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JavaScriptでオブジェクトのキーを前方一致の検索文字列でフィルタリングする方法

JavaScriptでは、オブジェクトと検索文字列を受け取り、その検索文字列で始まるキーだけを抽出した新しいオブジェクトを返す関数を作成できます。本記事では、具体的な実装方法をコード例とともに解説します。

実装例

以下は、科目コードをキーとするオブジェクトから、指定した文字列で始まるキーのみを抽出するサンプルコードです。

const obj = {
  "PHY": "Physics",
  "MAT": "Mathematics",
  "BIO": "Biology",
  "COM": "Computer Science",
  "SST": "Social Studies",
  "SAN": "Sanskrit",
  "ENG": "English",
  "HIN": "Hindi",
  "ESP": "Spanish",
  "BST": "Business Studies",
  "ECO": "Economics",
  "CHE": "Chemistry",
  "HIS": "History"
};

const str = 'en';

const returnFilteredObject = (obj, str) => {
  const filteredObj = {};
  Object.keys(obj).forEach(key => {
    if(key.substr(0, str.length).toLowerCase() === str.toLowerCase()){
      filteredObj[key] = obj[key];
    }
  });
  return filteredObj;
};

console.log(returnFilteredObject(obj, str));

コードの解説

このコードの仕組みはシンプルです。Object.keys()を使ってオブジェクトのすべてのキーを取得し、それぞれのキーについて以下の処理を行います。

substr(0, str.length)でキーの先頭から検索文字列と同じ長さ分の部分文字列を取り出し、toLowerCase()で両者を小文字に変換してから比較することで、大文字・小文字を区別しない前方一致チェックを実現しています。条件に一致したキーとその値は、新しいオブジェクトfilteredObjに格納され、最終的にこのオブジェクトが返されます。

パフォーマンス改善のポイント

上記の実装では、条件に合致したキーを新しいオブジェクトに追加していく方式を採用していますが、別のアプローチもあります。元のオブジェクト自体を変更しても問題ないケースでは、新規オブジェクトを生成する代わりに、条件に合致しない不要なプロパティをdelete演算子で削除していく方が、メモリ効率の面で有利になる場合があります。用途や要件に応じて、どちらの方式を選択するとよいでしょう。

実行結果

このコードをコンソールで実行すると、次の出力が得られます。検索文字列「en」で始まるキー「ENG」のみが抽出されていることが確認できます。

{
  ENG: "English"
}

まとめ

Object.keys()と配列の反復処理、そして部分文字列比較を組み合わせることで、オブジェクトのキーを柔軟にフィルタリングできます。大文字小文字を無視したい場合はtoLowerCase()による正規化を忘れずに行いましょう。また、ES2022以降の環境ではObject.fromEntries()filter()を組み合わせることで、より簡潔に関数型スタイルで記述することも可能です。

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