PluploadのHTML5ランタイムを使ってAmazon S3へ直接アップロードする方法
Amazon S3は、CORS(Cross-Origin Resource Sharing/オリジン間リソース共有)に対応したことで、ブラウザからHTML5経由でS3バケットへ直接ファイルをアップロードできるようになりました。これにより、サーバーを中継せずにクライアント側だけで完結するアップロード処理が実現できます。
以前は不可能だった直接アップロード
CORS対応以前は、セキュリティ上の制約(同一オリジンポリシー)により、ブラウザから別ドメインであるS3へ直接リクエストを送ることができませんでした。そのため、ファイルは一旦自社サーバーにアップロードし、そこからS3へ転送するという二段階の処理が必要でした。
しかし現在では、PluploadのようなアップロードライブラリがHTML5ランタイムを通じてCORSを利用することで、S3への直接アップロード(ダイレクトアップロード)が可能になっています。
CORSがもたらすメリット
CORSを活用すると、リッチなクライアントサイドWebアプリケーションの構築が容易になります。主なメリットは以下のとおりです。
- サーバー負荷の軽減: ファイル転送がクライアントとS3間で直接行われるため、アプリケーションサーバーの帯域やCPUリソースを節約できます。
- 高速なアップロード: 中継サーバーを介さないため、アップロード時間を短縮できます。
- スケーラビリティ: Amazon S3のインフラをそのまま活用できるため、大量のアクセスにも柔軟に対応できます。
S3側での設定について
直接アップロードを有効にするには、S3バケットのCORS設定で、許可するオリジン・HTTPメソッド(PUTやPOSTなど)・ヘッダーを選択的に指定します。この「選択的なアクセス許可」によって、信頼できるドメインからのみS3リソースへのクロスオリジンアクセスを安全に許可することができます。
この仕組みにより、開発者はAmazon S3のストレージ基盤を活かしながら、モダンで快適なユーザー体験を提供するWebアプリケーションを構築できるようになりました。
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