - 1][j + 1][3] + 1 : 0;
}
else {
dp[i][j][3] = M[i][j];
}
for (int k = 0; k < 4; k++) {
ret = max(ret, dp[i][j][k]);
}
}
}
return ret;
}
};
main(){
Solution ob;
vector<vector<int>> v = {{0,1,1,0},{0,1,1,0},{0,0,0,1}};
cout << (ob.longestLine(v));
}
入力
{{0,1,1,0},{0,1,1,0},{0,0,0,1}}
出力
3
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C++で点集合の線対称(ラインリフレクション)を判定するアルゴリズム
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【C++】二分木における最長連続シーケンス経路の求め方を解説
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