JavaScriptのObject.seal()とObject.freeze()の違いとは?オブジェクトの変更制御を徹底解説
Object.seal()とObject.freeze()の最大の違いは、「既存プロパティの値変更を許すかどうか」という点にあります。Object.seal()は既存プロパティの値変更を許可しますが、Object.freeze()はオブジェクトへの一切の変更を許しません。つまり、Object.freeze()で凍結されたオブジェクトは、どんな些細な変更からも完全に保護された(イミュータブルな)状態になります。
Object.seal()とは
Object.seal()メソッドは、既存プロパティの削除や新規プロパティの追加を防ぎます。しかし、既存プロパティの値そのものまでは保護されず、外部からの値の書き換えは可能です。
サンプルコード
次の例では、Object.seal()メソッドによって、delete演算子を使ってもユーザー定義のプロパティ「prop1」は削除されません。一方で、プロパティ「prop1」の値のみが更新されています。
<html>
<body>
<script>
var object1 = {
prop1: 1
};
Object.seal(object1);
object1.prop1 = 2; // 値が変更される
delete object1.prop1;
document.write(object1.prop1); // sealされているため「2」と表示される
</script>
</body>
</html>実行結果
2
Object.freeze()とは
Object.freeze()メソッドは、Object.seal()の機能に加えて、既存プロパティの値変更まで防ぎます。オブジェクトを完全に不変(イミュータブル)な状態として扱いたい場合に最適なメソッドです。なお、strictモード下で凍結されたオブジェクトを変更しようとするとTypeErrorが発生することにも注意してください。
サンプルコード
<html>
<body>
<script>
var object1 = {
prop1: 1
};
Object.freeze(object1);
object1.prop1 = 2; // 値の更新は無視される
delete object1.prop1; // プロパティの削除も無視される
document.write(object1.prop1); // 値を2に更新しても出力は「1」
</script>
</body>
</html>実行結果
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両者の違いまとめ
どちらのメソッドを選ぶべきか迷ったときは、以下の比較表を参考にしてください。
| 操作 | Object.seal() | Object.freeze() |
|---|---|---|
| 新規プロパティの追加 | 不可 | 不可 |
| 既存プロパティの削除 | 不可 | 不可 |
| 既存プロパティの値変更 | 可 | 不可 |
このように、プロパティ構造は固定しつつ値の更新は許したい場合はObject.seal()を、オブジェクト全体を読み取り専用にしたい場合はObject.freeze()を使い分けるのがおすすめです。
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