JavaScriptでネストされた配列から最大値を見つける方法
JavaScriptでは、数値が入れ子になった配列(ネストされた配列)から最大値を取り出したい場面があります。この記事では、任意の深さまでネストされた数値配列を受け取り、その中に含まれる最大の数値を返すシンプルな関数を実装していきます。
問題の例
まず、次のような配列を入力として渡すケースを考えてみましょう。
const arr = [
34, 65, 67,
[
43, 76, 87, 23, 56, 7,
[
54, 7, 87, 23, 79, 314, 2
],
54
], 54, 4, 2
];
この場合、期待される出力は次のとおりです。
314
アプローチ:再帰を使う
配列の要素には数値だけでなく、さらに配列が含まれている可能性があるため、単純なループだけでは対応できません。そこで再帰(recursion)を活用します。
基本的な考え方は以下のとおりです。
- 配列内の各要素を順番にチェックする。
- 要素が配列であれば、同じ関数を再帰的に呼び出してその内部も探索する。
- 要素が数値であれば、現在の最大値と比較し、大きければ更新する。
- 最後に最大値を返す。
サンプルコード
const arr = [
34, 65, 67,
[
43, 76, 87, 23, 56, 7,
[
54, 7, 87, 23, 79, 314, 2
],
54
], 54, 4, 2
];
const findGreatest = (arr, greatest = -Infinity) => {
let max = greatest;
for (let i = 0; i < arr.length; i++) {
if (Array.isArray(arr[i])) {
// 要素が配列の場合は再帰的に探索し、結果を反映する
max = findGreatest(arr[i], max);
} else if (arr[i] > max) {
max = arr[i];
}
}
return max;
};
console.log(findGreatest(arr));
コードのポイント
- デフォルト引数
-Infinityを使うことで、どんな数値とも比較できる初期値を設定しています。 Array.isArray()で要素が配列かどうかを判定し、配列であれば再帰呼び出しを行います。- 再帰呼び出しの戻り値を現在の最大値に代入することで、ネストより後ろの要素も正しく比較されます。ここで
returnしてしまうと、残りの要素が未チェックのまま処理が終了してしまうため注意が必要です。
出力結果
コンソールには次のように表示されます。
314
別のアプローチ:flat() と Math.max() を組み合わせる
ES2019 以降の環境であれば、Array.prototype.flat() と Math.max() を組み合わせることで、より簡潔に記述できます。
const findMax = (arr) => Math.max(...arr.flat(Infinity)); console.log(findMax(arr)); // 314
flat(Infinity) は、すべての階層の配列を1つの平坦な配列へ展開するため、どれほど深いネストでも対応できます。手軽で読みやすい一方、非常に大きな配列ではスプレッド演算子の引数上限やメモリ消費に注意が必要です。
まとめ
ネストされた配列の最大値を求める基本は、再帰処理で配列構造をたどりながら数値を比較することです。モダンなJavaScript環境では flat(Infinity) と Math.max() を使った簡潔な書き方も選択肢になります。データの規模や対応ブラウザに応じて、最適な方法を選びましょう。
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