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JavaScriptで挿入ソートを実装する方法をわかりやすく解説

挿入ソート(Insertion Sort)とは

挿入ソートは、配列を並べ替えるための非常にシンプルな比較ソートの一つです。比較ソートでは、現在ソートしようとしている値を配列内の他の値と順番に比較しながら、1つの要素ずつ処理を進めます。各要素を正しい位置へ繰り返し挿入していくことで、最終的にソート済みの配列を作り上げます。

実際のところ、挿入ソートはヒープソートマージソートといった高度なアルゴリズムほど効率的ではありません。そのため、大規模なデータを扱う場合には必ずしも最適な選択肢とは言えません。しかし、隠れた定数項が小さいという特性を持つため、小さな配列を扱う場面では、ヒープソートやクイックソートなどの高度なアルゴリズムよりも優れたパフォーマンスを発揮することがあります。

挿入ソートは、配列の左側から右側へ向かって処理を進めます。現在注目している要素を「キー」として扱い、そのキーよりも左側にある値の中から、キーが本来収まるべき位置を探して挿入します。

計算量について

挿入ソートの平均計算量および最悪計算量はO(n²)です。一方、すでにほぼ整列済みのデータに対しては、最良ケースでO(n)という高速な動作が期待できます。この特性から、小規模なデータセットや、ほぼソート済みのデータに対して特に有効なアルゴリズムと言えます。

アルゴリズムの流れ

以下の例では、配列「0, -3, 5, 8, 2, 7, 6」をソートしていきます。

  • 反復0:最初の時点では、まだソートされていない元の配列「0, -3, 5, 8, 2, 7, 6」があるだけです。
  • 反復1:キーはインデックス1の値「-3」です。キーとその左側の値を比較します。-3は0より小さいため、0の左側へ移動し、配列は「-3, 0, 5, 8, 2, 7, 6」になります。
  • 反復2:キーはインデックス2の値「5」です。左側の値「-3」と「0」と比較されますが、すでに正しい位置にあるため配列は変化せず、「-3, 0, 5, 8, 2, 7, 6」のままです。
  • 反復3:キー値「8」が左側の要素と比較されます。ここでも8はすでに正しい位置にあるため、配列は「-3, 0, 5, 8, 2, 7, 6」のままです。
  • 反復4:キー値「2」が左側の値と比較され、正しい位置へ挿入されます。反復4の終了後、配列は「-3, 0, 2, 5, 8, 7, 6」になります。

同じ手順を最後まで繰り返すと、最終的にはソート済みの配列「-3, 0, 2, 5, 6, 7, 8」が得られます。

実装コード

<html>
<head>
<script>
    function iSort(array) {
      for (var p = 1; p < array.length; p++) {
        // キーが先頭の要素より小さい場合は先頭へ移動
        if (array[p] < array[0]) {
          array.unshift(array.splice(p, 1)[0]);
        }
        // すでに正しい位置にある場合は何もしない
        else if (array[p] > array[p - 1]) {
          continue;
        }
        // 挿入すべき位置を探して移動
        else {
          for (var q = 1; q < p; q++) {
            if (array[p] > array[q - 1] && array[p] < array[q]) {
              array.splice(q, 0, array.splice(p, 1)[0]);
            }
          }
        }
      }
      return array;
    }
    document.write(iSort([0, -3, 5, 8, 2, 7, 6]));
</script>
</body>
</html>

出力結果

-3,0,2,5,6,7,8

このように、挿入ソートはコードがシンプルで理解しやすく、小規模な配列のソートには手軽で実用的な選択肢となります。ただし、データ量が大きくなると計算量O(n²)の影響で処理が遅くなるため、用途に応じてマージソートやクイックソートなどとの使い分けを検討するとよいでしょう。

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