JavaScriptでマージソートを実装する方法をわかりやすく解説
マージソートとは
マージソートは「分割統治法(Divide and Conquer)」に基づく代表的なソートアルゴリズムの一つです。入力として与えられた配列の要素を、小さい順(昇順)に並べ替えることを目的としています。
大きな問題(配列全体の並べ替え)を小さな問題(要素が1つの配列)に分割し、それらを順番に統合しながら解いていくのが特徴です。計算量は平均・最悪ともに O(n log n) と効率的で、安定したソートが必要な場面でよく使われます。
マージソートの手順
- 分割: まず配列を2つの部分配列に分け、さらにそれぞれを2つずつに分割していき、要素が1つだけの配列だらけになるまで繰り返します。たとえば、[4,7,5,9,1,3,8,2] という配列は、[4]、[7]、[5]、[9]、[1]、[3]、[8]、[2] という要素1つの配列に分割されます。
- 統合(1回目): 次に、2つの配列ずつ値を比較しながら結合していきます。[4] と [7] を比較・結合して [4,7] を作り、同様に [5] と [9]、[1] と [3]、[8] と [2] を結合して、[4,7]、[5,9]、[1,3]、[2,8] の4つの配列が形成されます。
- 統合(2回目): 同じ要領で、2つの配列ずつ比較と結合を続けます。[4,7] と [5,9] を比較・結合すると [4,5,7,9] になり、残りの2つも同様に結合して [1,2,3,8] ができます。
- 統合(最終): 最後に残った2つの配列を比較・結合すれば、[1,2,3,4,5,7,8,9] というソート済みの最終配列が完成します。
コード例
以下は、再帰処理を使ってマージソートをJavaScriptで実装したサンプルです。mSort関数が配列の分割を担当し、merge関数が比較と統合を担当します。
<html>
<body>
<script>
function mSort(array) {
if (array.length === 1) {
return array; // 要素が1つだけになったらそのまま返す
}
const middle = Math.floor(array.length / 2); // 配列の中央位置(小数点以下切り捨て)
const left = array.slice(0, middle); // 左半分の要素
const right = array.slice(middle); // 右半分の要素
document.write(middle);
return merge(
mSort(left),
mSort(right)
)
}
// 配列同士を1項目ずつ比較し、結合した結果を返す
function merge(left, right) {
let result = []
let leftIndex = 0
let rightIndex = 0
while (leftIndex < left.length && rightIndex < right.length) {
if (left[leftIndex] < right[rightIndex]) {
result.push(left[leftIndex])
leftIndex++
document.write("</br>");
} else {
result.push(right[rightIndex])
rightIndex++
}
}
return result.concat(left.slice(leftIndex)).concat(right.slice(rightIndex))
}
const list = [4,7,5,9,1,3,8,2]
document.write(mSort(list));
</script>
</body>
</html>実行結果
1,2,3,4,5,7,8,9
このように、バラバラだった要素が正しく昇順に並べ替えられて出力されます。実務では document.write による出力は推奨されないため、console.log などを使うとより良いでしょう。
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