JavaScriptのObject.is()メソッドによる等価比較の使い方を徹底解説
ES6(ECMAScript 2015)で導入されたObject.is()メソッドは、2つの値を比較するための手法です。比較対象はプリミティブ値でもオブジェクトでも構いません。
従来の等価演算子である==(抽象的等価)や===(厳密等価)と比べて、より正確で直感的な比較ができるのが特徴です。特に、NaN同士の比較や+0と-0の区別など、===では扱いにくかったケースを適切に処理できます。
Object.is()の主な特徴
- NaN === NaN は
falseになりますが、Object.is(NaN, NaN)はtrueを返します - +0 === -0 は
trueになりますが、Object.is(+0, -0)はfalseを返します - オブジェクト同士の比較では、参照(メモリ上の同一性)が一致するかどうかを判定します
Object.is()を使った等価比較のコード例
以下は、Object.is()メソッドを使ってオブジェクトを比較するサンプルコードです。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" />
<title>Document</title>
<style>
body {
font-family: "Segoe UI", Tahoma, Geneva, Verdana, sans-serif;
}
.result {
font-size: 18px;
font-weight: 500;
color: blueviolet;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>Object.is() による等価比較</h1>
<div class="result"></div>
<button class="Btn">ここをクリック</button>
<h3>上のボタンをクリックすると、Object.is()でオブジェクトを比較します</h3>
<script>
let resEle = document.querySelector(".result");
let BtnEle = document.querySelector(".Btn");
let obj = { a: 11, b: 22 };
let obj1 = { a: 11, b: 22 };
let obj2 = obj;
BtnEle.addEventListener("click", () => {
if (Object.is(obj, obj1)) {
resEle.innerHTML = "obj = obj1";
} else {
resEle.innerHTML = "obj != obj1 <br>";
}
if (Object.is(obj, obj2)) {
resEle.innerHTML += "obj = obj2";
}
});
</script>
</body>
</html>実行結果
このコードでは、同じプロパティを持つ2つの独立したオブジェクト(obj と obj1)と、objへの参照を代入したobj2を用意しています。
「ここをクリック」ボタンを押すと、次のように表示されます。

ボタンクリック後の表示結果:

結果の解説
objとobj1はプロパティの内容が同じでも、それぞれ別のオブジェクトインスタンスであるため、Object.is(obj, obj1)はfalseを返し、「obj != obj1」と表示されます。obj2はobjへの参照を持っているため、両者は同一のオブジェクトを指しており、Object.is(obj, obj2)はtrueを返し、「obj = obj2」と表示されます。
このように、Object.is()はオブジェクトの比較において「参照の同一性」を厳密に判定するため、値が同じでも別インスタンスのオブジェクトは等しくないと評価されます。用途に応じて===と使い分けることで、より安全なコードを書くことができます。
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