JavaScriptのコメント「/*...*/」と「/**...*/」の違いとは?
JavaScriptには、コード内にメモや説明を残すためのコメント機能が用意されています。その中でも「/*...*/」と「/**...*/」は、どちらも複数行にわたって記述できるブロックコメントですが、役割において重要な違いがあります。この記事では、それぞれの書き方と使い分けについて詳しく解説します。
複数行コメント「/*...*/」とは
「/*...*/」は、JavaScriptにおける標準的な複数行コメント(ブロックコメント)です。「/*」から「*/」までの間に挟まれた内容は、すべてコメントとして扱われ、プログラムの実行には影響しません。
基本的な書き方は以下の通りです。
/* * これはJavaScriptの複数行コメントです * C言語のコメント形式と非常によく似ています */
実際のHTMLファイル内で使用する場合は、次のようにscriptタグの中に記述します。
<script>
<!--
/*
* これはJavaScriptの複数行コメントです
* C言語のコメント形式と非常によく似ています
*/
//-->
</script>
ドキュメント用コメント「/**...*/」とは
一方、「/**...*/」も文法的には同じ複数行コメントとして扱われるため、JavaScriptエンジンにとって両者に動作上の違いはありません。しかし、先頭にアスタリスクを2つ重ねるこの形式には特別な意味があります。
「/**...*/」は、PHPDocumentorのようなドキュメント自動生成ツールによって認識される、ドキュメンテーションコメント(Docコメント)として使われます。関数やクラスの説明、引数、戻り値などをこの形式で記述しておくと、ツールがそれらを読み取って自動的に仕様書(APIドキュメント)を生成してくれます。
/**
* 2つの数値を加算します
* @param {number} a - 1つ目の数値
* @param {number} b - 2つ目の数値
* @returns {number} 加算結果
*/
function add(a, b) {
return a + b;
}
両者の違いまとめ
- /*...*/:一般的な複数行コメント。処理の説明や一時的なコード無効化などに使用する。
- /**...*/:ドキュメント自動生成ツール向けのコメント。関数の仕様などを構造的に記述し、ツールでドキュメント化するために使用する。
JavaScriptでは特にJSDocというドキュメント生成ツールが広く使われており、「/**...*/」形式で@paramや@returnsなどのタグを記述するのが定番となっています。単なるコメントとして書く場合は通常の「/*...*/」を使い、ドキュメント化を目的とした情報を残す場合は「/**...*/」を使う、と覚えておくとよいでしょう。
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