JavaScriptのinstanceof演算子の使い方と注意点
instanceof演算子とは
instanceof演算子は、コンストラクタのprototypeプロパティが、あるオブジェクトのプロトタイプチェーン上のどこかに存在するかどうかを判定します。よりシンプルに言えば、「ある変数が特定の型であるか」をチェックするための演算子です。ただし、いくつか注意点があるため、具体例を見ながら確認していきましょう。
プリミティブ値の場合
文字列や数値はオブジェクトではなくプリミティブ値であり、内部プロトタイプ([[Prototype]])を持ちません。そのため、instanceofが正しく機能するのは、それらをNumberやStringなどのラッパーオブジェクトで包んだ場合だけです。
コード例
console.log(1 instanceof Number)
console.log(new Number(1) instanceof Number)
console.log("" instanceof String)
console.log(new String("") instanceof String)出力結果
false true false true
リテラルで作成したプリミティブ値にはfalseが返され、newで生成したラッパーオブジェクトのみtrueになることがわかります。
コンストラクタ関数の場合
オブジェクトを返すコンストラクタ関数(JavaScriptのクラスを含む)から生成したインスタンスも、instanceof演算子で型をチェックできます。
コード例
function Person(name) {
this.name = name
}
let john = new Person("John");
console.log(john instanceof Person)出力結果
true
継承関係の場合
JavaScriptはプロトタイプベースの継承をサポートしています。そのため、継承階層内のどのクラスに対してinstanceofを実行しても、trueが返されます。
コード例
class Person {}
class Student extends Person {
constructor(name) {
super()
this.name = name
}
}
let john = new Student("John");
console.log(john instanceof Person)
console.log(john instanceof Student)出力結果
true true
このように、Studentのインスタンスは親クラスであるPersonに対してもtrueとなります。instanceofは継承チェーン全体を考慮した型チェックを行うため、クラス階層を扱う際に特に有用です。
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