【JavaScript】lengthとループを使わずに配列の中央要素を取得するES6再帰関数の書き方
はじめに
本記事では、配列の length プロパティにアクセスすることなく、for 文や while 文などのループ構文も一切使わずに、配列の中央にある要素を返す関数 midElement() をJavaScriptで実装する方法を解説します。ループの代わりに再帰呼び出しを活用するのがポイントです。
実装の要件
- 配列の
lengthプロパティを参照しないこと - 組み込みのループ構文(for / while など)を使用しないこと
- 要素数が奇数の場合は、中央の1つの要素を返す
- 要素数が偶数の場合は、中央の2つの要素を格納した配列を返す
サンプルコード
const arr = [14, 32, 36, 42, 45, 66, 87];
const array = [13, 92, 83, 74, 55, 46, 74, 82];
const midElement = (arr, ind = 0) => {
// インデックスが指す要素が存在する限り、自分自身を再帰呼び出し
if (arr[ind]) {
return midElement(arr, ++ind);
}
// 要素数(ind)の偶奇に応じて中央の要素を返す
return ind % 2 !== 0
? [arr[(ind - 1) / 2]]
: [arr[(ind / 2) - 1], arr[ind / 2]];
};
console.log(midElement(arr)); // [ 42 ]
console.log(midElement(array)); // [ 74, 55 ]
実行結果
コンソールには次のように出力されます。
[ 42 ] [ 74, 55 ]
コードの仕組み
この実装の鍵となるのは再帰です。処理の流れは以下の通りです。
- デフォルト引数
ind = 0を走査用のインデックスとして使用し、arr[ind]が存在する限り自身を呼び出しながらindを1ずつ増加させます。 - 配列の範囲外に達すると
arr[ind]がundefined(falsy値)になり、再帰が停止します。このときのindは、結果的に配列の要素数と一致します。 - 最後に
indの偶奇を判定します。奇数なら(ind - 1) / 2番目の要素を、偶数ならind / 2 - 1番目とind / 2番目の2要素を配列にまとめて返します。
注意点
この実装は arr[ind] の真偽値で終了判定を行っているため、配列内に 0 や空文字列などのfalsyな値が含まれていると、そこで再帰が意図より早く終了してしまう可能性があります。より堅牢にしたい場合は、ind in arr のような存在チェックに置き換えると安全です。
まとめ
ループ構文や length プロパティを使わなくても、ES6のアロー関数と再帰を組み合わせれば、配列の中央要素を簡潔に取得できます。再帰処理の考え方を身につける練習題材としてもおすすめのコードです。
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