Ember.jsアプリをオフライン対応にする方法:サーバー同期アダプターの活用ガイド
はじめに
Ember.jsアプリケーションをオフライン環境でも動作させ、ネットワークが復帰した際に自動的にサーバーと同期させたいケースは多くあります。これを実現するには、クライアント側ストレージ向けのアダプターをData Storeに組み込むのが基本のアプローチです。
ember-localstorageアダプターを使う最も簡単な方法
手軽にオフライン対応を行うなら、「ember-localstorage」アダプターの利用がおすすめです。データをブラウザーのlocalStorageに保存するため、追加のバックエンドなしで永続化が可能になります。
App.store = DS.Store.create({
revision: 11,
adapter: DS.LSAdapter.create()
});この設定だけで、モデルのレコードがlocalStorageに書き込まれ、ページを再読み込みしてもデータが保持されます。
IndexedDBアダプターによる実装例
より大容量のデータや構造化されたデータを扱う場合は、IndexedDBアダプターが適しています。クライアント側ストレージに使用するアダプターを定義し、保存対象のモデルとのマッピングを明示的に指定します。
App.Store = DS.SyncStore.extend({
revision: 10,
adapter: DS.IndexedDB.adapter({
mappings: {
person: App.Person,
persons: App.Person,
contact: App.Contact,
contacts: App.Contact
}
})
});上記の例では、PersonモデルとContactモデル(およびそれぞれの複数形キー)をIndexedDBにマッピングしています。DS.SyncStoreを継承することで、オフライン中の変更を追跡し、接続が回復したタイミングでサーバーへ同期する仕組みを構築できます。
アダプター選択のポイント
- localStorage: 実装が非常にシンプルだが、保存容量は約5MB程度と小さめ。小規模なデータや設定情報向きです。
- IndexedDB: 大容量データ・トランザクション処理に強く、本格的なオフラインアプリに適しています。
- SyncStore系の拡張: 同期ロジックを担うストアと組み合わせることで、オンライン復帰時の差分送信を実現できます。
まとめ
Ember.jsのオフライン対応は、用途に応じてlocalStorageかIndexedDBのアダプターを選択し、同期対応のストアと組み合わせることで実現できます。まずは小規模なデータでember-localstorageを試し、要件が拡大した段階でIndexedDBへ移行するのが現実的な進め方でしょう。
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