iPhoneの「写真」アプリで写真を編集する方法【初心者向け完全ガイド】

高価なPhotoshopやLightroomといった本格的な編集ソフトをわざわざ購入する必要は、もうありません。iPhoneで撮影した写真を手軽にキレイに仕上げたいなら、標準搭載されている「写真」アプリだけで十分です。友人や家族、SNSに投稿する前のちょっとした補正なら、写真アプリが最もシンプルでスピーディーな選択肢といえるでしょう。
自分だけの作品を作りたいときも、写真アプリを開けばすぐに始められます。この記事では、写真アプリを使った基本的な編集方法を、明るさ・色味の調整からフィルター適用、切り抜きや傾き補正まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。読み終えるころには、あなたの写真がInstagram映えする一枚に生まれ変わっているはずです。
編集モードへの入り方
まず最初に覚えておきたいのが、編集モードへの入り方です。手順は以下のとおりです。
1. iPhoneで「写真」アプリを開き、「カメラロール」などのお好みのアルバムから補正したい写真を選びます。
2. 写真が画面に表示されたら、画面右上にある「編集」をタップします。

3. 編集ツールが表示されます。主な機能は大きく分けて「光・色味の調整」「フィルターの適用」「切り抜き・傾き補正」の3種類です。
明るさ(光)の調整
iPhoneでの写真編集は、まず明るさ・シャープネス・色味まわりの調整から始めるのがおすすめです。編集画面の左端にある、ダイヤルのようなアイコンをタップしましょう。ここで行う編集は、写真全体の光の量に影響します。露出を全体的に上げたり、シャドウ(暗部)を加減したりすることが可能です。

このカテゴリには複数の項目があります。代表的なものを見ていきましょう。
- 自動:一覧の先頭にある「自動」ボタンは、AIが照明・シャドウ・明るさなどを総合的に判断し、最適な補正を自動で施してくれる機能です。まずはこれを試して、仕上がりを確認するのも良い方法です。
- 露光量:シーンに入り込む光の量をコントロールします。スライダーを右に動かすと画像が明るく、左に動かすと暗くなります。
- 輝度:編集後にディテールが際立つ、豊かで奥深い仕上がりにしたいときに使います。スライダーを右に動かすとシャドウが明るくなり、左に動かすとシャドウが深まります。
- ハイライト:写真の中でも特に明るい部分だけの明るさを調整できます。スライダーを左に動かすとハイライトが沈み、右に動かすとより明るく輝きます。
- シャドウ:画像の中で最も暗い部分のこと。指を右にスライドするとシャドウが明るくなり、左にスライドすると暗く沈みます。
色味の調整

色味を調整できるようになると、写真の印象をガラリと変えられます。「映える」一枚を目指すなら欠かせない工程です。
- コントラスト:写真内の明部と暗部のコントラストを微調整できます。スライダーを左に動かすとコントラストが弱まり、右に動かすと強まり、シャドウが引き締まります。
- 明るさ:その名のとおり、写真全体を明るくしたり暗くしたりする項目です。露光量の調整とは少し異なり、露出に影響を与えずに明るさだけを変えられるのが特徴です。
- 黒ポイント:写真の中で最も暗いトーンを際立たせるのに最適な機能です。暗部を意識的にコントロールすることで、よりダイナミックな印象の画像に仕上がります。
- 彩度:色をもっと鮮やかにしたい、逆におとなしくしたいというときに使います。右にスライドすると色がポップに、左にスライドすると落ち着いた色合いになります。
- 自然な彩度:彩度と似ていますが、より控えめな変化を加えられるのが特徴です。肌の色合いを損なわずに全体の色を調整したいときに便利です。
- 色温度:写真の色を暖かく(オレンジ寄り)したり冷たく(ブルー寄り)したりできます。撮影時のホワイトバランスの乱れを補正するのにも役立ちます。右にスライドすると暖かい印象に、左にスライドするとクールな印象になります。
- 色合い:写真にグリーン系やマゼンタ系の色かぶりを加えたいときに使う項目です。左にスライドするとグリーン寄りに、右にスライドするとマゼンタ寄りになります。
ディテールの調整
細部の調整を加えることで、設定をいじった後の画像の見栄えがぐっと向上します。ただし注意点として、iPhone画像のディテール量はセンサーサイズに制限されるため、やりすぎには気をつけましょう。

- シャープネス:ここを調整すると、写真がよりシャープ(精細)になり、輪郭がくっきりします。ただし右方向へかけすぎると画質が著しく低下するので注意が必要です。
- 定義:ディテール全体のクリアさを高めたいときに使う項目です。
- ノイズ軽減:夜間撮影でザラついた(粒状の)画像になってしまったときに活躍する機能です。これを調整すれば、実用に耐える写真に仕上げられます。
- ヴィネット:写真の四隅(周辺部)を明るくしたり暗くしたりできるツールです。見る人の視線を画像の中央に集中させたいときは、まずヴィネットの調整から試してみましょう。
フィルターでの編集
光・色・コントラストの調整は手作業が必要ですが、フィルターを使った編集は初心者にとって扱いやすい方法です。編集画面中央の、3つの重なり合った円のアイコンをタップし、指でスワイプしてみてください。指を動かすにつれ、各フィルターが上記のさまざまな設定を組み合わせて異なる雰囲気を演出してくれます。一度に適用できるフィルターは1種類だけですが、いつでも自由に変更できます。

さらにAppleは、撮影時にフィルターをかけたまま写せる機能も用意しています。カメラアプリを起動し、画面右上にある同じ三重丸のフィルターボタンを探してみてください。好きなフィルターを選んだ状態で撮影でき、撮影後にもう一度編集画面に入って別のフィルターを重ねることも可能です。フィルターの仕上がり感をつかみたい初心者にとって、とても良い練習方法といえます。
切り抜きと傾き補正
編集画面の一番右にあるのが、切り抜きや傾き補正で視点を調整するためのボタンです。

このメニューを開くと、いくつかのオプションが表示されます。
- 1つ目は画像の傾きを真っすぐに整える機能です。スライダーを左右に動かし、画像が水平になる位置で止めましょう。
- 2つ目と3つ目は遠近法(パースペクティブ)の補正です。2つ目で水平方向の遠近を、3つ目で垂直方向の遠近をそれぞれ調整できます。

切り抜き画面では、それ以外のオプションも利用できます。画面左上を見ると、反転と回転のボタンがあります。回転は文字どおり写真を90度ずつ回転させる機能で、ボタンをタップするごとに角度が変わります。「反転」ボタンを押すと、画像が左右反転(水平方向にフリップ)されます。

また画面上部には、写真のフォーマット(アスペクト比)を変更するボタンもあります。このメニューでは、元の写真を16:9、10:8、スクエア(正方形)、4:3、3:2などのサイズに変更可能です。選択肢は全部で約10種類あります。
最後にご紹介するのが、写真を切り抜いて不要な背景を取り除く機能です。切り抜きは非常に簡単で、写真の4つの角を調整するだけで完了します。切り抜き画面に入ると、写真の端に白い4隅が表示されます。それらを長押ししながら内外・左右に動かし、理想の構図を見つけましょう。白い枠線が新しい写真の範囲を示してくれるので、思いどおりにフレーミングできます。編集が完了したら「完了」をタップすれば、すべての変更が保存されます。
なお、iPhoneの写真編集は非破壊方式なので、あとから「元に戻す」を選べばいつでもオリジナルの状態に復元できます。安心していろいろ試してみてください。
iPhoneで写真を撮影・編集できるサードパーティ製アプリは数多く存在しますが、標準の写真アプリはほとんどの人にとって十分な性能を持っています。迷ったらまず標準の編集機能から始めてみるのがおすすめです。
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