JavaScriptの配列を特定のキー(tableName)ごとにグループ化する方法
JavaScriptでデータを扱っていると、フラットな配列を特定のキーごとにまとめ直したい場面がよくあります。本記事では、tableName プロパティの値を基準に、オブジェクトの配列をグループ化する方法を解説します。
前提となる入力データ
まず、次のような配列があったとします。
const data = [
{
"dataId": "1",
"tableName": "table1",
"column": "firstHeader",
"rows": ["a", "b", "c"]
},
{
"dataId": "2",
"tableName": "table1",
"column": "secondHeader",
"rows": ["d", "e", "f"]
},
{
"dataId": "3",
"tableName": "table2",
"column": "aNewFirstHeader",
"rows": [1, 2, 3]
}
];
ここで求められているのは、元の配列をもとにして、tableName ごとにデータを集約した新しい配列を作成するJavaScriptの関数です。同じテーブル名を持つ要素は1つのオブジェクトに統合し、column と rows はそれぞれ配列として格納します。
最終的に期待される出力は次のとおりです。
const output = [
{
"tableName": "table1",
"column": ["firstHeader", "secondHeader"],
"rows": [["a", "b", "c"], ["d", "e", "f"]]
},
{
"tableName": "table2",
"column": ["aNewFirstHeader"],
"rows": [[1, 2, 3]]
}
];
実装例:reduce と Map を組み合わせる
それでは、実際のコードを見てみましょう。Array.prototype.reduce() と Map を組み合わせることで、シンプルかつ効率的にグループ化できます。
const arr = [
{
"dataId": "1",
"tableName": "table1",
"column": "firstHeader",
"rows": ["val", "b", "c"]
},
{
"dataId": "2",
"tableName": "table1",
"column": "secondHeader",
"rows": ["d", "e", "f"]
},
{
"dataId": "3",
"tableName": "table2",
"column": "aNewFirstHeader",
"rows": [1, 2, 3]
}
];
const groupArray = (arr = []) => {
const res = arr.reduce((obj => (acc, val) => {
let item = obj.get(val.tableName);
if (!item) {
item = {
tableName: val.tableName,
column: [],
rows: []
};
obj.set(val.tableName, item);
acc.push(item);
}
item.column.push(val.column);
item.rows.push(val.rows);
return acc;
})(new Map()), []);
return res;
};
console.log(JSON.stringify(groupArray(arr), undefined, 4));
コードのポイント
- Mapによる重複管理:
Mapを使ってtableNameをキーとした対応表を作成することで、すでに処理済みのテーブル名かどうかを高速に判定できます。 - 初回登場時のみオブジェクトを生成: 該当する
tableNameがまだ存在しない場合のみ、columnとrowsを持つ空の配列を備えた新規オブジェクトを作成し、Mapと結果配列の両方に登録します。 - クロージャーの活用:
(obj => (acc, val) => {...})(new Map())の形でMapをクロージャー内に閉じ込めることで、reduceの外部に余計な変数を露出させずに済みます。 - 値の蓄積: 各要素を処理するたびに、対応するオブジェクトの
columnとrowsへ値を追加していくため、元の配列の順序も保持されます。
出力結果
上記のコードを実行すると、コンソールには次のように出力されます。
[
{
"tableName": "table1",
"column": [
"firstHeader",
"secondHeader"
],
"rows": [
["val", "b", "c"],
["d", "e", "f"]
]
},
{
"tableName": "table2",
"column": [
"aNewFirstHeader"
],
"rows": [
[1, 2, 3]
]
}
]
このように、reduce と Map を組み合わせれば、元の配列の構造や順序を保ちながら、任意のキーでデータをきれいにグループ化できます。APIレスポンスの整形やテーブル表示用データの変換など、さまざまな場面で応用できるテクニックなので、ぜひ活用してみてください。
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