【JavaScript】文字列から最大1文字削除して回文を作れるかどうかを判定する方法
はじめに
JavaScriptでは、文字列を第1引数(唯一の引数)として受け取る関数を書くことが求められる場面があります。
この関数の役割は、文字列から最大1文字だけ削除することで、その文字列を回文(前から読んでも後ろから読んでも同じ文字列)にできるかどうかを判定することです。回文にできる場合は true を、できない場合は false を返します。
具体例
たとえば、入力文字列が次のようになっているとします。
const str = 'kjlk';
この場合、期待される出力は次のとおりです。
const output = true;
なぜなら、文字列から「l」を1文字削除すると「kjk」が残り、これは回文だからです。
実装の考え方:双方向ポインタ(Two Pointer)
この問題は、両端から中央に向かって文字を比較していく「双方向ポインタ」のテクニックを使うと効率的に解けます。
- 左端(left)と右端(right)のポインタを用意します。
- 両ポインタが交わるまで、対応する2つの文字を比較します。
- 文字が一致しない箇所を見つけたら、「右側の1文字を削除した場合」と「左側の1文字を削除した場合」のどちらかで回文になるかを確認します。
- どちらでも回文になれば
true、それ以外はfalseを返します。
コード例
実際のコードは次のようになります。
const str = 'kjlk';
// 指定範囲が回文かどうかを判定するヘルパー関数
const isPalindrome = (str = '', start, end) => {
while (start < end) {
if (str[start] !== str[end]) {
return false;
}
start++;
end--;
}
return true;
};
// 最大1文字の削除で回文にできるかを判定する本体関数
const canMakePalindrome = (str = '') => {
let left = 0, right = str.length - 1;
while (left < right - 1) {
if (str[left] !== str[right]) {
// 右側の文字を削除してみる
if (isPalindrome(str, left, right - 1)) {
return true;
}
// 左側の文字を削除してみる
if (isPalindrome(str, left + 1, right)) {
return true;
}
// どちらでも回文にならない
return false;
} else {
left++;
right--;
}
}
return true;
};
console.log(canMakePalindrome(str));出力結果
コンソールには次のように出力されます。
true
処理の流れを詳しく見る
例として挙げた 'kjlk' の場合、処理は以下のように進みます。
- 最初の比較:
str[0](k)とstr[3](k)→ 一致するのでポインタを内側へ移動。 - 次の比較:
str[1](j)とstr[2](l)→ 不一致! - ここで分岐します。
str[2](l)を削除して「kjk」→ 回文なのでtrueを返す。
このアルゴリズムの計算量は O(n) で、文字列を1周するだけなので非常に高速です。全パターンを総当たりする方法(O(n²) 以上)と比べて、長い文字列でも実用的に動作するのが大きなメリットです。
まとめ
文字列がすでに回文である場合も、0文字の削除(=削除なし)で条件を満たすため true が返されます。不一致箇所が見つかった時点で左右それぞれの削除パターンだけを検証すればよいため、シンプルかつ効率的に判定できるのがこの手法のポイントです。
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