Pythonで例外を適切に無視する方法|try-exceptとpass文の正しい使い方
Pythonで例外を無視する基本の書き方
Pythonでは、try〜exceptブロックとpass文を組み合わせることで、発生した例外を意図的に無視できます。最もシンプルな例は以下のコードです。
try:
x, y = 7, 0
z = x / y
except:
pass
また、明示的にExceptionクラスを指定する書き方もあります。
try:
x, y = 7, 0
z = x / y
except Exception:
pass
どちらのコードも、tryブロック内で発生した例外を捕捉し、except節内のpassによって何も処理せずにスキップします。その結果、プログラムはエラーを起こすことなく次の処理へ進みます。
「except」と「except Exception」の違い
一見同じように見えるこの2つの書き方には、重要な違いがあります。
except:(引数なし):KeyboardInterruptやSystemExitなど、BaseExceptionを直接継承する例外まで含めて、あらゆる例外を捕捉します。except Exception:: 通常のアプリケーションレベルの例外のみを捕捉します。KeyboardInterrupt(Ctrl+Cによる中断)やSystemExitは対象外です。
この違いにより、引数なしのexcept:を使うと、Ctrl+Cによるプログラムの強制中断までも握りつぶしてしまう恐れがあります。特別な理由がない限り、except Exception:を使用するか、より具体的な例外クラス(例:ZeroDivisionError)を指定することが推奨されます。
最後に発生した例外情報のクリア(Python 2の場合)
Pythonでは、直前にスローされた例外の情報が記憶されており、例外に関わるオブジェクトは次の例外が発生するまでメモリ上に保持され続けます。単にpassと書く代わりに、以下のように例外情報を明示的にクリアしたいケースもあります。
import sys
try:
x, y = 7, 0
z = x / y
except Exception:
sys.exc_clear()
sys.exc_clear()は、最後にスローされた例外の状態をクリアする関数です。
補足: sys.exc_clear()はPython 2専用の機能で、Python 3では削除されています。Python 3では例外の状態管理が自動化されており、このような明示的なクリアは不要になっています。例外オブジェクトへの参照を変数として保持しなければ、ガベージコレクションによって自動的に解放される点も覚えておくと良いでしょう。
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