PyMongoでカスタムPythonオブジェクトをBSONとしてエンコードする方法
PyMongoでカスタムPythonオブジェクトをBSONとしてエンコードする方法
PyMongoを使ってカスタムPythonオブジェクトをBSON形式としてMongoDBに保存するには、SONManipulatorを作成する必要があります。公式ドキュメントでは、この仕組みについて次のように説明されています。
SONManipulatorのインスタンスを使用すると、PyMongoが自動的に適用する変換処理(トランスフォーメーション)を指定できます。つまり、オブジェクトの保存時(書き込み時)と取得時(読み込み時)に、それぞれ任意の変換ロジックを挿入できるのです。
SONManipulatorの実装例
以下は、カスタムクラスCustomのインスタンスを検出してエンコード・デコードするTransformクラスの実装例です。
from pymongo.son_manipulator import SONManipulator
class Transform(SONManipulator):
def transform_incoming(self, son, collection):
for (key, value) in son.items():
if isinstance(value, Custom):
son[key] = encode_custom(value)
elif isinstance(value, dict): # サブドキュメントにも再帰的に適用
son[key] = self.transform_incoming(value, collection)
return son
def transform_outgoing(self, son, collection):
for (key, value) in son.items():
if isinstance(value, dict):
if '_type' in value and value['_type'] == 'custom':
son[key] = decode_custom(value)
else: # こちらもサブドキュメントに再帰的に適用
son[key] = self.transform_outgoing(value, collection)
return son
ポイントは、ネストされた辞書(サブドキュメント)の中にカスタムオブジェクトが含まれている場合でも正しく処理できるよう、再帰的に変換を適用している点です。
データベースオブジェクトへの登録方法
作成したマニピュレータは、次のようにPyMongoのデータベースオブジェクトに追加します。
db.add_son_manipulator(Transform())
これ以降、このデータベースに対するすべての読み書き操作に、自動的に変換処理が適用されるようになります。
_typeフィールドについての補足
なお、NumPy配列を暗黙的にPythonのリストへ変換したいだけであれば、_typeフィールドを追加する必要はありません。_typeフィールドは、取得時に元のカスタム型を識別して復元するための目印であり、単純な型変換のみを行う場合は不要だからです。
注意:PyMongo 4.0以降での変更点
SONManipulatorはPyMongo 4.0で削除されました。最新バージョンのPyMongoでは、代わりにbson.codec_options.TypeRegistryとカスタムコーデック(CodecOptions)を組み合わせることで、独自の型に対するエンコード・デコードを実現することが推奨されています。新規プロジェクトでは、TypeRegistryベースの実装を採用することをおすすめします。
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