C++で整数nを0に減らすのに必要な最小操作回数を求めるプログラム
問題の概要
ある整数 n が与えられます。この n を 0 に減らすために、次の3種類の操作を任意の順序・回数で実行できます。
- 操作1:n を 1 減らす
- 操作2:n が偶数の場合、n を n / 2 減らす(結果として n は半分になる)
- 操作3:n が 3 の倍数の場合、n を 2 × (n / 3) 減らす(結果として n は 1/3 になる)
求めたいのは、n を 0 にするまでに必要な操作回数の最小値です。
入出力の例
入力が n = 16 の場合、出力は 5 になります。手順は以下の通りです。
- 16 は偶数なので、「n / 2 減らす」操作を4回繰り返すと 16 → 8 → 4 → 2 → 1 となります
- 最後に 1 を減らして 0 にします
合計 5 回の操作で 0 に到達でき、これが最小回数です。
解き方のアプローチ
この問題は、メモ化(キャッシュ)付きの深さ優先探索(DFS)で効率的に解けます。考え方の手順は次の通りです。
- 計算済みの結果を保存するマップ dp を定義する
- 関数 dfs() を定義し、引数 x を受け取る
- ret := x で初期化する
- x が dp に存在する場合は dp[x] を返す(再計算を避ける)
- x <= 0 の場合は x をそのまま返す
- x == 1 の場合は 1 を返す
- md2 := x mod 2、md3 := x mod 3 を求める
- ret := {ret, md2 + 1 + dfs((x − md2) / 2), md3 + 1 + dfs((x − md3) / 3)} の最小値とする
- dp[x] = ret を保存して返す
- main 関数から dfs(n) を呼び出し、その結果を返す
アルゴリズムのポイント
「n / 2 減らす」「2 × (n / 3) 減らす」という操作は、条件を満たすときに n をそれぞれ半分・1/3 にできる非常に強力な操作です。そこで各ステップでは、「余り(mod 2 または mod 3)のぶんだけ 1 を減らして割り切れる状態にしてから、一気に割る」という戦略を取り、そのコストを再帰的に比較します。さらに、一度計算した値を dp マップにキャッシュすることで同じ状態の再計算を防ぎ、高速に最小回数を求められます。
C++による実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
unordered_map<int, int> dp;
int dfs(int x){
int ret = x;
if(dp.count(x))
return dp[x];
if(x <= 0)
return x;
if(x == 1)
return 1;
int md2 = x % 2;
int md3 = x % 3;
ret = min({ret, md2 + 1 + dfs((x - md2) / 2), md3 + 1 + dfs((x - md3) / 3)});
return dp[x] = ret;
}
int solve(int n) {
return dfs(n);
}
int main(){
int n = 16;
cout << solve(n);
}実行結果
入力:
16
出力:
5
計算量について
メモ化により、同じ値 x に対する計算は一度しか行われません。再帰の各段階で候補は高々2つに分岐し、深さはおおよそ log n に比例するため、全体の時間計算量・空間計算量は O(log² n) 程度に抑えられます。大きな n でも現実的な時間で答えを得られるのが、このアプローチの大きな利点です。
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