JavaScriptでJSON配列を通常のJSONオブジェクトに変換する方法
はじめに
APIのレスポンスなどでは、「key」と「value」のペアを持つオブジェクトが配列として格納された、深くネストしたJSONデータによく遭遇します。例えば、次のような配列です。
const arr = [{
"key": "name",
"value": "john"
},
{
"key": "number",
"value": "1234"
},
{
"key": "price",
"value": [{
"item": [{
"item": [{
"key": "quantity",
"value": "20"
},
{
"key": "price",
"value": "200"
}]
}]
}]
}];このような構造は、階層が深く「item」や「value」が入れ子になっているため、そのままでは扱いづらいものです。そこで、この配列を入力として受け取り、キーに対して値が直接紐づくシンプルなオブジェクトへと変換するJavaScript関数を作成することを考えます。
期待する出力
上記の配列を変換すると、出力は次のようになるべきです。
const output = {
"name": "john",
"number": "1234",
"price": {
"quantity": "20",
"price": "200"
}
};変換処理の実装
鍵となるのは再帰処理です。要素に「item」プロパティが存在する限り、より深い階層へと処理を進めていき、valueが配列である場合は新しいオブジェクトを生成して、そこに子要素を埋め込んでいきます。具体的なコードは以下の通りです。
const arr = [{
"key": "name",
"value": "john"
},
{
"key": "number",
"value": "1234"
},
{
"key": "price",
"value": [{
"item": [{
"item": [{
"key": "quantity",
"value": "20"
},
{
"key": "price",
"value": "200"
}]
}]
}]
}];
const simplify = (arr = []) => {
const res = {};
const recursiveEmbed = function(el){
if ('item' in el) {
el.item.forEach(recursiveEmbed, this);
return;
};
if (Array.isArray(el.value)) {
this[el.key] = {};
el.value.forEach(recursiveEmbed, this[el.key]);
return;
};
this[el.key] = el.value;
};
arr.forEach(recursiveEmbed, res);
return res;
};
console.log(simplify(arr));コードの解説
- simplify関数:引数として配列を受け取り、結果を格納するための空オブジェクト
resを用意します。 - recursiveEmbed関数:要素に
itemプロパティがある場合は、その子要素たちに対して自分自身を再帰的に呼び出し、さらに深い階層をたどります。 - valueが配列の場合:
this[el.key]に新しい空オブジェクトを代入し、そのオブジェクトをコンテキスト(this)として再帰処理を実行することで、ネストした構造をそのままオブジェクトの階層へと反映させます。 - それ以外の場合:
this[el.key] = el.valueによって、キーと値を単純に対応付けます。
ここでのポイントは、forEachの第二引数にオブジェクトを渡すことで、コールバック内のthisを自由に制御できる点です。これにより、再帰の各段階で「どこに値を書き込むべきか」を自然に切り替えながら処理を進められます。
実行結果
このコードをコンソールで実行すると、出力は次のようになります。
{
name: 'john',
number: '1234',
price: { quantity: '20', price: '200' }
}このように、複雑に入れ子になったkey/value形式のJSON配列でも、再帰的な処理を組み合わせることで、扱いやすいフラットなJSONオブジェクトへと簡単に変換できます。同様の構造のデータを扱う際には、ぜひこのパターンを活用してみてください。
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